応援コメント

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  • 終.銀竜に託す物語への応援コメント

    ありがとうございました
    詩的で幻想的な言葉が語る壮大な物語でした
    多くのキャラクターがそれぞれの思いを抱える中、
    辛い場面もありましたが約束と愛がある優しい世界でもあったと思います
    読み終わってよかったなあ…としみじみ感じられました
    まさに語られる伝説であり、ここから始まっていくのでしょう

    作者からの返信

    こちら読了に感謝です! 途中の展開しんどかったと思いますが、最後まで見届けていただけて嬉しいです^ ^*
    世界はまだまだ荒廃してますが、きっとこの先少しずつでも、より良い方へと進んでゆけるんじゃないかな、と思います。
    約束と救済は私が書くものの骨子でもあるので、感じ取っていただけて嬉しいです^ ^
    ありがとうございました!


  • 編集済

    終.銀竜に託す物語への応援コメント

    時を越えて果たされた約束。とても美しく、そして感動的なお話でした。ストーリーそのものに加えて情景描写が素晴らしくて、ずっとこの世界に浸っていたくなりました。巻末付録含め、詩的な文章が本当に素敵です。

    一度は断たれてしまった人と竜の絆ですが、この再会を機に再び紡がれ、新しい物語が始まるのだと思うと感慨深いですね。
    ティルシュは竜に見守られ、ハルは人の営みを温かく見守りながら、それぞれの立場で新しい未来を作っていってくれるのだろうなと思います。

    実はこちらの作品。竜クロを知る前から存じていました。私がカクヨムを使い始めた当初で、たぶんお名前がまだ羽鳥さんだった頃のことです。
    その時から素敵な作品だなぁと思っていたのですが、当時は私も今ほど人の作品を読む習慣がなくて、二部の途中くらいで止まってしまっていました。その後も密かに再読したいと思っていたので、今回、結末を見届けられたことが本当に嬉しいです。

    心に残る作品をありがとうございました!

    作者からの返信

    瑞樹さん、最後まで読了&素晴らしいレビューをありがとうございました! お返事たいそう遅くなってしまいまして申し訳なかったです。(体調不良で寝込んでおりました)
    竜クロとも雰囲気の違うお話だったと思いますが、つながりを感じていただけて良かったです。描写の面は自分なりの言葉を尽くして書いたところでもあるので、気に入っていただけて嬉しいです^ ^

    神話になぞらえた物語、一度は途切れた人と竜の絆はここから再び始まることになります。世界が元の美しい姿を取り戻すにはまだ多くの期間が必要でしょうけど、今までとは違って、未来に希望を描きながら生き方を模索していけるのではないかな、と思います。
    ハルもいろいろ考えているようですし、人の世界も竜族たちもきっとより良い道を選べるのではないかな、と。

    このお話、第一部と第二部の落差が大きすぎて、第二部で止まってしまう方が多いのです。今回、再読に踏み切っていただけて、最後まで見届けてくださったことが本当に嬉しいです^ ^
    私という物書きの原点でもある作品でした。瑞樹さんの感想とレビューで私も初心を思い出したりもできて、そういう意味でも感謝です。

    改めて、長い物語を最後まで見届けてくださり、ありがとうございました!


  • 編集済

    結.序章に繋ぐ終章への応援コメント

    あぁ、何ということでしょう。救済の道を開こうとしたハルの心が悲劇に繋がってしまうなんて。せっかく築き上げてきた王国が砂に還り、竜族と人間の絆が断たれてしまったのは何とも切ないですね……。
    ジェラークもエフィンも悪の一面はあるものの、共感できる部分もあるだけに余計に辛いです。。

    展開はかなりシリアスですが、あまり重さを感じないのは、詩的できらびやかな言葉選びゆえなのかなと思います。哀しいけれど一縷の希望も見出だせる、優しい世界観がとても好きです。
    鎮魂歌が漂うような哀しいラストですが、ここからどのように物語が続くのでしょうか。ハッピーエンドということで楽しみに読ませてもらいます。

    作者からの返信

    しんどい展開の第二章、ここまで見届けてくださりありがとうございます!
    人の歴史を見ていると、思想を治世に反映させる難しさというか、平和や安定というのはひどく危ういバランスの上に成り立っているのだと思わせられます。ハルもきっと先を見越して色々な施策を進めていくつもりだったのでしょうけど、それがそのまま届くことはありませんでした……。
    ジェラークは、とても人間らしい若者だと思うのですよね。彼の決断は悲劇の引き金になり、彼は最後まで過去を悔やみ続けたのでしょうけど、その想いが第三部へどうつながっていくかにも注目して頂けましたら。

    第三部は、大きく時代が飛んで遥か後世の物語となります。第一部、第二部あってこその物語となっていますし、雰囲気も明るめですので、楽しんでいただけますように。お忙しい中とても丁寧に感想くださり、ありがとうございました♪


  • 編集済

    十.永遠を誓う詞への応援コメント

    眞城さんお久しぶりです。
    『美しい物語』企画への参加ありがとうございます。
    相変わらず描写が幻想的できらびやかで、ここまで読み入ってしまいました。竜クロと同じく神話風の物語で、歴史の流れを感じさせる広大な世界観に魅せられます。
    竜族が物語の中心に据えられている辺りが竜クロを彷彿とさせますね。クォームも登場もしていますし、つながりを感じられるのが嬉しいです。
    この先もじっくり読ませてもらいます。

    作者からの返信

    瑞樹さん、こちらにもきてくださって嬉しいですー♪
    このお話は竜クロの前日譚みたいなものでもあるのですが、冒険や旅といったファンタジーらしさよりも、歴史や神話の色が強く出ている系となっております^ ^
    第一部の穏やかなシンデレラストーリーから一転して、第二部以降は重くシリアスな物語となっていきますが、楽しんでいただけたら嬉しいです。(とはいえ本当に重いのでご無理なく)
    私もちょうど今繁忙期に入って動きが鈍めなのですが、たまご食堂から楽しませていただいております♪

  • 十.永遠を誓う詞への応援コメント

    結婚おめでとうございます!!竜と人と星が結ばれた素敵なお式でした!ハルさまが宇宙レベルのスパダリで驚きました。司竜さんたちキャラが濃い笑
    クォームさん出てくるとすごく安心しますね! でも同時に何か大きな運命のうねりが近づいてきている気がして不穏を感じています。涙が枯れてしまったら〜という印象的な箇所が好きですが、このお話のタイトルは砂の伝説なんですよね……砂とか枯れ果てた大地を想像してしまう:;(∩´﹏`∩);:もう先が気になります!!
    永遠をプレゼントしたアスラくんは何かペナルティが課せられたりしないのかしらと心配でしたが、無さそう……?で良かった!(と書きつつまだ警戒してます)

    作者からの返信

    わーっ、一気にここまでありがとうございます!
    ハルは由緒正しい司竜なのでスパダリですが、それゆえに色々抱えがちなひとでもあります。そんな彼でも、一目惚れしたティリーアのことになると大人気ないところも……^ ^
    クォームは各部の最後に登場するキャラみたいになってますね。第二部は年代ジャンプののちに始まるので、第一部とはだいぶ雰囲気が変わります。そう、それぞ大きな運命のうねりが……。

    砂の意味は第二部終盤において意味を帯びてきます。きっと大方予想の通りかと……。
    アスラは司竜として権限を与えられているので、ペナルティはないのですが、第二部でこの辺りが言及されるところもあり。第二部は一貫して悲劇の色が濃いですが、もしお口に合うようでしたら見届けていただけますと嬉しいです!

  • 終.銀竜に託す物語への応援コメント

    砂の伝説は、銀竜の伝説のプロローグでもありますよね。はとりん文学は銀竜とともにあり、砂の伝説はその起点の一つと捉えてよろしいでしょうか。
    まだ書かれていない物語がたくさんあるぞ?!という予感にふるえつつ、いまは砂の伝説の余韻に浸ります。

    作者からの返信

    ここまで、最後まで見届けてくださいまして、本当にありがとうございましたー♪
    砂伝はそう、星の奇跡三部作の第一番目、とか自分では言ってます。
    時織りの物語全体の中では、縦軸の起点を構成する物語。ここに続くのが竜クロで、最後に位置するのが未完で未掲載な「スタークォーツ」という物語(リュライオ復活編)、となってます。

    ちなみに横軸は、KACで少し触れたクォームの日記物語ですね^ ^
    カクヨムではある程度形になった物語を小説形式で出してるので、まだ書かれていない物語も、表に出してないだけの物語もまだまだあるのですが……(どれも初期作すぎてリライト必須という)

    この後に、ちょっとした後日談があります。
    その後で、「無限の孤独と日記帳。」という短編を読むと、また景色が違って見えるかも?
    沢山のコメントも、ありがとうございました!

  • 十二.新たなる誓約への応援コメント

    シエラって、ほんと、ぐらんぱ!

    作者からの返信

    竜族の年長組の中ではダントツに人間世界に馴染んでいるかもしれません。面倒見の良さはもはやおじいちゃん……(笑)

  • 十一.約束の星夜への応援コメント

    奇跡とは約束と祈りの結晶であって、ただの偶然ではない。〈見届ける〉ひとがいて、そして〈受けとめる〉ひとがいるから、奇跡には特別の価値があるのだろうなぁ、などと感じました。
    この場面に至るまでに、作者から読者に対しても「信じて待ってて」という祈りが捧げられているようにも思えていて、わたしはこの作品を一気読みしたのです。
    ジェラークからティルシュへと繋がる竜との関係は、忘れ去られてもなお残るものがある、という大切なメッセージでもありますね。そのメッセージを受け取ったら、次は頑張る番。

    作者からの返信

    そう、奇跡は手繰り寄せるための祈りがあり、受けとめるために約束がある、ということですね! さすがですね!
    おそらく私自身がこの瞬間を信じていて、待ち望んでいた、そんな想いが作品全体に反映していたのかもしれません。長さ以上のボリュームがある話だったようにも思うので、ここまでの一気読み本当に嬉しいです。ハルの帰還と二人の再会を見届けてくださり、ありがとうございました^ ^

    記憶は薄れ、史実はいずれ歪んでゆく。そんな現実を、ジェラークは短剣を継承させることによって何とかしようと思ったのかもですね。
    今の時代にどう向き合ってゆくかは、今の時代の人間が決めることでもあり。ティルシュはそういう意味でも、見届ける役割なのでしょうね。


  • 編集済

    四.故郷への応援コメント

    はとりん文学名物のご飯回だ〜。
    砂漠の夜空の描写がお見事。厳しい自然と対峙することになりますね。

    作者からの返信

    全体的に枯れた貧しい風土ではありますが、ちゃんと飯テロ挟んでおくはとりさんです(笑)
    夜の砂漠って湿度が少ないだけに、星がすごくよく見えるらしいのですよね。ここラストと次話冒頭にかけて、砂漠だ砂漠だってテンション上げて書いてた覚えがあります^ ^

  • リアンはジェラークに似ていますね。短絡的に激昂するし、すぐに反省する。でも、リアンはティリーアに出会うことができた。ティリーアは人間を愛していて、リアンはそれを自然に受け取った。人間の転機はこうした何気ない出会いの中にありますよね。

    作者からの返信

    ここの親子はよく似てますよね……(笑)
    あまり冷静になれない所は指導者向きではないのかもですが、ジェラークにもそうだったように、リアンも縁には恵まれたようです。
    こういうささやかな縁と絆を繰り返し、人と竜は完全な断絶には至らず、時代を重ねていったのですよね。

  • 結.序章に繋ぐ終章への応援コメント

    ハルの選択の結果、よくも悪くも自立せざるを得なくなった人族は、ある意味ではその真価を問われる可能性を得たということなのでしょう。だからこそ、エフィンの変化やジェラークの覚悟が生まれたのではないか。それが全て幸福に繋がるだなんて言えませんが、失敗することも掛け替えのない生だとしたら、庇護から解き放つというのはやはり一つの価値ある決断であったように思います。
    人から竜へ、竜から人へ。ティリーアとアスラの対照も印象的でした。個人的にはアルトがね、好きです。

    作者からの返信

    一気に第二部ここまで、ありがとうございました!
    字数にするとそれほど多くはないのですが、しんどみは大丈夫だったでしょうか……?

    ハルの選択は、竜族による庇護の時代にみずから幕をひき、運命を人族の手に委ねる、というものでした。つまり、キツネさんが読み解いてくださったように、世界の未来はこれから生きる世代が選び取ってゆくのです。
    ジェラークの後悔と覚悟、シエラやアスラの想い、そしてティリーアの決意と。全部が帰結するのが第三部、星時計が満ちるときになります。

    その前に後日談と、竜クロにつながるあの子の短編が入りますので、合わせてお楽しみください^ ^

  • 一.掛け違う願いへの応援コメント

    刑罰については応報刑論か目的刑論かという古典的な対立があり、キツネははっきりと目的刑論(刑罰は応報のためではなく、社会的秩序の維持のためにある)の立場に立っています。文明の歩みは概ね応報刑から目的刑へと変遷していきました。パッと見、ハルの立場も目的刑論ですが、視点がほぼ神なので、人間の感情を置き去りにしていると感じられることも多いのかもしれませんね。

    作者からの返信

    刑罰の加減って本当に難しい分野だなぁと思います。人は相手の心を読むことはできないですし、本心から厚生を望んだとしても、生まれ育ちその他の事情で失敗することだってありますし……。
    お察しの通り、ハルの見方は神様のような立場からなので、個人というよりは全体的な、長期的な救いを考えてしまうのでした。もちろん、個々へも心を寄せているわけですけど、全部が伝わるわけでもないですよね。
    そういう齟齬が、大きなすれ違いをもたらすことになっていきます。

  • 〈Laila-Elle Thylirl.Ro.Hall.〉への応援コメント

    真剣に読み込むと、大事なことは序章にきちんと謳い上げる、吟遊詩人はとりん。

    作者からの返信

    はとりさんのプロットは序詩です。^ ^
    前はこんなふうに、長編には必ず序詩をつけてましたね。何の影響だったんだろう、たぶん昔のファンタジーだと思うのですが。

