第39話:第2アクアライン工事着工

 その後、2014年の4月15日に計画された第2アクアラインが2019年

4月に完成した。まず、工事費を安く上げるために、距離が短くする事が第一条件。

 具体的には、千葉県富津岬から横浜横須賀道路の最東端、走水の岬まで7kmが

最短距離で、そこに橋を渡そうした。館山自動車道の木更津南ICか新日鉄君津の

前を通り富津公園、富津岬から橋を渡し、横浜横須賀道路の終点の走水とつなげて

、高速道路同士をつなげようとする計画だった。


 この第二アクアラインをつくる目的の1つは、川崎からのアクアラインの

渋滞解消のために計画された。実は、もう1つ、大きな目的があった。

 それは、首都圏の75才以上の高齢者を東京都心の下町エリアなどから、

関東でもまだ人口密度の低い房総半島、三浦半島へ分散させて、そこに

コンパクトタウンを作り、行政、スーパー、医療機関がバスで移動して巡回

してまわろうと考えたのだ。またその地域に、木造3階建てのアパート形式

の一般的な価格の老人施設と低価格のプレハブに断熱材を入れた長屋形式の

老人施設を考え、低い年金生活者のための安価な老人施設をつくろうと考えた。


 そして、各階に病院のナースステイションのように、各部屋の老人めいめい

の体温、脈拍、心拍数を1箇所で見られるように、より少ない人数で健康管理

できるような施設を考えた。更に、各部屋に監視カメラを置き行動の変化にも

対応できるようにした。特に、房総半島、三浦半島の空いてる土地に施設を

つくろうと考えた。


 そして、銀行、行政、商店、洗濯、理容、美容室などのインフラをつくる

のではなく、バス、またはトレーラー、トラックを改造した形で、施設の方から

、老人施設を巡回してもらうシステムにする。これで、無駄なインフラ施設が

必要なくなる。その後、2020年のオリンピックを終えて、千葉のゴルフ場の

跡地に、建て替え、再利用可能な、プレハブ、木造の3階建ての老人施設を持つ

コンパクトタウンが次々とできた。その他、首都圏で耐用年数が10年以上と

診断されたマンションを国と地方の金で耐震工事をして、その空いた部屋に、

老人を安く入居してもらい、各部屋に監視カメラをつけて体調変化に対応できる

ようにし、各階に、病院のナースステーションみたいに、老人の温度、脈拍、

心拍数を1箇所で見られるように、より少ない人数で管理できるような

施設を考えた。


 この法改正で、新たな企業が老人ホーム市場に参入してきて、首都圏の

独居老人、老老介護の問題が徐々に解決されていった。もちろん、伊藤史郎も

会社を立ち上げて、自分の資産で、IFホームと協力関係を結び、この事業に

10億円を投資した。史郎は房総半島に8ヶ所の老人施設と三浦半島の西部に

8ヶ所の老人施設を作り、16の老人施設を経営した。

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