配下にチートな魔王がいたって、ガチャで引いたから問題ない！

歩きスマホ中にトラックに轢かれ死亡したホシノ・クロノが目を覚ますと、どうやらそこは異世界だった。ぱっと見和製ファンタジーそのものの異世界では、レトロゲーのRPGさながらに、始まりの街から魔王の城まで、延々と旅をする勇者一行が敗北しては振り出しに戻るという悲劇が繰り返されていた。

（ああ？　いや、敵の魔王が強いなら、その魔王をガチャで引けばいいのでは）

しかしてソシャゲ脳のクロノは「敵であってもガチャで引けば」という発想から、自身に唯一与えられたスキル「召喚魔法（ガチャ）」を駆使し、魔王の打倒に挑むのだった。

増殖するドッペルゲンガーに慄く敵、ヒロイン、歴戦の勇者。だがそんなことはお構いなしにどんどんと歩を進めるクロノ。メインシナリオの整合性を完全に無視した自軍を率い、彼はどんな終幕に至るのか。