    第二部最後まで読んでこの詩を読み返してから、第三部の序詩にいくと、悲劇の余韻がちょっとやわらぐ……かもしれません。

  • 〈外伝二〉竜の魂を持つ獣への応援コメント

    吟遊詩人はとりん。

    海と魔は近しいんだなぁ。海底には光も届かない。それは無尽蔵の闇の象徴。と同時に生命の起源でもあるということを考えあわせると、そもそも生と魔が近しいんだな。

    作者からの返信

    たぶんこれ、高校生の頃に書いた文章でほぼ当時のままなんですよね。何の影響だったか覚えてませんが、詩と小説の中間くらいのものが好きでした。今もか。

    海は混沌であり、海は人類を表す。っていうのは聖書の表現だったりしますが、海イコール混沌はソードワールドの舞台アレクラスト大陸の考え方で、混沌の神(死の神)ミルリーフが海の神だったんですよね。
    たぶんその辺の概念と感覚が混じり合って、羽鳥ワールドにおける海は混沌、魔、死に近い(よって人族とも親和性が高い)という位置付けになったんだと思います。たぶん。(笑)

    (竜クロの冥海神もこの概念を踏襲していて、なので魔獣召喚の権能や、冥界への権能、魔の側につくことで混沌の性質を付された……といった部分に反映されております。ただ、羽鳥ワールドにおいて水は秩序を孕んでもおり、それゆえに二面性を持っていたり、ですね。)

    編集済
  • 十.永遠を誓う詞への応援コメント

    ラストのクロニクル感がたまりません。星と人との繋がりが美しい……。これが第一部。ここからコントラストがついて、重いテーマに踏み込んでいくのが砂伝の本領ですよ。

    作者からの返信

    魔法の始まり、奇跡の始まり。
    砂伝の舞台はリュライオが造った惑星世界ですが、関わった者がみな司竜クラスで全ワールドに対し権能を行使する立場にあるので、(エレナーゼを除く)さまざまな異界においてもここが魔法の始まりとなります。

    万感の幸せに一抹の不穏を孕みつつ、物語は第二部へ。
    ご存じのとおり、シリアスです。無理なくお読みくださいねー!(でも一気読み推奨ではある)


  • 編集済

    九.夢見竜と星の奇跡への応援コメント

    名前の主題が深められていく過程を見守るのが、第一部を読む楽しみでした。
    シエラ、きちんと運命を導いているの偉い。

    作者からの返信

    なんかこう、第一部では神話的な雰囲気……流れ、そういう感じを書きたかった覚えがあります。あまり恋愛色強くないのも、それが要因かもですね。
    シエラはふざけた奴ですが、自身の権能に関しては真摯なところがありますね。リュライオにはめっちゃ嫌われてますけど^ ^

  • 八.ハルの計画への応援コメント

    ハルとシエラが対等なの、かっくいいよね。〈運〉がどれほど大切なファクターなのか、シエラの立ち位置とキャラクターからわかる。

    作者からの返信

    羽鳥ワールドでは、運と奇跡が結びつけられているところあります!
    エレナーゼ世界ではそれがとりわけ顕著なんですが、そこには創始者がハルだから、という理由もあったりします。

    光と闇の親友関係、私の好みと、物語世界における理想が凝縮されてる感じはありますよね。

  • 「それでも」祈ってしまいますよね。たとえ短い時間だったとしても、産まれてくる奇跡、母親と抱き合うことのできる奇跡を果たさせてあげたいと思ってしまうから。

    ハルは自身の権能の大きさに自覚的ですね。

    作者からの返信

    そう。リュライオは優しくて素直で、見ないふりをすることはできない気質なのでした。大きな権能を与えられていてもそれを振りかざすことはできなかった後の彼が、この頃から現れております。

    ハルのこの自覚的なところは第二部に関わってきますので、頭の隅にとどめ置いて頂けるとよいかもしれません^ ^

  • 五.揺れ動く想いへの応援コメント

    「君が構わなければ、少し森の方を案内して欲しいんだが」という辺りにハルのかっこつけっぷりが窺えるのが微笑ましい。宇宙規模の年齢なのに精神が若々しいですね!

    作者からの返信

    竜族は見た目に精神年齢が反映されますからね!
    これでも、始まりの竜族である三にんの中では一番、精神年齢は上なのです^ ^(だから恋愛に発展したともいえる)

    格好つけなので、ティリーアにいいところを見せたかったんですよ……(笑)

  • 四.チェンジリングへの応援コメント

    生命の在り方、という重要なモチーフが早くも登場しましたね。この作品の鍵となる考え方かなと思います。
    それにしても、光が時に〈時〉を教える、というのは含蓄がありますね……。現代の時の単位も、光によって定義されているものなぁ。光が意味を与える。というか、意味とは光の当たった場所なのでしょうね。

    作者からの返信

    寿命差を含めた生命の在り方の違い、というモチーフ、私好きなんでしょうね。ハルの考えは見送る側のものですが、アスラの考えのほうが一般的というか馴染みやすいのではないかな、とも思いつつ。

    言われてみれば、そうですね!
    太陽と月の周期によって朝と夜が生まれ、日と年が刻まれてゆく。時の概念は、光の存在と深く結びつくものですね。さすがキツネさん読みが深いです^ ^

  • 三.太陽と月の邂逅への応援コメント

    ティリーアが嬉し涙の泉になってる!

    作者からの返信

    ここが転機ですね!
    まぁもうほぼ一目惚れだったので、ハルの嘘偽りない気持ちはまっすぐ伝わったようですよ^ ^

  • 二.風と光の訪れへの応援コメント

    ハルって、やんちゃよね。力をコントロールできるタイプのやんちゃ。後々このキャラクター性が、「やんちゃ」の一言では片付けられない決断へと繋がっていくことでしょう(予言)

    作者からの返信

    この頃のハルは肩書きこそあるものの身軽な立場だったので、型を破れるんですよね。大人だけどやんちゃ、ほんとそうだと思います^ ^
    先の展開をご存知なので……ですが、こういう気質だからああいう道を選び、辿っていったんだろうとも。

  • 一.姉と弟への応援コメント

    優しさは優しさに惹かれる、という当たり前だけど大切なモチーフがアスラとティリーアの関係性の中にある気がします。

    一方で、母自身がおのれの言葉で傷ついている、という、この弱さをどうやって掬いあげればいいのか。これこそ人間関係の難しさの起源ではないかと思います。

    作者からの返信

    ですです。アスラとティリーアの関係性はとてもシンプルでまっすぐなもの、である一方で、親子の間には複雑な拗れが生じてしまっているのですよね。
    差別の根底にあるのは、未知なものへの恐怖だったり困惑だったりするのかもしれません。狭いコミュニティだと、周囲からの圧が情を凌駕してしまう場合もありますよね。

  • 序.涙の泉への応援コメント

    はとりん文学を復習しよう……と思うと、まず立ち戻るのはこの作品かな、と思い。再読の巻。
    ティリーア、美しい響きですが、悲しい由来を伴って始まりますね。それが他の存在にとって掛け替えのない名前となるのは、いつのことか。

    作者からの返信

    砂伝再読ありがとうございます!
    コメントもたくさん嬉しいです、どうぞ無理のない範囲で……!

    砂伝を読むと、竜クロに対する解像度もちょっと上がるかもしれません^ ^
    方向性は別ですが、根底に敷いた理とか概念が共通しているので、双方補い合う感じになるんですよね。

    名づけに意味を持たせるのは竜も人も同じのようですが、彼女にとっての名前は決して祝福ではなく。
    そこをどう覆していくのか、楽しみにしていただけましたら^ ^

  • お?
    これはもしかして竜クロのその後、違う世界で……というお話なの、かな?違うかな?あっちを読んでるとクォームと一緒に旅立ったファイアはこんなことしてたのかなって微笑ましくなりました(*^-^*)
    ラストの1文がす・て・き♡

    作者からの返信

    そうですそうです^ ^
    竜クロのラストで旅立った二人は、Leim世界(砂伝舞台世界)にゆき、砂の地に住まう盗賊団と、海賊船から逃げてきた商人の娘、ハル&ティリーアを巻き込んで、リィライオの復活を試みます。
    その際に、海賊王エフィンとも衝突することになるのですが……という、星の軌跡完結編のその後の後日談になります(笑)

    ファイアも、大好きな人たちに囲まれて幸せですね^ ^
    きっと彼もこの先ずっとリュライオを守りながら生きていくのでしょうね!

  • 終.銀竜に託す物語への応援コメント

    あぁん、そうだった。こっちがホントの完結!
    ハルが復活したのがあまりに感動的でコメント残しちゃったけど、これにて砂伝完結ですね。随分と間が空いてしまいましたが、ようやく彼らの奇跡を最後まで見届けることができました。遅くなってごめんなさい!!
    ハルが黒髪だったことの理由もわかり、クォームがティリーアとお揃いで喜んでんじゃね?って私もそう思った(๑´艸`๑)

    思い返せば壮大な物語でしたね。
    一旦休止した(離脱とは言わない。あえて離脱とは言わないぞ!)2章でしたが、ここまで読み終えて思ったことは、その2章が一番好きかもしれない。血みどろウェ~イとかじゃなくって、ジェラークの葛藤と後悔と、けじめの付け方が好きでした。その彼の行いが3章のティルシュの宝剣に受け継がれているって言うところが何かもう……ぐっと胸に響くものがあります。
    やっぱり読む順番が……(まだ言う)

    もう完結してるからこういうのもおかしいですが……
    砂伝お疲れ様でした!!
    ハルとティリーア、そしてもうみんなまとめて幸せになれ!!

    作者からの返信

    後日談含めて、ここが本当の終着地となります^ ^
    ハルはしばらく黒髪で、まぁたぶんお揃いだって喜んでるんでしょうよ! 彼はとても魔力の扱いに長けた人物なので、そのうち光の権能も使いこなせるようになるのでしょうけど。(金髪化)

    時代が、第一部と第三部では1700年の隔たりがあります。たぶん当時の私は、歴史を書きたかったんじゃないでしょうか。邂逅、離別、再会、というのを、人と竜、ティリーアとハル、という二重の形で描きたかったんでしょうね……。
    ジェラークは私自身すごく思い入れの深いキャラで、確かに彼の行動が悲劇の発端になってしまったのですけど、そこに悪意や叛意があったわけでもないのですよね。
    第二部はリライトでだいぶ視点を変えましたが、リライト前はジェラークの憑依度が物凄かったです。書いてて辛かったけど、最期まで葛藤と戦いの人生だったのでしょうけど、たぶん彼なりに幸せでもあったかな、とは思います。人の縁には恵まれていたので。

    ここで決意を固めたクォームが、短編「無限の孤独と日記帳」で過去の日記を調べ、その後で竜世界へと旅立ちます。そこから始まる物語が竜クロ、という流れになってます^ ^
    ここまで見届けてくださって、改めてありがとうございました!

  • 十一.約束の星夜への応援コメント

    帰ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
    おかえりおかえりあいしてるっ!!
    星が夜空を埋め尽くすシーンからはもう、ドッドッドッドッと心臓が低く鼓動してジッと潜めた呼吸が苦しいのに何だか息をするのも躊躇うほどの神聖な儀式を見ているようでした。美しい、美しいよ(இдஇ )
    ハルの命を奪った剣が、長い時を経てハルをよみがえらせる鍵になるとは!お見事!そしてその剣をずっと子孫に残していったジェラークの深い後悔を思うと、また胸が締め付けられますね。

    うぅーん!これはもう、ね……わたしはとりさんの作品読む順番間違えたわ!!
    先にこっち読んどかないと!砂伝が最初なら、2章で一旦休止しなかったはず。(離脱とは言わない。あえて離脱とは言わないぞ!)
    あのしんどいシーンがあったからこその、このシーンよ。2章でのみんなの憎しみや悲しみ、そして葛藤、後悔。そういう思いがなければ、この3章の胸を震わせる感動は味わえなかったですね。うん……遅くなってごめんなさい。
    そしてハルとティリーア……よ"がっね"ぇぇぇぇー。゚( ゚இωஇ゚)゚。

    作者からの返信

    ここまで見届けてくださって、ありがとうございましたぁぁぁ(ノ_<)
    砂伝はたぶん、幻想的に寄った描写が多いかなぁと思うのですけど、その中でもこのシーンは特に当時の全力で書いた覚えがあります。
    短剣の役割、約束の意味、ジェラークが遺したものをティルシュが……という、全部がここに帰結するのでした。
    ジェラークもエティカも、こんな未来を予見していたわけではないのですよね。ただ、忘れまいと……忘れさせまいと願った、それが奇跡につながる奇跡。

    竜ゆめから砂伝は、本当もう温度差ありすぎて(笑)
    第一部から第二部でも、結構違いますし、今ならたぶん第三部をベースにしつつ過去を織り混ぜ悲劇を薄めて描くのだろうなって思います。(竜クロでそんな感じだったように)
    でも、砂伝のこれはこれであの頃の感性だからこそ描けたものだと思うので、読んでくださったことに感謝!

    もう二人は、ずっと一緒に離れることはないでしょうね^ ^
    しがらみからも運命からも解放されて、いつまでもラブラブで過ごしていくのでしょう。

  • 八.断罪と決意への応援コメント

    アッ…これは「なんでぇぇぇぇー!どうしてこうなるのぉぉぉぉー!」って叫ぶやつや…😭
    切ない。ただただ後悔ばかりが溢れて心が晴れることはない。それでも罪から逃げずに王として生きていく。彼の横にはルビアがいてくれることが、唯一の救いかもしれませんね。

    スマホからなんでコメント残しにくくって…また明日にでも続き読みにきます!

    作者からの返信

    月音さんお久しぶりの! ここでようやく現実を直視できたジェラークでした。踏み留まる機会はあったのに、最悪まで突き進んでしまったがゆえの衝撃ですね。ただ、ハルはこれを想定していたようにも思われます。
    ルビアは何があっても彼を支える、と決意したようです。彼らのその後についても、外伝で少し……。

    スマホは文字打ちにくいですよね!
    底は抜けたので、あとは上がっていくだけです。ありがとうございます^ ^

    編集済
  • 七.永訣への応援コメント

    「だめよ、ハル! お願い……(இдஇ )」

    続きを読みに来ましたー。前後忘れてるかなぁと思ってたけど、思ってた以上に妹の最期が記憶に残ってて(笑)キャラの名前とか出てくると、ゆっくり記憶が呼び戻されました。
    あれぇー?いまは全然というか、そんなにしんどいって思わないんですけど……やっぱり竜ゆめから入ったのがネックだったのか!おそるべし、このギャップ!
    裏を返せばほのぼのもしんどいも、どちらも書けるはとりさん凄い。

    自分たちと違う存在を恐れる気持ちが敵意となることはありますよね……。ハルさんいなくなった世界がどうなっていくのか……恐る恐る先をのぞきにいってきます。

    作者からの返信

    改めまして月音さん、読書再開ありがとうございます!
    たぶん、竜ゆめのイメージや第一部の雰囲気から一転して、のしんどい展開だったせいではないでしょうか……^^;
    砂伝は書き方自体は淡々としてますし、竜クロ過去話の魔王とグラディスは似た運命を辿っているので、ちょっと慣れてきたのかもしれません?
    作風はそこまで幅広く書けてないのですけど、砂伝は印象がコミカルにならないよう意識してたので、ギャップがあるんですねきっと!

    ここが底なので、この先は未来への布石が敷かれていきます。
    全部の救済は第三部に詰め込んでますので、最後まで見届けていただけますように!

  • おおっ、リュライオが復活してるーっ。
    これはリュライオの、1才の誕生日という感じでしょうか。
    後日談はあれから、遥かな時がたったんですね。
    思い切り、地球と日本が出てきて驚きました。
    みんな元気そうで、後日談は読んでいてホッしてしまいます。
    この笑顔が、いつまでも続きますように……

    これは竜世界クロニクルの、後日談でもあるのでしょうか?
    (・v・)

    作者からの返信

    リュライオも復活して、始まりの竜たちが集う後日談でした^ ^
    ですです、リュライオ一歳の誕生日(笑)

    砂伝は星の奇跡三部作、みたいに構想していた物語のひとつめで、二番目がファイア復活の竜世界クロニクル、三つ目がリュライオ復活編の物語だったのですよね。
    彼らの故郷星って地球のことなんですが、最初に(妹と一緒に)妄想膨らませてたのが中学生頃だったので、舞台が日本でした^ ^
    クォーム以外はもう、竜族でも人間でもなくなってしまいましたが、だからこそ定命の理に縛られず、自由に楽しく生きてゆくことと思います。

    これにて、小説部分はお仕舞いとなります。
    あとはおまけのキャラ語りとか、裏話とかなので、それほど構えず流し読みして頂けましたら!

  • 終.銀竜に託す物語への応援コメント

    お頭とハルを呼ぶ少年の、楽し気な様子。
    復活したハルの周りには、再び人が集まり出して、それが長い時間をかけて大きくなって行きそうだと感じました。
    ティルシュたちが上手く両親を救い出し、その後新王蜂起の狼煙があがる。
    再び国を取り戻したと描写はありませんが、私は「ティルシュ勝ったな」と確信めいたものを感じてしまいました。

    自由とは孤独のこと。
    この言葉がクォームの深いところから吐き出されたように感じて、クォームが本当に小さな子竜のように感じられました。
    ハルの前ではクォームは、子供のようにいられるんですね。
    ハルがクォームの帰る場所になってくれたらと、思ってしまいます。

    クォームがこの物語を閉じる、最後の1ページのように感じました。
    それと同時にこの物語の終わりが、大きな物語の序章のようにも感じました。
    正に神話の綴られた、聖典のハードカバーを閉じる思いです。
    素敵な物語をありがとうございますっ。
    ただいま私、星空を見上げるような余韻を楽しんでおりますー(・v・)

    作者からの返信

    最後の〆は、恒例の銀竜クォームで^ ^
    シエラも驚くハルのその後ですが、彼は結局、形を変えても人と共に在りたいのだろうと思います。もう、国を作るような方向性での活動をすることはないのでしょうけど、ティルシュとの縁を生かしつつ、彼なりの組織活動で新王を支援してゆくのかなと。
    やっぱり、竜族の強さや能力は桁違いですから(笑)
    ティルシュはきっと見事、国と家族を取り戻したに違いありません。

    クォームにとって、ハルは兄のような先輩のような存在で。上位竜族って実年齢はあまり意味がなく、外見は精神年齢を反映するものなので、クォームはまだまだ少年の域ですね。(竜世界で彼は本当に頑張っておりました)
    後日談でも軽く触れてますが、その後も彼らの関係は長く続いていくと思われます^ ^

    砂伝はハルの帰還によって約束の終わりとなり、幕を閉じますが、この奇跡が型となって別の物語へ続いていくことになります。そしてこの少し後が、竜クロのプロローグにつながってもいくんですよね。
    重くて厳しい展開もあったこの物語を、最後まで見届けてくださって、本当にありがとうございました!
    毎話の丁寧なコメント、とても嬉しかったです^ ^*

  • 十二.新たなる誓約への応援コメント

    「紫水晶の双眸は、終始ティリーアを追っていて」
    二人で何を話しているのだろう、何を話すのだろうと、色々と妄想がはかどってしまいます。
    自分だったら何を話して欲しいだろうか、そんなことを考えておりました。

    ティルシュがハルの前で、自分の意思をハッキリと告げる。
    これ人類を代表した個人と、世界そのものとの新たなる誓約なんですねっ。
    砂漠の焚火のそばで何気ない雰囲気の中で交わされるそれが、その後の世界の行く末に関わる。
    何と言いますか、そのシチュエーションが好きです。
    上手く言えませんが、場所の普通っぽいスケール感と、会話の内容の極大なスケール感のギャップが気持ちいいですっ。神話だっ!
    ここでお別れでなく、まだまだジュラと一緒に居られるのが嬉しかったです。
    お父さんお母さん、そして国を取り戻せーっ(・v・)

    作者からの返信

    夜の砂漠でキャンプ、憧れのシチュエーションなのですが、人間である限りは実現厳しいですね!
    途切れていた二人の永遠がもう一度つながり、話したいことも聞きたいこともあふれているに違いありません。存在としてはどちらも世界の枠組みから外れているので、もう何にも邪魔されず、二人の時間を重ねていくのだろうと思います^ ^

    迷い続けていたティルシュもついに、覚悟を決めたようです。
    ですです! この物語が新たな神話となり、奇跡の基盤となってゆく。世界はまだまだ滅びの運命と隣り合わせですが、きっとここから未来が少しずつ軌道修正されてゆくのでしょう。
    好きと言ってくださり嬉しいですーっ! こちらの世界はだいぶ回り道をしてしまいましたが、はじまりの時代に小さな村で魔法が始まったのと同じように、砂漠のささやかな集いが世界の運命を導いていくことになります^ ^

    ジュラはもうしばらく、ティルシュに付き合ってくれるようで!
    この物語は終わりますが、彼らは人として新たな時代を築いていくのでしょう。ご両親も取り戻さないといけないですからね!

    最後の最後に、お馴染みの彼が登場します。
    伝説の終わりと、あの子も交えた後日談を、どうぞ見届けてください♪

  • 三.慟哭への応援コメント

    あああああ……こうなりましたか……
    これは、大きな火種になってしまいそうですね。
    文章中にもあるように、当事者だけの話じゃすみませんし……何なら周りで見ている人の方が大きな感情を持つこともあるのかも。無関係だけに嫌悪感だけが膨らみやすいというか。

    ハルの語っていたこと、とても素敵な理想ではあるんですけど、やっぱり理想は理想であって……現実は思い描いた通りにはなりませんよね……
    うううん、ちょっとここからどうすれば上手くいくか、なかなかぱっとは思いつきません。
    やっぱり厳しく罰していたら良かったんですかね……

    作者からの返信

    様々な要因が絡み合い、最悪の結果に至ってしまいました。
    そうなのです、真昼の市場で起きた事件なだけに目撃者も多く、皆それぞれにショックを受けたに違いなく……間違いなく騒乱の火種になっていくことでしょうね(ノ_<)

    ハルの理想が間違っていたのか。
    シエラが竜殺しの件を揉み消そうとしたのが悪かったのか。
    ジェラークが剣を抜いたのが悪かったのか。
    エフィンが陸に上がったのが悪かったのか。
    遡れば複雑に個々の事情や背景が絡み合っていて、お察しの通りここから上手く解決するのは難しそうです。ハルも、そこはわかっているのでしょうけど……。
    次章はラストまで転がり落ちてゆくのみですが、見届けていただけましたら幸いです!

  • 十一.約束の星夜への応援コメント

    じわりと死の淵から戻ってくるティルシュの気だるさが、本当にこの世に執着するものが数少ないんだなと感じさせてくれました。
    その数少ない彼を繋ぎ止めるものの一つが、この場に居て本当に良かったです。
    やっと息を吹き返したのに、また殺しかねない勢いで怒りをぶつけるクフォンに
    目を丸くしてしまいました。
    そして生きてくれて良かったと、涙まじりの声。
    クフォンがどれだけティルシュの事を心配していたかが、とても強く伝わってきました。
    死を乗り越えたティルシュは、少し逞しくなった気がします。

    ハル復活までの描写が、美しい詩を読んでいるような気分になりました。
    重ねられる言葉が、ハルとティリーアの周りに誰にも邪魔できない、静謐な世界を作り、みんなと一緒にポカンと眺めてしまった。
    そんな気持ちになりました。本当に帰って来てくれて、良かったです。
    ティリーアの涙に、胸が熱くなってしまいました(TvT)

    作者からの返信

    ティルシュにとって「排された」という現実は重く苦しく、消えてしまえればそれでもいい、とまで思ってしまったのでしょうね。
    でも、手放さなかったのは、戻りたいと思えるだけの絆がジュラとの間にあったからでした。身体的にもかなりの重症で、竜族による治癒魔法がなければこのまま絶命するか、生き延びても重い後遺症が残ったかもしれません。運命も、まだ彼を手放さなかったのでしょうね。

    クフォンは従者にしては乱暴で口が悪くて、たぶん生粋の騎士ではないのだろうと思います(笑)
    殺されかけたほうに怒りをぶつけるのは筋違いですが、それだけ気安い間柄だったのもあって、感情が抑えられなかった模様。お察しの通り、死の淵まで沈んでから戻ってきたティルシュには、以前より自分の存在理由を自覚できるようになったかな、と思います。

    渾身の、再会シーンでした!
    厳密には再生というか、新たな身体に魂を拾い集めて……という、精霊に近い存在ですが、日が経つにつれて存在も安定してくるはずです。
    ティリーアもジュラ(時の司竜たち)も、信じてはいたけれど方法はわからなかったので、本当に嬉しかったでしょうし安心したでしょうね……^ ^

    残るは終章。
    本当に、ここまで見届けてくださってありがとうございました!


  • 編集済

    十.裏切りの刃への応援コメント

    明けましておめでとうございます。
    去年は拙作に、沢山の感想を頂きありがとうございます。
    お陰で自分では気づきにくい視点に、気づくことが多々あり、その都度参考にさせて頂いておりました。
    感想を頂ける幸運を、ただいま嚙みしめております。

    何も考えたくはない。それが今のティルシュの真実。
    この気持ちを、弱いと一言で片付けられないなあと思ってしまいます。
    私も良く「あー、もーっ」と言って、何も考えたくない事がありますから。
    そう言う時ってあるよねと、思ってしまいます。

    しかし彼は王子。
    好きだと言ってくれるジェラがいて、命がけで彼を守ってくれたクフォンがいる。
    彼は今もまたティルシュを守ろうと、ティルシュの元へ参じようとしている。
    ティルシュにはそう言う気持ちに応えて欲しい。そう思ってしまいます。
    と思っていたら、まさかの串刺しーっ。

    そうですよね。ティルシュがこのまま逃げたとしても、殺そうとする勢力は彼を見逃してくれない。
    それならもう立ち向かうしかない。そう思いました。
    「お腹痛いけど、頑張ってティルシューっ」と、私の心が叫んでおります(・v・)

    作者からの返信

    うちはとはつんさん、昨年は沢山の作品にお付き合いくださり、丁寧で深い考察の感想を沢山ありがとうございました。
    新しい年になりましたが、引き続き楽市たちの進撃を楽しみに追いかけていきたいと思います。寒い季節ですが年始をゆっくりお過ごしください!

    ティルシュは特別な才能や力を持たない、両親に愛されて育った生粋のお坊ちゃんなのですよね。それなのに、全部を失い、砂漠に放り出され、どうすれば家族や元の日常を取り戻せるかわからない。
    彼も彼なりに考え抜いて、どうしたらいいか分からずキャパオーバーになってしまったところはあるのだろうと。
    本心ではすべきことをわかっているはずなので、時間と、今は何より味方勢力が必要なのですが、シエラがお手紙を返さないでいたせいで、こんなことに!
    すぐ近くにクフォンとジュラがいるはずですので、そこは彼らに期待するしかありません。

    今までずっとジュラがそばにいたので、敵側もだいぶ業を煮やしていたようです。こんな局面で単独行動を取ってしまったティルシュ自身が、自分が置かれていた危機的状況に無頓着だったのですよね。
    彼が戻って来られるかはそれほど引っ張らず、次話で様々なことが結実します^ ^

  • 一.掛け違う願いへの応援コメント

    人とは違う視点を持っているからこその結論、なんでしょうね。なんだろう、ハルさんにとってはどうしてもすべての人間が見守る対象、のような感覚があるんじゃないかなと思ってしまいます。その点はアスラくんの方が人間に近い感性を持っているのかもしれませんね。

    ハルさんはともかく、一般的な人間が詰みを許す心を持ってしまうと、自分が犯す罪にもまた寛大な心を持ってしまうような気がするんですよね。
    よく悪いことをした人に対して、過剰に攻撃するような人が現れますけど、それって多分「自分は我慢しているのに!」っていう気持ちが表れているような気がします。
    ハルさんは人格者というか(人じゃないからなんて言っていいかわかりませんけど!)心の優れた存在だから、大丈夫でしょうけどね。なんだか語ってしまってすみません、ちょっと思ってしまい!

    作者からの返信

    そうそう、そうなのです。ハルとリュライオはこの世界(惑星)誕生の瞬間を見ているので、世界丸ごと愛する対象なのですよね。
    アスラのほうは世界の只中で生まれ育ちましたし、情緒が少年の時代から姉夫婦と一緒に人間の国に住んでいるので、感情の動きは人間寄りです。

    実は、私個人としては死刑賛成派で。(冤罪を完全に防げるのなら、という前提ですが)
    作中ではこれから、異なる考えがいろいろ出てくると思います。正解はありません。ハルの選んだやり方でさえ、正解とは言えない。
    いふさんも、自分(自作品)だったらどうしただろうと考えながら読んでみると、より楽しめるかもしれません^ ^

    罪、それも大罪を犯したものに対する見方って多かれ少なかれ人生観と結びつくものだろうと思うのですけど、そういういわゆる私刑についても後々……恐らくいふさんの予測とそれほど違わない流れではないかと思います。
    ハルは人格者というより、優しすぎるんですよね。
    でも、感情って生き物なので、わかっていてもどうにもならないことってありますよね……。

    編集済
  • 九.望郷に惑うへの応援コメント

    ラシェールから見れば、ティルシュの取り戻したい日常は、動機が弱いと思うかもと感じました。
    この回はどうしても、ラシェール視点でティルシュを見つめてしまいました。
    ラシェールと同じように甘さに苛立っていたら、ジュラの突き放してからの再び包み込むような言葉に、ああすげえやと思ってしまいました。

    相手の成長を待てる人。
    これは懐が深いと思いました。
    こんな人が傍にいたら、この人の期待に応えたい。
    この気持ちは自然だと思います。
    一番最初の「取り戻したい日常」という動機よりも、より強くラシェールを支えてくれると思いました。
    このティルシュを一回落としてから上げていく感じは、これからのティルシュの成長を予感させてくれて好きですっ(・v・)

    作者からの返信

    竜族たちの追っているものは本当に重く深いものばかりで、そのために払った犠牲や積み重ねてきた想いも、重く大きいのですよね。でも、実質箱入りの王子様だったティルシュには、争いになるであろう「国を取り戻す」ための行動に踏み込むだけの勇気が、まだなく。
    ラシェールがそんなティルシュに苛立つのも当然なのですが、ジュラはこの頃には、ハルのしていたものの見方が身についているのかなぁ、など書いていて思いました。時の司竜として人と共に生き、積み重ねてきた記憶と時間が、彼にそんな視点を持たせたのかもしれません^ ^
    それでも、ティルシュはもう少し惑うのですが。

    最終話の直前、もう一波乱あります。
    ティルシュが未来に向き合えるかどうか、見守ってあげてください!

  • 八.星竜の告知への応援コメント

    ジェラは自分を責めていたんですね。
    姉に永遠の命を与えたために、悲劇が起きたのではないのかと。
    それは悲しい考えだと思いました。
    姉の幸せを思う一心で行ったことですので、そんな風には思って欲しくないと思いました。
    今のジェラは朗らかな好青年ですが、そこに至るまでには、色々と彷徨ったんだんあとしみじみしてしまいます。

    一週間後。
    気が遠くなるほどの時を待ち続けた者にとって、この言葉はどう聞こえたのだろうと考えてしまいます。
    今までの待った時間と比べれば、まるで現実感のない数字だと思いました。
    本当に終わりがあったんだという、安堵だったようにも感じられました。
    どこか張りつめていた気持ちが切れそうになって、膝から崩れ落ちそうだと思いました。
    この言葉に含まれる時の軽やかさが、まるで夢のようだと思いました。
    ジュラの流す涙に、じーんと来てしまいました。
    本当に良かったなあジェラと、語りかけたくなってしまいます(・v・)

    作者からの返信

    そうなのです。当時はまだ幼く、姉の元に訪れた幸せが壊れてしまうなんて想像もつかなかったわけですが、ハルを失ってから彼もずっと思い悩んでいたんですよね。
    時の司竜たちは比較的短命で、ジュラに至るまで幾度か転生(つまり死亡)しているので、様々な出逢い別れもあり。それでも、今代の時の司竜であるジュラは、彼らなりの結論を見つけたようです^ ^

    いつか必ず、の望みが、一週間後、と具体的に示されて、一気に現実味が押し寄せてきました!
    想像してくださった、まさにそんな心境だと思います。
    いろんな思いや過去の記憶が押し寄せて、安堵と嬉しさと訳の分からない感情に泣くしかなかったのでしょうね。
    あと一週間、すべきことは多くはないのですが、少しだけ波乱があります。あと数話ですが、ジュラとはまったく違う思いで一週間という期限を受け止めたティルシュの胸に、去来したものは……。


  • 編集済

    七.精霊の祈りへの応援コメント

    朝焼けの紅は、胸をも満たす。
    これ時期的に、分かる~となってしまいました。
    もうすぐ来る新年の朝日とか、何とも言えない静謐さがあって、身が引き締まりますもん。

    「魂の関係で言えば僕の姉」この言葉が嬉しすぎますっ。
    アスラが生きてると、実感してしまいました。
    思えばこの姉弟は、元の状態から随分と変わり、時を渡って来たのだなあとしみじみとしてしまいます。

    「そんなことが本当に可能なのか?」
    ティルシュは優しいですがクフォンばりに、爆弾発言をぶっこんで来ると思いました。
    ここまで待っていたのに、勘違いだったかもとか頭によぎって、読んでいるこっちもハラハラしてしまいます。
    納得はしていたようですが、これティルシュから見れば姉弟は狂信者に見えるのではと思いました。
    ちょっと不安になってくる私がいますー(・v・)

    作者からの返信

    年に何度か朝日を待つ機会がありますけど、あの時間って不思議な美しさがありますよね^ ^
    新年の朝日はもう、格別で!(今年の天気はどうでしょうね……!)
    砂漠は湿度が低いぶん、空も綺麗に見えるみたいで、いつか行ってみたいと思うつつも旅行先としては現実的じゃないのが悩ましいです(笑)

    ですです、別の生として生まれ育ちはしても、時の竜の中にはアスラの記憶と想いがつながり続けていて。ジュラは今でもティリーアを姉として見ているんですよね。二人の会話は息ぴったりで、それぞれに在り方が変わっても、仲良し姉弟の絆は続いていて。
    辛いこともきっと多かったでしょうけど、この二人も支え合ってハルの帰還を待っているのでした。

    ティルシュは王族ではありますがごく普通の人間で、竜族についても詳しく知らなかったので、つい口をついてしまったようです。
    ジュラもティリーアもこれに関しては具体的な答えを返すことができないんですが、ティルシュの燻りは信じられるかどうかより、もっと根本的なところにあるのかもしれません。
    彼は素直ですが、そこまで強い人間ではないですからね!

  • 六.過去の残滓への応援コメント

    クフォンの押しの強さは凄いですね。
    王子だけでなく、満遍なく人々へ施されていくのだなと思いました。
    シエラが押されて困っているいる所。
    会話のリズムに、少しコミカルさがブレンドしてあって好きです。

    エフィンの幼少時。
    段階を踏んで心の捻れが、形成されていったのだなあと印象を持ちました。
    拾って育ててくれた魔獣には感謝ですが、その魔獣の性質が、少なからず今のエフィンを作っていった気がしました。
    そんな育ての魔獣も殺されてしまう。
    エフィンの持つ苛立ちの強固さに納得と言いますか、腑に落ちた感があります。
    そしてその苛立ちは、ジェラークに引き継がれて行ったんだなあと、思ってしまいました(・v・)

    作者からの返信

    クフォンはグイグイ行きますね。ティルシュも両親もあの通りの緩いというか迂闊な所があるので、近づいてくる相手を見極める癖がついているのかもしれません^ ^
    シエラは案外と推しに弱いので、ペース奪われて困っております(笑)
    こっちサイドはちょっと軽妙な掛け合いができるので、私も好きでしたー^ ^

    エフィンの歪みはそうだったのです……。魔獣はあくまで獣の道理に従い生きるものですから、人としての価値観を持たず人の世界に来てしまったのでした。エフィンが無力な子供だったら、人に適応するしかなかったのでしょうけど、元々の本質も人ではなく竜だったので、どこまでいっても自分の異質さを突きつけられて生きてきたのでしょう。

    本当に、あのとき出会わなければ互いの運命は大きく変わっていたでしょうに……! 竜族を憎む(恨む)という一点だけは、通じ合ってしまった二人だったのでした。


  • 編集済

    五.星の伝承への応援コメント

    ——なぜ、自分が。
    これは素直な気持ちだと、思いました。
    千七百年間の想いに、けじめをつける。
    ジュラにとっては、とても大切なことだと思います。
    ですが百年も生きられない人にとってそれは、
    それほどの過去に先祖が行なったことを、
    今、返済しなければならない……のだろうか。
    これに尽きると思います。

    初代アスラというワードに、めちゃくちゃ食いついてしまいましたっ。
    人の身になったアスラが、代々受け継がれている!?
    ここずっと気になっていたんです。
    人になっちゃったアスラが、どうなっちゃうのだろうとっ。
    これは私の勘違いだったらすみません。
    ジュラはアスラの記憶をもっていると、読み取れたのですが違いますでしょうか?

    ジュラの、
    ジェラークがやらなくても、遅かれ早かれ人類はハルを殺していたという、考え方はジェラ自身の出した答えなのか、それともアスラが?
    すみませんこう言った質問は、もう質問するんじゃなくて早く先を読めよと、自分にツッコミたくなります。
    私も物語を書いておりますので、こう言った質問は、答えにくいだろうなあと思いながら打ち込んでしまいました。自分の口を縫い付けたいです。
    なので全然スルーしてください。

    憶測は捨てて、読み進めたいと思います。
    本当、少しずつしか読めなくてすみません。
    私、第三部に入ってから、過去の物語の小さなカケラが随所にちりばめられていて、興奮しておりますーっ(・v・)

    作者からの返信

    過去の総まとめ、&ティルシュがなぜ短剣を継承していたかの、答え合わせのターンでした。当然ながらティルシュにとっては衝撃ですし、なぜ……と思うのも無理はないこと。
    ジュラが砂漠を徒歩で渡り、「あの人」に会わせるという、やり方を選んだのはそこが理由だったりします^ ^(その辺は「七.精霊の祈り」にて)

    初代・時の司竜(アスラ)は、運命を書き換えるシエラに頼み、人間になることを選びました。この世界は基本的に「魂の転生」はせず、死した命は天に昇って星になり、特定の日に地上へ降り注いで、新たな生命の元になる、というものなのですが、時の司竜だけはその理を外れております。
    人間の身体に司竜の権能を宿して転生し、同時に記憶も引き継いでゆく。ので、ジュラはアスラが何度か転生を繰り返した、現在の姿、ということに。(ジュラが幼少時に「時渡り」をしてしまった経緯は「八.星竜の告知」にて)

    司竜(竜クロでいうところの上位竜族)は基本的に寿命がなく、食事や環境に依存しないほぼ不死の身体なのですが(ので死亡は大抵、自死)、人間の身体に司竜の権能を持っていると、一般的な竜族よりも短命になります。
    そのかわり、転生という形で記憶を引き継ぐので、代替わりがなく実質同一のパーソナルとして歴史を見届けられる、というわけですね!

    竜と人の離別は起こるべくして……というのも、アスラの時代からずっとこの世界を見守り続けて得た結論になるのかもしれません。
    それでも――という、ジュラの結論は、終盤で語られますので!

    いつも一話一話丁寧なコメント残してくださって、感謝しておりますよぅ。第二部あっての第三部ですので、いろいろ憶測しながら読んでいただけるのは嬉しいですし、コメントも楽しみにしております^ ^
    十二月から年末年始は本当どこも忙しい時期だと思いますので、どうぞ無理なくっ。
    ちょっとネタバレちっくなお返事になってしまったかもしれません、すみません! でも嬉しいです♪

  • 四.故郷への応援コメント

    ティルシュは本当に聡明ですね。
    「僕の国でなら、お腹いっぱいにできるのに」と言うジュラの呟きで、
    城の食事が誰かの辛抱の上に成りたっていると、感じられるなんて。
    クーデターがなければ、立派な王になっていただろうなと思ってしまいます。

    建国の竜の故郷が地球っ。それも日本!?
    だからジュラは「いただきます」と言ったのですね。
    共和国ってことは、地球の近代を知っている竜っ。
    しかし百年ほど前の戦争で、その竜は死亡。
    これはハル的な意味の「死」と思っていいのでしょうか。謎が謎を呼びますねっ。

    陽が落ちてからの砂漠の旅路。
    「ここを越えた先に何があるのかを、ティルシュは知らない」
    この一文のティルシュの気持ちと同じ気持ちで、私も砂漠越えに同行している気分になっております。
    どこへたどり着くのか楽しみですっ(・v・)

    作者からの返信

    ティルシュは王族らしくない謙虚で真面目な青年なのですが、気質はどうやら父親譲りのようです。彼の母親も庶民出(旅人)だったので、その影響もあるのでしょうね^ ^
    聡明ではありますが覇気がない、ということでクフォンに常々どやされている王太子様でした。実は彼の気質や背景も、クーデターと関わりがあったりします。(彼に非があったかは別として)

    そうです、竜っていうのがリュライオのことで、彼の故郷は、実は地球でした。日本は島の形が竜に似ていたので竜族たちのお気に入り……というお話は、最終話のあとの後日談でちょっと出てきます。
    竜の死はハルの死と同じと思ってOKです。この辺りの詳細も、後日談で詳しく触れられています^ ^

    さて、いよいよ砂漠の旅路ですよ!
    竜クロでは飛竜に乗ってひとっ飛びだった砂礫砂漠ですが、ジュラとティルシュはここに徒歩で挑みます。ジュラが彼をどこへ導くのか、見届けてください!

  • 十.永遠を誓う詞への応援コメント

    結婚にはちょっとびっくりしました! 将来を誓い合ったと思ったんですけど、すぐさま結婚とは!
    えー、こんなに幸せなのに二章では何が起こるんですか!?
    ティリーア、永遠だってもらえて、だから悲しい死別も経験しないで良さそうなのに……ここから何が起こるのか、全然想像がつきません。
    と思って他の方のコメントとお返事を見ていたら、かなり時代が飛ぶみたいですね。
    すれ違いがあるとのこと……覚悟して読みます!

    竜クロ、完結してからそんなに時間は経っていないと思うんですけど、クォームさんに懐かしさを感じてしまいました……また会えてよかった、なんて。
    こうしてたくさんの作品に繋がりを持たせられるの、羨ましく思っちゃいます。

    作者からの返信

    ハルたちはこの村に居続けることはできないので、ティリーアを連れ出すためには婚姻が一番現実的だった、というのもあります^ ^
    ハルやリュライオは世界(惑星)の外側にある存在なので、王が町娘見初めて召し上げた、というニュアンスが近いかもしれません。もちろん、彼女が拒否すれば強引にはしなかったでしょうけど!

    ですです、ここから時代が飛んで、第二部は人間たちの国が舞台になります。第一部では竜族→人間への差別が描かれましたが、では人間→竜族はどうなのか。という部分が軸になっていきます。
    序詩にて悲劇の予告みたいなものがなされているので……そういうことになるのかと思いながら、読んでいただけましたら。

    この話でのクォームはまだずっと若い(概念)ので、言動が子供っぽいです(笑)
    彼は各部の最終話に出てきて賑やかす役割なので、楽しみにしていてくださいね!

  • 三.港にてへの応援コメント

    ここでエフィンとシエラの登場っ。
    次々知っているキャラに出会えると、嬉しくなってしまいます。
    部下の指示を効くなんて、エフィンがどことなく優しくなったように感じました。

    ティルシュを命がけで逃がした護衛の彼が、生きていたのは嬉しかったです。
    身分を超えた友情というのは、良いなあと思ってしまいます。
    再開した時の会話が、今から楽しみになってしまいました。

    シエラがクフォンに見覚えあるという事は、シエラはちょくちょく伝説にまつわる子孫たちを、ずっと気に掛けていたのかなと思いました。
    クフォンが鋭いですね。出会ってすぐに、シエラの背負う影に気付くなんて。
    シエラはずっと応えてはくれない親友に、言葉を投げかけていたのかなと思うと、しんみりすると同時に、その眼差しがカッコイイと興奮してしまいますっ(・v・)

    作者からの返信

    あの頃は手負いの猛獣みたいに威嚇しまくっていたエフィンも、この頃にはだいぶ人間の感情というものを理解できるようになっており。
    それでも少し目を離すと強烈な問題を起こすのは変わらないので、シエラは今でも時々様子を見にきては、世話を焼いているようです。

    護衛の彼は何とか生き延びておりました!
    主従なのに主君より偉そうなクフォンですが、今のティルシュにとって貴重な味方であるのも事実。再会はだいぶ先ですが、こちらとあちらで二人は竜たちの伝説に関わっていくことになります。

    シエラは、そうなのですよね。彼はずっとこの世界にいて、人間たちの活動を近く遠く見守りながら、百巡りの時を数え待っていました。
    その辺は巻末の付録で少し触れておりますので、最後のお楽しみにでも^ ^
    クフォンの慧眼はその通りで、だからこそ彼はティルシュを逃がせたのでもあります。
    ティリーアもですが、シエラも、姿は失われても、世界を覆う光魔力の中にハルの意思を感じ取っていたのですよね。彼が見つめていたのは遥か未来、つまりこの時代。
    次話はティルシュとジュラに戻り、ジュラの背景が語られてゆきます。

  • 二.継承の証への応援コメント

    ——時が、動きだす。
    正にその通りだと思いました。
    「エティカ=クロスラッド」と、刻印がなされている短剣。
    私はこの一文を読んで、ゾゾゾッと来ました。
    本のページをめくり返すように、砂の伝説のページをシッチャカメッチャカ、あちこちを飛び回りました。
    「君に会って欲しいひとがいるんだ」
    この一文を読んだ時も、
    ジュラに「ねえ、その人ってあの人の事なの? ねえねえっ」とすがり付きたくなりました。

    ライデアは遺跡となり、
    ティルシュは、エティカの子孫っ。
    その宝剣は、エティカの護身用の短剣で、
    それは竜殺しの短剣ーっ!

    私は眞城さんへインタビュアーのように、矢継ぎ早で質問攻めにしたくなりました。
    しかしそこはグッと堪えて、その数々の謎に向かって読み進めようと、自分に言い聞かせました。
    「ステイ、うちはとはつんっ」(・v・)

    作者からの返信

    第三部、長い時代の隔たりがありますが、第二部と直接つながり、第二部の糸を回収してゆくターンです!
    ジュラとティルシュとの出会いが、起点となるわけなのです。

    この短剣はあの時のもので、会って欲しい人はおそらく予想通りで、ティルシュは……どっちの子孫でしょうか。答えはちょっと先にて。
    実はこの短剣にも重要な意味がありまして、ティルシュもジュラもこの時には、これをどう使うかわかってはいないのですが、きっと最後には「なるほどっ」と感じていただけると思います^ ^

    次話はちょっと場面が移りまして、またも見知った人物が再登場いたします。気になる人物の安否も……。
    ステイ、が可愛くってほっこりしちゃいました!

    編集済

  • 編集済

    一.廃墟にてへの応援コメント

    大地の荒廃は、かなり進んでいるように思いました。
    そこにしがみ付くように生活する人々。
    そしてクーデターっ。
    状況はまだ良く分かりませんが、ティルシュがうずくまる廃墟の街が、一体どこだったのだろうと、ちょっとだけ気になってしまいました。

    そしてここでジェラ登場。
    まさか最初に現れた知っているキャラが、あの謎めいたまま去っていった時の竜とはっ。
    元気そうで嬉しいです。
    喋り方に落ち着きがあって、もうかなり成長したように感じました。
    この時代がジェラの戻るべき、時代だったんですね。
    ジェラが他の懐かしいキャラたちと、出会える日を楽しみにしながら、読み進めさせて頂きます(・v・)

    作者からの返信

    世界の荒廃は大陸によっていくらか差があるのですが、ウィザール島はもはや経済活動もままならない、という状況ですね。部分的に暮らしやすい地域を見つけて寄り集まり、国を作っているような感じで。
    ローヴァンレイは比較的安定した国だったようですが、突然のクーデターが起こってしまいました。若い王ティルシュにもその原因は心当たりなく……。

    廃墟の街は、旧ライデア国首都です。(作中で明記はしてなかったかも)
    そうなのです、ここで大人になったジュラが登場します^ ^

    幼少期のジュラが戻った時代はこれより200年ほど前の時代で、彼はその時代に生きていた人々の想いをも受け継いで、ここに来ているのですよね。その辺はもう少し先で……。
    ティルシュの役割は何なのか、ハルは本当に戻ってくるのか。奇跡の終着地、この出会いが始まりです!

  • ああっ、美人の奥さんに、甘く語りかけられるなんて羨ましいっ。
    私の素直な心が、そう叫んでおりました。
    そしてここまで待ち続けた奥さんに、あなたは凄いっ、と声をかけたくなってしまいます。

    荒廃した砂漠と、その上の真っ青な空。
    生きていくには厳しい世界だと知りつつも、このくっきりとしたコントラストが美しいと思ってしまいました。
    描写がダイナミックで、気持ち良いですっ。

    そしてハル復活の予兆を感じて、嬉しくなってしまいます。
    まだ誰も知らない場所より、事がゆっくりと動き始めるのを感じました(・v・)

    作者からの返信

    序詩と連動した序章、ティリーア本人が登場するのは少し後ですが、彼女がこの長い時間をどうやって待ち続けたかも第三部にて描かれてゆきます。
    あの時代から、一体どれだけの時間が流れたでしょうか……^ ^

    砂漠や樹海、氷原など、人が生きるには適さない環境って、なぜあんなに美しいんでしょうね。世界は荒廃に瀕していますが、希望の命脈はこの時代にまでつながれました。
    この予兆を人間たちはまだ、知りませんが、確実にその時が近づいております。

    次話より、第一部のメインとなる人物が登場します。見守っていただけましたら!

  • 九.夢見竜と星の奇跡への応援コメント

    このお話、そう長くはないんですけどとっても動きのある話でしたね。
    竜にとっては、蔑んできた人間が力を持つことを許せないような気持ちになるのも分かるのは分かります。我々人間の価値観だと、種としての優劣って何で決めているのかなってちょっと考えたんですけど、世界を占める命の数だったり、知性だったり、寿命の長さだったりするのかなって思ったんですよね(この世界だと魔法などの異能もかな)。そうだとすると、数以外はいずれもおそらく竜が勝っている訳で、人間からしても竜を敬うような気持ちはあるんじゃないかなって思ったり。だから力を与えられる人間側もびっくりなんじゃないかなあ。

    ハル、求婚しちゃいましたね! ティリーアも、そりゃ、自分を救ってくれた人を嫌いなわけがない。二人が寄り添って生きていくには、困難も多いでしょうけど、応援しています。
    そして何気にシエラくんの後押し、大好きです。甘くていいんだよ。彼、いいな……

    作者からの返信

    世界の創世竜、銀河の権能を持つ運命の竜、世界の軸となる時の司竜、これに立会者のハルを加えて、彼らによって世界の理は書き換えられました。人間の歴史における「魔法の始まり」ですね。
    この決定はこの惑星のみならず、連なる幾多の異界へも適用され、影響を与えてゆくことになります。

    第一部では竜族から人族への差別意識が描かれているんですが、第二部では人族側が竜族へ向ける気持ちが描かれてゆくのですね。この、始まりの時代を知っているとなかなかにやるせない気持ちになると思うのですが、いつの時代も種族さによる意識、考えの違いってそれほど変化ないものなのかもしれません。

    ハルは一目惚れだったのと、ティリーアの幸せを人任せにするつもりはないとの意志表示で、ここで求婚しております。ティリーアもこの時点では愛するとか結婚とか十分にわかっていたわけではないでしょうけど、もちろん好意と敬愛は募っていたわけですから……!

    シエラは、なんかこうこういう奴です!(笑)
    懐深く弱いものを受け入れるっていう部分はハルもシエラもよく似ているんですが、ハルは光方向、シエラは闇方向と、まったく逆をいくんですよね。それでいて、とても仲良し。
    第一章はあと一話で、間違いなくハッピーエンドで終わりますので、気楽な気持ちでお楽しみください。クォームも少しだけ出演してます^ ^

  • ファイアがフィオで、合っていますでしょうか?
    間違っていたらすみません。
    全体的に穏やかな時間の流れを感じて、ホッコリ致しました。
    クォームはちょい役ですが、確実に強い印象を与えて去って行くと思いました。
    ここで笑った煤だらけのファイアの事も、ティリーアの家へ立ち寄って面白おかしく報告するのかなと思うと、微笑んでしまいます。

    ライト兄さん教え方がうまいっ。
    魔法の使い方を教えるというよりも、ドラゴンとしての生き方を教わったように思えました。
    ドラゴンの魔力は、誰かを守るためにある力。
    そう考えるとハルの力も、そうだったんだなあと思いました。
    新しく人々を支える力、それがファイア。
    ファイアが、ハルの代わりに世界を支えるのですねっ。

    炎はすなわち――Fireとなる。
    この締めくくりがカッコイイです。
    古代聖典のとある章を、ぺらりとめくった気持ちになりましたっ(・v・)

    作者からの返信

    はい、合ってます!
    竜クロ最終章で少し書いたファイアの過去、母を失った後のお話でした。空中を笑い転げて帰っていったクォームは、その足でティリーアの元を訪れて報告したと思われます。そのうち、本人を連れて訪れるように……という流れで^ ^

    ライトは面倒見のいいお兄さんで、ハルとも雰囲気の違うハルの後継者でした。ハルを失い沈み込んだリュライオやクォームを支えてくれて、後にはリュライオの親友にもなってゆく竜です。
    司竜たちの存在意義は世界を維持すること、なのですが、ただ漠然と「世界を」って言われても幼いファイアにはよくわからないわけで……。
    のちに竜世界で、ファイアは大きな失敗をしてしまうのですが(そして竜クロにつながってゆく)それまでは彼なりに一生懸命世界を支え続けたんですよね。

    竜族の言葉と人間の言葉、どちらも炎はFire。
    始まりの神話の、ワンシーンでした^ ^

  • 少しずつ衰退していく世界の中でも、その中で生きる少年や少女は活発で、元気いっぱいなんだなと、少し不思議に思ってしまいました。
    けれどこの不思議さは、私が過去の世界の姿を知っているからで、それを全く体験していない世代にとっては、今しか無いんだし、
    色々と今も大変ですが、知っている者のふさぎ込みに付き合う必要なんて無いんだろうなと思いました。
    衰退していく世界の中でも、しっかりと前を向こうと頑張る世代を応援したくなってしまいます。
    これ現代の、砂漠化が進む地域に住んでいる子供たちも、同じなのかなと思ってしまいました。

    そんな少年少女と時代を優しく見守るティリーアが、辻で出会える仏様に思えてきましたっ(・v・)

    作者からの返信

    子供たちにとっては、自分が目にしてその中で起きていく世界が、すべてなんですよね。大人たちが懐かしむ過去なんてどんなものか知らないし、父や母が語る昔話もあまり現実味は伴わず。
    それでも、何かの拍子にそれが自分自身と結びついた時、御伽噺が不意に実体化したようなショックを受けるのだろうなぁと……。

    現代でも、世の中が大きく変化して(最近だとコロナ禍とか)その前と後の世代では意識が大きく変わってくるのかもしれません。砂漠化地域もきっと、そうなのでしょうね。
    時代は過ぎゆき、変化して、過去は埋もれてゆき……彼らの生き様は世界の未来をどう決したのか。その答えが、第三部になります^ ^

  • 結.序章に繋ぐ終章への応援コメント

    クォームのこのような落ち込んだ姿は、とても新鮮でした。
    いつもはがさつさの中に隠れている繊細さが、前面に押し出されているようでいて、驚いてしまいました。
    ハルの代わりに、色々と知らせに来たい。
    そんな気持ちに、目がじーんとしてしまいます。
    心優しき友人が、残された妻を支えてくれる。
    ハルがいまそれを知ることが出来るのかは分かりませんが、もしそれを知ったら嬉しいだろうなあと思いました。

    最後にあなたと呼びかけるティリーアの言葉や余韻は、少しずつ文字数が少なくなっていき、歴史の中に消えていく感じがして、穏やかで美しいと思いました。
    ファイアの名が出てきて、びっくりですっ(・v・)

    作者からの返信

    クォームって、天邪鬼な振る舞いの陰に感じやすさや自己劣等感を隠しているタイプの子で、不器用だけど友人をすごく大事に思ってるんですよね。ので、ハルの死にショックを受けてその後しばらくは引きこもりみたいな生活をしておりました。
    それでも、ティリーアを一人にしたままではいけない、と彼なりにも思ったようで。その後、異界の友人を連れて幾度も砂漠を訪れることになります。

    素敵な余韻を感じてくださって嬉しいです^ ^
    お察しの通り、この時代の出来事は徐々に歴史に埋もれ、第三部ではすべてが忘れられた状態で始まります。
    ジェラークのその後と、ファイアの登場は、外伝で少し触れられています。(クォームも名前だけ登場しますよっ)

    編集済
  • 〈外伝三〉儚き泡沫の言葉への応援コメント

    解釈違いだったら申し訳ないです。

    アルティアは、美しい少年だと思いました。
    その悲し気な笑顔が、実にミステリアスだと思います。
    エフィンはなぜこの子が自分の傍に居続けるのか、完全には理解できずに一生を終わるような気がしました。
    なぜ竜を止めてまで、傍にいるのか。
    アルティアが傍にいる限り、エフィンは過去の過ちを忘れないだろうなと思いました。
    そしてそれはアルティアも同じで、エフィンを見つめるたびにハルを思い出すのではと思ってしまいます。
    お互いがお互いの罪を補完する。
    これは愛情なのか、呪いなのかどっちなのだろうか、考えてしまいました。

    シエラが言ったように、ハルはそんな事を望んでいないと思います。
    しかしアルティアはそれを選び、エフィンと共に朽ちていくのかなと思いました。
    闇色に変わった髪色が、とても印象的でした(・v・)

    作者からの返信

    アルティアは、本当にどこかミステリアスで掴みがたい子供でして。エフィンにとっては理解のできない、でもじわじわと掛けがえのない存在になってゆく、友情とも恋とも違う関係性です。
    うちはとさんの解釈、「お互いがお互いの罪を補完する。」的を射てると思います。言うなれば共犯者に近いのかもですね……。

    このふたりの関係性、またこの先の未来については、巻末の付録で徒然と語っておりますので、本編終わったあとに覗いていただけましたら^ ^
    シエラがいうように、ハルは償いの正を課そうとしていたわけではなく。彼はいつも遠い未来を見越して話すひとでしたので、ふたりが共にあり、積みあげてゆく日々の向こうにいつか、本当の幸せを見いだせる、と考えたのかもしれません。
    本当に、物事なんて予測の延長上に進んでいくはずがないんですけどね。

    ラストはティリーアのモノローグで終わります。
    第二部の終章であり、この先の未来への序章でもあります^ ^


  • 編集済

    八.ハルの計画への応援コメント

    『深い感情にともなう涙、それが涸れてしまったら、あとに残るのは乾ききった心だ。痛みを感じぬそんな心に何の価値があるだろう、と』
    私もこれ、作中で書きたいと思っていることの一つで(洗礼の仕組みがこれだったりするんですけど)、またしろさんとシンパシーを感じて一人で盛り上がっていました。笑
    そう考えると、涙の泉という名は、心の豊かな人という意味にもなってくるわけで、素敵な名前に聞こえます。
    まあ、村長はそういう意図なくつけたんでしょうけどね……

    この二人の、ザ・男友達という感じの掛け合いが読んでいて面白かったです。私、こういう気の置けないやりとりできる間柄が羨ましくって。いいなぁ……

    ハルの計画、うまくいきますように。

    作者からの返信

    あちらの洗礼、感情(と能動的な思考)を奪うことで扱いやすくしている感がありますよね。長老竜は涙を悲嘆や災と結びつけて、良くないものの象徴のように語るのですが、涙ってそういうのばかりじゃない……とハルはティリーアに伝えたいようです。
    この「涙の泉」という名前に関しては、次話でハルの手腕を見ていただけたらなと!(そうしてそれは第三章へもつながってゆくのです)

    シエラとハルは基本、別行動なんですが、とても仲良しで(笑)
    生真面目なところのあるリュライオにとっては、天敵なのですけどね。二人の関係は第二章以降も続いてゆきますが、そちらでは少し異なる色を帯びてきます。光と闇、対称であり対照であり。

    第一章はあと二話で終わりますが、最終話に見知ったやつが出てきますのでお楽しみにーです^ ^

  • 十.砂に還る伝説への応援コメント

    おれのこの怒り、一体どこにぶつけたらいい?
    この台詞が、ひたすらにカッコイイですっ。
    激情の赴くまま、目の前のエフィンに怒りをぶつければ、エフィンの体はひき肉になるだろうと思えるほどの、苛立ちを感じました。
    静かな口調なのに、その裏にある激しさをハッキリと感じ取れて、痺れてしまいます。

    アスラが人間となり、ジェラーク率いるライデア国が消滅。
    時が一気に流れて、ただ今呆然としております。
    第三章では人間になったアスラがどうなっているのだろうか、生きているのだろうかと、ハラハラしております。
    どんな展開になるのか、先が読めずワクワクですっ(・v・)

    作者からの返信

    ハルが選んだ選択で、ハルが惜しんだ命だから、シエラはエフィンに怒りを向けられない。エフィンをこれからも見張る(見守る)役目がある……そう頭でわかっていても、シエラは悔しくて納得できないんですよね。でも、それでもぶつけることはできなくて。

    ここから遥かに時が流れ、第三部は1700年後に飛びます。長い時間をティリーアはどう過ごしたのか、アスラはどうなったのか、ハルはどうやって約束を果たすつもりなのか、全部の答えは第三部にて^ ^

    と、その前に外伝がいくつかと、ティリーアの語りによる終章が入ります。水竜の子の真意、ライデア国のその後、竜クロでお馴染みのファイア……など、ハルが消えた後に起きた幾つかの出来事を挟みまして。
    ここまで本当に、ありがとうございます!

  • 九.未来を誓う夢への応援コメント

    森の入り口でうずくまっているジュラが、濡れた子犬のようで可愛いです。
    しかし突然記憶を取り戻し、自分の世界に帰っていったジェラ。
    またいつか何処かで会えるのかなと思い、その日を楽しみにしようと思いました。

    夢で逢えたティリーアとハルが幻想的で、ただただ美しいと思いました。
    ハルは完全に消滅したわけでは無いんだと知り、ほっと致しました。
    悲嘆に暮れるティリーアを見ていられなかったので、本当に安堵してしまいます。
    しかし会えるのは、悠久の時を超えた先。
    ここで、ああこれは本当に神話なんだと、しみじみ思ってしまいました。
    目覚めた後のティリーアの微笑みが、とても嬉しいです。
    目標を得た者が、また息を吹き返す感じに、強い生命力を感じてしまいます。
    姉弟コンビで、長い時あんか乗り越えちゃえっ、とか思いました(・v・)

    作者からの返信

    確かに、ジュラって子犬みたいですよね^ ^
    伏せるようなネタバレでもないので、ジュラは第三部の導き手として登場します。その時に、彼がここにきた経緯なども明かされますので、再会を楽しみにしてていただけましたら!

    ハルのような司竜(上位竜族のさらに宰的な立場)は人間とは命の形が違っていて、死の意味も少しだけ異なってきます。
    ティリーアはこの時点では、ハルの言ったことや意図を完全に理解していたのではないですが、彼女もまた未来を信じて生き続けることを選びました。
    仰る通り、伝説、神話に類う物語の始まりです……^ ^
    そして、実はこれでもまだ乗り越えきれてないアスラは、姉とは違った決断をすることになります。彼の選んだ道は、次話にて。

    あとは少しの後日談を挟み、第二部の幕引きとなります。
    ほんと辛さの際立つパートでしたが、見届けてくださってありがとうございました(>_<)ノ
    (第三部はわりと明るめです)(まだ気が早い)


  • 編集済

    八.断罪と決意への応援コメント

    激情の後の、静けさと虚しさ。
    事を成し遂げた直後から、ジェラークの後悔が始まる。
    ジェラーク自身何がしたかったのか、実際のところ良く分かっていなかったのかなと思いました。
    中心にたつジェラークがしっかりしたビジョンを持たなくても、周りの狂熱が彼を神輿として担ぎ、竜殺しの役を務めさせる。
    ジェラークがやらなくても、誰かが神輿として担がれてやっていた。
    そんな気がしました。
    だからジェラークを許せるかといえば、全然そんな事はなくて、ずっと苦しんで欲しい。
    そんな風に思ってしまいます。

    それと同時に登場人物として、強く読み手の感情を揺さぶるジェラークが素晴らしいと思います。
    私の心が、荒波に浮かぶ小舟のようになりました。
    それはひとえに、ジェラークというキャラの存在あってのことだと思いました。
    ジェラークが読み手の負の感情を一手に引き受けて、この物語をがっしりと支えていると思いました。
    (・v・)やるぜジェラークっ、だが許さぬ。

    作者からの返信

    革命やクーデターって、誰か個人の強い意志が……というより、世の中の流れだったり民衆の狂気だったり、そういう流れに乗せられ担ぎ上げられて、っていう側面ありますよね。
    民衆は激情のままに暴動するけど、王族や政府の側から見えているビジョンはまた違ったり。ジェラークや群衆のそういう近視眼的なところが描けていたら良いのですが!

    >ジェラークがやらなくても、誰かが神輿として担がれてやっていた。
    この一文、すごく鋭いです。
    同じような台詞が第三部に出てきますので、その時に思い出していただけましたら^ ^

    これは改稿版なのですが、最初の時も改稿時も、ジェラークの激情に筆を引きずられないようコントロールするのが大変でした。

    >やるぜジェラークっ、だが許さぬ。
    竜族たちは(何だかんだ言っても)許しちゃうひとたちなので、代わりに許さぬって見張っていてくださいませ……!

    しんどい続きで本当にすみません!
    次話にちょっと希望が差し込まれます! ので!

  • 七.運命を導く者への応援コメント

    シエラさんが味方してくれるのは心強いですよね。なんだか言葉が強く支えてくれるような気がしてきます。見た目強そうな人だから余計そう感じるのかな。笑 言葉もまっすぐですよね。

    アスラくん、次から次にいろんなことが起こって、そりゃ頭の中整理なんかできませんよね……今はお姉さんと親御さんを繋ぐのに精一杯というのもとても分かります。また新しい出会いがあって、たくさん難しい? というか簡単には解釈しきれない話を聞くことになりましたけど、いつかすっと理解できる日が来るんだろうな。

    作者からの返信

    シエラは「銀河の竜」という特殊な権能の竜族なのですが(竜クロでいうところの「星龍の権能」)、これは「在り方を変える」権限を持つ権能です。ので、「運命は何ちゃら」という言い方をすることが多いです^ ^
    竜族ですが性格は狼系、両利きの双剣使いという、竜族には珍しいスタイルのキャラなので注目していてください!(性格はギリディシア卿に近いかも?)

    アスラは、家族の中で頑張ってて村の異変にまでは気が回りません。まあ、子供ですしそれでもいいんでしょうけど(笑)
    あやしいお兄さんに距離詰められてドッキドキなアスラですが、子供ながらに変化の時を感じ取っているようです。彼が大人たちの想いを本当に理解できるようになるのは、ずっとずっと遠い先なのですけどね^ ^

  • 七.永訣への応援コメント

    群衆の暴走した感情は、本当に行き着くとこまで行かなくては止まらないんですね。
    ハルの死まで望むなんて。
    驕りすぎだ人間どもめっ、とカッとなってしまいますが、そう言う私も人間なので、このどうしようもなさに人の限界を見て、思わず遠い目になってしまいました。
    オレたちの王は自分で選ぶって言葉が、虚しく感じてしまいました。
    こんな身勝手な集団が、しっかりと王を選べるんだろうかと、疑問を持ってしまいます。

    これは……なぜ死を選んだのか、愛する妻を残してなぜ死んだのか、小賢しい人間の言葉の何がハルをここまで追い詰めたのか、色々な気持ちが巡ってしまいました。
    その一方で人がどれだけ自分の弱さを棚に上げて、強欲になれるかはくっきりと感じてしまいました。
    ジェラークはどうなっちゃうんだろうと、ただ今ぼんやりと考えております(・v・)

    作者からの返信

    砂伝は元々、この第二部ありきの物語だったのですが、根底にあるのは神話共通の神殺し……だったように記憶してます。
    自然や神々を恐れ崇拝していた人間も、文明が進むにつれて「自分たちが一番偉い」と錯覚していく。実際には、人間も、森や大地に、太陽や水源に、生かされているんですけどね……。
    彼らの行く末は次章末尾で語られますが、ジェラークにとってはここが終わりではなく。重苦しいシーンがもう少し続きますが、彼を待ち受けているものについては次話にて(ノ_<)

    ハルは、追い詰められていたわけではなかったはずです。人では敵わないほどの力を持った存在ですので……。
    彼が死を選ばなければ何が起きたか、などをイメージすると、見えてくることもあるかもしれませんが、それはともかくしんどい思いをさせてしまって申し訳ないですっ!


  • 編集済

    六.忍び寄る刻限への応援コメント

    悲劇を全部、救うのは不可能。
    シエラの投げかける言葉が、極当たり前のことだからこそ、愕然とする私がいます。
    この言葉の前では、うなだれるしかないです。
    だからそれに抗おうとするハルの行動が、際立って不安定に感じてしまいます。
    ハル気をしっかりっ。

    シエラの隠していた竜の子。
    シエラの驚愕。
    そしてジュラの存在。
    悲劇に向かっているのは分かっているのですが、謎が色々と交差してどうなるのだろうと思い、気持ちがビクビクしながらワクワクしておりますっ。
    特にジュラが、気になってしまいました。
    ジェラが二人いるーっ!? (?v?)

    作者からの返信

    そうなんです。シエラが言うのはもっともなことで、当たり前のことなんですよね。それを理解していてそれでも……というハルの決意。
    彼は感情的なようで理知的なのですが、思考が人間のものとは違いすぎるので、シエラとしても彼が何を考えているかわからず不安になっています。

    隠し事ってだいたい最悪のタイミングで露呈するので、ろくなことにならないですよね!
    シエラは今それを痛烈に痛感しているところで……。
    ですです、ジュラの前世を名乗る意識の欠片。同じ時代に同じ権能を持つ別個の存在が集うということ自体が、異常なことなのですが、その意味はもう少し先で明らかになります。
    次話がストーリー的にはどん底、最悪になりますが、気を確かに見届けてくださればっ(ノ_<)

  • クォームとハルが気が合いそうなのは何となく私にも分かるかもしれません。
    というかクォームさん、私から見るとかなりコミュ力高くって、誰とでも仲良くできてしまいそうな気がするんですけど違うのかしら!笑

    それにしてもハル、ものすごい力の持ち主なんですね。いえ、崇められていることかるそれは分かっていたつもりなんですけど、何だろう、蘇生までできてしまうとなると、世の中を見る目が変わってしまいそうで……私なら力をもて余してしまいそうで。
    だからこそ、彼もそんなに多用しないんでしょうけど、結構それも辛いことだろうなと思います。彼は感情が分からない人ではないから、余計に。
    救える命を救わないと言う選択は、きっと苦しいものだろうなと思いまして……

    作者からの返信

    実はハルとクォームの関係って、保護者と悪戯っ子というですね(笑)
    砂伝の時期、クォームは主に別世界(彼のホームグラウンドは「氷冷界」といいます)で活動していたので、砂伝では各部の終章に登場して賑やかしていくだけなのですが、そこでちょっと関係性が垣間見えるかと思います^ ^
    クォームって感覚や思考が人外すぎて、人間を理解できないんですよ。ので、人間に近ければ近いほど本能的に彼を厭うようになるんですよね。純銀の髪で超美人の性別不明がふわふわ宙に浮いて話しかけてきたら、悲鳴上げて逃げるのが当たり前の反応ですから……。(ってことで、竜世界ではすごく頑張って人間っぽく振る舞ってた彼でした)

    ここでこの話を出したのも、ハルのすごさ(異質さ)を知ってもらう意図がありまして。彼は蘇生まで行えるんです。でも、その力を使わない、隠している……というのを知っていてもらおうと^ ^
    ハルの、権能の扱い方、自覚は、第二部での彼の行動の原点になります。楽しみに、とは言い難い流れではありますが、記憶の片隅においていただけましたら!

    次話では新たにもうひとり、重要キャラが出てきます。
    彼の持つ権能は、竜クロから入るとちょっと馴染み深いかもしれません^ ^

  • 五.宵に凝る憎悪への応援コメント

    王が刑を下さなければ、自分たちで私刑を与えればいい。
    シンプルな理由ゆえに、この歪みは取り除けないと思いました。
    傍から見ていて歪みだと思えても、もし私が街の住人だったら、これを歪みとは捉えないだろうなとも感じました。

    どちらの痛みも知らぬ当事者。
    この一文に、溜め息が出てしまいます。
    良かれと思ってやったことは、事件解決にはならなくて、ただ最悪の状態を保存するだけ。
    どうしたら良いのだろうと、途方に暮れてしまいます。
    ジェラークに国の歪みが一点集中しそうで、おっかないですーっ(TvT)

    作者からの返信

    復讐心ってどんな世界でも、どんな時代でも、切り離すことのできない業のようなものですよね。私刑も同じで、正義感が暴走して個人を追い詰めるのは現代でも良くあることで。
    只中にいるとその歪みには気づけないというのも、ほんとその通りだと思うのです。人は過去も未来も秘された背景事情も見通すことはできないですから……(ノ_<)

    被害者同士が持つ連帯感、のようなもの。
    報われぬと思えば、やはり向かう先は施政者ですね。もしくは、神様とか。竜族はこの世界だと神様のようなものですから、ハルに対しての反感もますますふくれあがってしまったのでしょう……。
    最悪までのカウントダウンは始まりましたが、次話でジュラの背景が少し明らかにされます^ ^

  • 四.藍の迷い竜への応援コメント

    治せるのに傷を直さない。
    ここにハルが受けた衝撃が、とても大きいのだと感じました。
    理不尽な怒りを、そのまま自分の罪として受け入れてしまう。
    ここにどうしても、危うさを感じてしまいます。
    大丈夫かな? そう思った所にティリーアの怒声。
    激昂するティリーアに、ハルへの愛情を感じてしまいます。
    ハルを本気で怒ってくれる妻がいる。
    ティリーアがいる限り、ハルはまだ大丈夫だと思いました。
    と、そう思いたいーっ(希望)

    謎の居眠り少年ジュラ。
    この少年の登場が、ハルにどのような変化をもたらすのか?
    引き続き見守らせて、頂こうと思いますっ(・v・)

    作者からの返信

    その行為に意味などないとわかってはいても、自罰的な思考に走ってしまうことってありますよね……。ハルはジェラークの言葉をまっすぐそのまま、受け止めてしまったようです。
    ハルを愛するティリーアとしては当然、そんな状態を看過できるわけではなく。愛する妻に強く言われれば、無視できるハルでもなく。
    それでも、起きたことすべてを打ち明けることもできなくて、結局一人で抱え込んでしまうのでした……。

    さてさて、私の一押しキャラであるジュラ君(の幼少期)がついに登場です。正体については、ほぼハルの予測通りですが。
    第二部ではそれほど活躍するわけではないですが、彼はとても重要な役割を持つキーキャラだったりします。
    名前を覚えておいていただけますと、幸いです^ ^


  • 編集済

    三.慟哭への応援コメント

    エティカを殺しても、何とも思わないエフィンに、カッと血の気が上がってしまいました。
    そしてそんな未熟な剣技で直ぐ抜刀したのかと、ジェラークにも苛立ってしまいました。いえ未熟だからこそ剣を抜いたのか? 
    そんな風にも思ってしまいます。

    そして目の前で少女を殺した男を、そんな男でも少年にとってはかけがえのない父親なのだなと、エフィンを追いかける小さな背中を見て、複雑な気持ちになってしまいました。

    うわあっ、ジェラークのハルへの一言で、何だか大きな出来事が動きそうで、ハラハラして参りました。
    「貴方が妹を殺したんだ!」この言葉は完全に八つ当たりだと思いますが、この言葉を突っぱねることが、ハルにはできるのだろうかと心配してしまいます。
    (・v・)

    作者からの返信

    つらい局面ですのに、丁寧なコメントありがとうございます!
    この時点でのエフィンには、やられる前にやれ、弱いものから狩れ、という感覚が染みついているので、自分の行動に対する疑問のようなものが全くないのですよね……悲しいことに。
    ジェラークが、未熟だからこそ抜刀したというのも、まさにその通りで。恐怖や冷静さがあれば挑発するようなことはしなかったはずなのです。(彼のこの激情に流されやすいところは、今後もひたすら悪い方向に働いていくことになります)

    小さな竜の子供は、逃げていたところをジェラークたちと遭遇したわけなので、少なくとも海賊を慕って、ということではないようです。
    第二部本編内で深く掘り下げることはないのですが、第三章後の外伝でこの子視点の短編がありますので^ ^

    このくだりを書いていた(リライトしていた)とき、だいぶ前に中東で連鎖的に起きた「アラブの春」を思い出しておりました。
    センセーショナルな事件と、群集心理。ハルがそれをどう受け止めるのか。人ってこう、感情に流されやすい生き物ですよね……。

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    二.悲劇の幕開への応援コメント

    シエラが抱きかかえていた、竜族の赤子。
    その赤子の父親を殺した元海賊が、引き取り育てる。
    もうこの関係性が、不安でいっぱいでございますーっ。

    あああ……最後の一文で固まってしまいました。
    世の中が暗くて重く、そんな中で久しぶりの晴れ晴れとした日に……
    優しく、多少の我がままなら受け止めてくれる兄。
    そんな兄との買い物は本当に楽しそうで、この笑顔がずっと見られたらと思っていた直後の一文でした。
    兄の正義感は、当然だと思います。
    しかし兄が速攻で剣を抜かなければ、向こうも剣を抜いていなかったかもと考えると、何とも言えない気持ちが湧き上がってしまいました。
    切ないです(TvT)

    作者からの返信

    エフィンが絡むと、冷静な判断力が失われてしまうシエラでした。彼にとってもショッキングな出来事だったからですが、ハルに知られないよう余計な気を回したばかりに……。
    タイトル通り、ここから連鎖的に物事が悪い方向へ進んでいくことに(ノ_<)

    二人は戦災孤児でもあるので、特に兄であるジェラークの心にはいまだに癒えない傷が刻まれており。若さゆえの激情もあり。
    冒頭幕間で少し出てきたように、エフィンの感覚は人のものとはズレていて、こちらもまた激情で迎え打ってしまった、という最悪の状況でした。
    エティカ自身には何の非もなかっただけに、あまりにも痛ましい犠牲となってしまい……。第二部はこのまま最悪な方向に流れが続いていきます。

  • 一.掛け違う願いへの応援コメント

    冒頭の序章。
    誰が誰に対しての、投げかけかは分かりませんが。
    予め伝えて頂いた通り、もう悲劇の予感がガンガンきておりますっ。
    心して読み進めさせて頂きますっ(・v・)


    「それより、ご飯にしよ?」
    悲劇の中でも人はしっかりとお腹がすくのだなあと、ちょっと抜けた事を思ってしまいました。
    と言いますか、これから起こるであろう事を考えますと、このような何気ない兄妹での食事の時間が、かけがえのない大切な時間のように感じてしまい、ここで目が止まってしまいました。

    ハルは国民とその他の線引きを、していないのかなと思いました。
    全てこの星の住人。そのような認識なのかと。
    このハルと国民の視点のズレが、今後の流れとなっていくのかな?
    そんな事を考えつつ、読み進めたいと思います。
    どこでどんな災いのスイッチが入るのだろうと、身構えながら読んでおります(・v・)

    作者からの返信

    序章の詩は、第三部と対になっております^ ^
    誰から誰へ……はいずれ明確になるのですが、その時が来たら「あぁぁ」って思っていただけましたら……。

    そうなのです。食事と睡眠は、どんな時でも必要なのですよね。
    この兄妹の穏やかな日常がこのままずっと、続いていけばよかったのですが……。ご予想の通りに、かけがえのない時間に(ノ_<)

    ハルの視点は創生者と同じ、こちらの世界でいえば神と同じ視点なのですよね。国家の枠はあるとしても、その国の王だけにはとどまれないといいますか。
    この世界の始まりから、人族を見守り続けてきた竜の視点と、今日や明日の生活を守りたいと願う人の視点。双方が認識している以上に、その隔たりは大きくて。

    決定的な幕開けはもうすぐそこに……ということで、無理なく読んでいただけましたら!

  • 六.星の未来図への応援コメント

    おお……ティリーアちゃんの方も時の力を持っていましたか。
    でも、人の心が視えるというのなら、余計に辛かっただろうな……これまで自分に向けられていた感情がすべて本当だということに気づいてしまっていたでしょうし……いえ、それは視えずともそうだったかもしれませんが、よりわかりやすい形になってしまうのは残酷なことだなと思います。
    でもその力によって、今後救われるかもしれない。きっとそれって村の人から認められるものだって信じたい……苦しんできたティリーアが、どうか報われますように。

    ハルさん、ティリーアをどうかよろしくお願いします!

    作者からの返信

    私の描く時織りワールドでは『占術は時の魔法の片鱗』という理があるのですが、その大元はこの姉弟の絆につながっております^ ^
    上位竜族ほど明確に心を見ることができるわけではないですが、思いや感情がわかってしまうのって、しんどいことですよね。ティリーアの場合は特に、向けられる心のほとんどが悪意か敵意か嫌悪だったわけで……。
    なので彼女がこの時点で能動的な感情を失っているのも、無理からぬことだったりはします。傷つけられすぎた心は、無感覚になってしまうのですよね。

    ハルが何に気づいたのか、何をしようとしているのか。
    外伝を挟んで、次章ではとある有名竜が登場します^ ^(クォームではありません)

  • 〈外伝二〉竜の魂を持つ獣への応援コメント

    外伝は竜と人の謎を紡ぐ、力強い詩のように感じられました。
    一つ一つの文章にこれから起こるであろう、出来事の不穏なイメージが込められているような気がしました。

    強い魂をもつ少年は周りのものに一切溶け込めず、怒りを募らせくすぶっているように思えます。
    こんな狭い港町では収まり切れない、苛立ちを感じました。
    この少年がここから飛び出して、第二部へと入って行くのかは分かりませんが、必ず何かしら結びつきがあるかと思いますので、どうなるか見守っていきたいと思います(・v・)

    作者からの返信

    ですです! 冒頭というか前半は、吟遊詩人の語りみたいなものをイメージしてました。ちょっとした、予告編のような幕間ですね……。

    そうなのです。幼少時に人らしく生きるすべを奪われた少年は、忘れてしまったにもかかわらず、育ててくれた魔物を排した竜族に対して不穏な憤りを抱き続けているようです。彼が憧れ目指したものが、海。その先に辿り着いたものについては、それほど引っ張らずに出てきます。
    すれ違いが悲劇をもたらす第二部、重たい話になりますが、見守っていただけますと嬉しいです^ ^

  • 五.揺れ動く想いへの応援コメント

    我々人間だってやりがちなことですけど、一度何かをされたからと言って、その種族というか集団そのものを嫌いになってしまうことってありますよね。
    だから村長のことをなじれるほど立派か、と言われると、私は違うんですが……でもなあ。
    村長のやっていることって弱い者いじめでもありますから、どうにも釈然としないところがあります。
    反論もできない子供を相手に一方的に捲し立てる。どう見ても先の会話で発生したストレスを解消するのための道具にしているようにしか見えないんですよね。
    大人げないなあ、なんて思いながら見つめていました。

    ハル、よく言ってくれました。今のティリーアに足りないのは、誰かに肯定されることだと思うので、彼女の心に空いた穴をこれからもハルに埋めていってもらえたら……

    作者からの返信

    そうなんですよ。長老竜が人間種族を嫌うのにも理由がありますが、それとティリーアへの迫害は一緒に考えてはいけないもので。
    でも、閉鎖的で小さなコミュニティだと、往々にしてそういう理不尽がまかり通ってしまうんですよね。こういうところは人間社会とも変わりなく、竜族と人間の共通性だったりもします。
    リュライオ(とハル)は長命で、強力な権能を持つ者たちですが、外見的にはまだ若者……村の運営に口出しされたみたいに思えて、面白くなかったのでしょう。

    大人気ない、というのはハルも感じていて、だからこのタイミングで割って入ってくれたのでしょうね。
    ティリーアの状況を何とかしたいと思いつつも、今は方法を探っているようです。あと、彼女にいいところを見せたい気持ちもあるようです^ ^


  • 編集済

    十.永遠を誓う詞への応援コメント

    村を出ていく長老と、森の結婚式に集う竜たちが何とも対照的に感じました。
    「お前らなんかより、俺は多くのものを背負って来たんだっ」といった威厳ある顔をしながら、長老としての責任を放棄しちゃう竜と、
    一見のほほんとした顔で、世界のこれからの行く末を見守ろうとする竜たち。
    威厳さえあれば、責任をはたせる訳じゃないんだなと思ってしまいました。

    そしてこれは、神話そのものなのだとも感じました。
    一つ一つの決め事や行いが、後々の世に広く浸透し変容させていく。
    これ以前が旧約だとしたら、これ以後が新約だと思いました。
    結婚式は森の中の小さな出来事でしたが、その結婚式を下支えするバックボーンに壮大なスケールを感じてしまいます。
    読んでいて「そんな瞬間に、私も今立ち会ってるーっ」と、ちょっと鼻高々な気持ちになってしまいました。

    クォームの登場きたーっ!
    やっぱり知っているキャラが出てくると、嬉しくなってしまいますっ(・v・)

    作者からの返信

    第一部の読了、ありがとうございます!
    竜族たちの決断は最後、こういう形で決着づきました。長老竜や彼の擁護派がこの世界にとどまり続けていたとしても、リュライオが望む世界作りには貢献にならないですし、価値観に合う新天地を探してもらったほうが良いのでしょう。
    始まりの理想が高潔だとしても、往々にして物事はそうはならない……という象徴のような出来事でした。

    ですです、そうなんです^ ^
    このささやかな「永遠の誓い」は、今後続いていく新たな歴史の基盤になっていきます。決して、穏やかな幸せにつながるわけではありませんが……。
    第二部は時代が飛び、舞台は人間の国へと移ります。
    そこで暮らす人々(民)はだれも、このいにしえの出来事を知りません。それゆえに起きるすれ違いと悲劇が、第二部では描かれてゆきます。
    第一部と比べて重苦しく救いのない展開ですが、よろしければお付き合いください!

    クォームはこんなふうに、各部終章にひょいと現れます^ ^
    竜クロで見たのと少し違う雰囲気の彼の姿も、知っていただけると嬉しいです(笑)

  • 九.夢見竜と星の奇跡への応援コメント

    新たな名を付ける。
    それまでの名の意味とは違う意味を付ける。
    そう言った儀式を通して、世界の理がガラリと変わったような、スケールの大きい力強さを感じました。
    それがとても気持ちがいいです。

    星の魔力を贈る。
    この世界では、この宣言をきっかけとして人種全体に「魔法」が広まっていったという事ことなのですね。
    この第一部は人種にとって、大きなターニングポイントなのかなと思いました。
    シエラからヒントをもらって、俄然活気づくアスラが可愛いですっ(・v・)

    作者からの返信

    意味のある名前を付す、って、古来より変化を象徴する儀式的な行為ですもんね。村長が込めたのは呪われた意味でしたが、より上位的な存在であるハルとシエラによって、その呪いは祝福へと書き換えられました。まさに、仰る通りの、理を変える儀式ですね!

    ですです、神話的な意味合いでは、ここから人間に「魔法」が与えられた……ということになります。といっても、魂の造りが違うので扱えるのはささやかな魔法なのですが^ ^
    甘々なシエラは大きなヒントをアスラへ与えてくれましたが……これがどう結実するのか。子どもらしい決意を見届けていただければ、と思います。

  • 四.チェンジリングへの応援コメント

    時間があればあるだけ幸せかと言われると、そうではないというのは、とても分かります。
    時は幸せに関連する要素ではないんだなって、なんだか知っていたことかもしれないんですけど、改めて認識したような感覚です。
    死で分かたれるとき、辛いのは残される側の方だと思っていて……だから、アスラがこれについて聞けて、心構えができることはいいことですね。

    ティリーア、ようやく両親に受け入れてもらえて良かった……アスラがいたからこそ二人がお家に来てくれたわけで、その二人の掛けた言葉によってティリーアは受け入れられたわけですから、アスラお手柄でしたね!

    作者からの返信

    いふさんは、孤独に耐え生きてきたルノアを描いていらっしゃるので、きっとこのハルの言葉を実感できるのでは……と思いますアスラはまだ幼くって、この時にはまだ理解に至らなかったわけですけれど……^ ^
    不幸も幸せも、その最中にいるときには終わりを思い描けないって、ありますよねぇ。
    ラストの一文は、第二章で生きてくることになります。

    アスラは頑張りました!(そしてこの後も頑張ってます)
    両親との間の18年は取り戻せないとしても、ここから新たな関係を築いていくことはできますからね。とはいえ、ティリーアの立場が良くなったというわけでもなく。
    彼女には、まだ支えが必要なようです。

  • 八.ハルの計画への応援コメント

    ハルとリュライオを見ていると、長く生きた竜たちの、落ち着いた空気感のようなものを感じます。
    二人の周りだけ、ゆったりと時間が流れているような。
    そんな雰囲気があって素敵です。

    人間に竜族全体から贈り物。
    うわあこれ絶対にに、村長は嫌がるだろうなあと思いました。
    「何でそんな事をしなきゃならんのだっ」とゴネそう。
    何やら村に、激震が起こりそうな?

    シエラといる時のハルの砕けた感じ。
    リュライオともリラックスしているでしょうが、リュライオと話している時とはまた違った印象を受けました。
    悪友との会話って感じで好きですっ(・v・)

    作者からの返信

    クォームに次いで長く生きているふたりなので、ときどき年齢不詳の達観を見せたりしつつも、こういう子供っぽい面だってあるリュライオなのでした^ ^
    そうなのです。村長にとっては望ましくない事態なのですが、そこはハルもしっかり考えて……というか牽制の手段を想定しているわけですね。
    第一部はそれほど激しいことにはなりませんので、安心して見守っていただけましたら!

    シエラとハルは親友であり、悪友であり。深い相談事も、悩みも共有しあえる対等の友なのです!
    こうしてみるとリュライオはハルにとって、庇護対象なのでしょうね(笑)

  • 七.運命を導く者への応援コメント

    姉と両親との仲を、取り持とうとするアスラが健気で可愛いです。
    失われた18年を取り戻そうとしているのを感じて、その姉への想いに胸が暖かくなってしまいます。
    シエラにドストレートに質問する所も、その少年らしさを感じられて可愛いです。
    真っ直ぐな気持ちを感じて、ホッコリしてしまいます。

    シエラは、不思議な凄みを持っている竜ですね。
    黒い目がとても印象です。
    第一声が「よぉ」というのが、只者じゃない雰囲気を感じてしまいます。
    この村に何か大きな変化が訪れる。
    それにドキドキしながら、読み進めたいと思います。
    (・v・)

    作者からの返信

    子供ながらも、家族のために奮闘するアスラです^ ^
    過ぎ去った時間は戻らないとしても、お互い少しずつ歩み寄って関係を深めていけたら……と願っているのでした。
    村は村でいろいろ揺らいでいるのですが、そこまで考える余裕はないようですね!

    シエラは、ハルやリュライオのような上品さを持たない野生の竜です。(笑)
    目が銀河のような……というのは、ブラックオパールを想像していただけると良いかなと!(絵にすると難しいのですが)
    運命云々が口癖のやつですが、今後どんな働きをしてくれるのでしょうか……^ ^

  • ここに出てくるクォームと、竜世界クロニクルのクォームは同一の竜なのですね。
    別の作品に、親しんだキャラが出てくるとワクワクしてしまいます。
    こちらの作品の方が先ですので、この物語から竜世界クロニクルの世界へ渡ったのかと思うと、何か壮大な空間の広がりを感じてしまいました。

    リュライオに生き返らる事の意味を、考えさせる所が印象的でした。
    その言葉を踏まえて、なおも復活を求めるリュライオに、大人しさの中に強い意思を感じました。
    リュライオ良い子っ(・v・)

    作者からの返信

    そうそう、そうなのです!
    砂伝は時代を跨ぐ物語なのですが、クォームは第三部直後から竜クロ世界へ移動しているのですね。竜クロに砂伝のネタバレは一切ないのですが、背景がちょっと深まるかなと思います^ ^

    リュライオは本当に優しい竜で、(竜クロ創世竜の)ファイアにとってはお母さんのような存在だったのですが、その一面はこの頃から見えていたようですね。ここでのハルの対応は、第二部におけるハルの行動の背景になっていたりします。

    次話では、もう一人の重要人物(竜)が登場です!

  • 三.太陽と月の邂逅への応援コメント

    砂伝は恋愛物語だと伺っていましたが、ハルとティリーアのお話なんでしょうか。
    拒否ばかりに取り巻かれて生きて来たティリーアにとって、この出会いが幸せの種のような気がして、微笑ましく見守っていました。
    ハルの方も、ティリーアさんに何か感じるものがあったようで……
    一目ぼれとかそういう次元でなく、何か理由がありそうに思えたんですが、それについてはこの先を見守っていこうと思います!

    作者からの返信

    砂伝は、ハルをはじめとした『竜』と、ティリーアをはじめとした『人』の、絆を描く物語です。この二人の出会いって神話めいた意味合いがありまして、その辺は第一部の最後まで読んで頂ければほんのりわかるかなぁと思います^ ^
    軸になっているのは二人の恋愛ですが、描きたかったのは進展の過程ではないので、微笑ましく見守っていただいて大丈夫ですよ!

    このふたり、宇宙規模の歳の差がありまして、ハルはティリーアが可愛いくて仕方ない、と思ったようです。一目惚れですね、まごうことなき一目惚れです。(笑)
    そうして、ここが運命の起点となります。

  • 六.星の未来図への応援コメント

    お父さんとお母さんが、自分を見てくれるだけでいい。
    ひどく長い間虐げられてきた者の、正直な気持ちなのだろうなと思いました。
    今得た幸せをこれ以上大きくしようとしたら、村の人から恨みをかって、今手の中にあるものが壊されるんじゃないか?
    そんな恐れを、抱くのではないかと思ってしまいました。
    ここまでティリーアを追い込んだ村長に、腹を立ててしまいます。
    こりゃあほっとけないぜっと、私の心が叫んでおりますっ。

    何でしょうか、はっきりとは分かりませんが、ハルとティリーアの間に強い繋がりが結ばれたと思いました。
    寿命の長いハルと寿命の短いティリーアがどのような繋がりをもったのか、引き続き楽しませて頂きますっ(・v・)

    作者からの返信

    ティリーアの危惧は、まさにその通りで、いじめられっ子が、自分がされてきた仕打ちを明るみにできない、そんな心境に似ているかもしれません。
    何も望んでいなかった少女に突然与えられた真実と、和解。少なくとも家族にとっては、罪の象徴ではなかった……それを知れただけで、もう全部を与えられたような気が、してしまったのかもしれません。
    ハルは彼女に、幸せになってもいいよって伝えたいわけなのですが、この環境のままでは彼女が幸せになれるはずもないと、気づいてもいるんですよね。

    ハルは何かを決意したようです。
    この村の未来と合わせて、見届けて頂ければと思います^ ^

  • 五.揺れ動く想いへの応援コメント

    リュライオと同じように、村長に対して苛立ってしまいました。
    事情を知っていながらのあの仕打ち。
    頑なな思い込みからくる正義感は、とても厄介だと感じてしまいます。
    少女の18年を返せーっと、詰め寄りたくなってしまいます。

    村長が段階的にこちらの苛立ちのギアを上げてくれるので、それに思い切り乗ってしまいました。
    誰か来てくれーっ、ティリーアがーっと、心が叫んでしまいます。
    そんなときにハル登場っ。
    今一番来てほしい所に来てくれて、うひょーっとなりました。
    ハナが来たとき、本当に光が差し込んだ気がしましたっ(・v・)

    作者からの返信

    リュライオは権威もあり敬われている竜でもあるのですが、気質が優しいために、故意的な悪意に対してどう応じたら良いかわからないというのもありまして。実年齢でいえばハルのほうが年下なのですが、外見上の年齢が上なのも内面を反映してのことだったりします。
    長老は心底からティリーアを(というか人間種族を)憎んでいて、彼の考え方を変えることはできそうにない、とハルも気づいているのですよね。かといってこのままで良いはずもなく。
    ティリーアを前にして格好つけてるハルですが、二人の関係も見守っていただければ嬉しいです^ ^

  • 四.チェンジリングへの応援コメント

    竜族事態にも、知られていない事実があるのですね。
    取り替え子を知らなかったなんて。
    知っていたら、ティリーアの生活はどうなっていたのだろうと、過ぎ去った時間を思い途方に暮れてしまいました。
    ティリーアの寿命は何十年。
    その内の18年を、今まで誤解して過ごしてしまったのですね。
    この間のブランクは本当に埋まるのか?
    そんな問いに、思いを馳せてしまいます。

    ハルの言葉は遠い未来のアスラのためにあるのかなと思うと、これから味わうであろう壮大な時の流れに、胸がワクワクしてしまいたっ(・v・)

    作者からの返信

    村の竜族たちは人間という種族をよく知らないので、両親はこんな事象があるということもまったく知らなかったようです。もしもわかっていたら、ティリーアは(多少の差別はあったとしても)今より温かで居心地の良い日々を送ってこれたのかもしれません。
    情緒を育むのに大切だったはずの、18年。この時期に育めなかった心も絆も、取り戻すことはもう叶わないでしょうね……。
    単なる無知では済まされない差別的な意志が、この村には潜んでいたりします。ハルは気づいているようですが!

    アスラはこの時のハルの言葉を遠い未来、苦い思いとともに思い出すことに……と、それは第二部にて^ ^

  • 二.風と光の訪れへの応援コメント

    リュライオさんとハルさん、大分フランクな方たちでなんだか微笑ましいシーンでした。アスラ、可愛がってもらえて良かったね!
    考え方もとても柔軟そうで、この分だと、お姉さんのことも受け入れてくれそうな感じありますよね。
    ティリーアさん、本当に辛い思いをして育ってきたのでしょうから、何とかいい方向に世界が変わってくれたらいいなと思っています。
    ただ、人もでしょうけど竜もおそらく、考え方を変えるのってそう簡単なことではないでしょうから、それなりの苦労はしそうですけども……

    作者からの返信

    ここで出てきたリュライオ(この世界の創世竜)が、竜クロのファイアが慕っていた風竜になります^ ^
    彼らもクォームと同じ上位竜族なので、異界を渡り歩く権能を持っているのですよね。それで、視野が広く様々な事象への知識も深かったりします。アスラにとっての「偉いひと」は長老様ですから、彼にとってもいろんな意味で世界が広がる出会いだったに違いありませんね!

    特にハルは、世界(社会)を変えるため力(権力)をどう用いればいいかわかっている奴です。彼らによって今後がどう変化していくのか、ぜひ見届けてください^ ^

  • 三.太陽と月の邂逅への応援コメント

    名を聞かれて名乗る度に、ティリーアはいわれのない罪を自覚させられるんですね。
    何と酷い名を付けたのだろうと、悲しくなってしまいます。
    今まで誰にも、親でさえティリーアをまともに見てこなかったと思うと、やるせなくなりました。
    しかしその名を、褒めてくれるハル。
    嬉しがるティリーアそしてアスラに、じーんとしてしまいました。

    なっ、ここでハルとティリーアの縁が、何かしら重要になっていくのですね。
    ハルがティリーアに対して、何を感じたのか気になってしまいます。
    アスラには特別な力が備わっていますが、ティリーアにも何かが?
    (・v・)

    作者からの返信

    長老竜はひどい人で、ティリーアにとっては出自だけでなく名前によっても、自分がこの村で異端であると突きつけられることに。村一番の権力者がそういう態度で接するので、特別な力を持たない両親もそういう思考に流されてしまうのですね……。
    ハルは賢い人なので、長老竜の意図を察した上で上書きするようなことを言ってくれたのですが、この辺りは少し先でも扱われることになります^ ^

    ハルはもう実質一目惚れだったのですが!
    この出会いが、姉弟の運命を大きく変えていくことになります。

  • 一.姉と弟への応援コメント

    次はこちらにお邪魔することにしました!
    ゆっくり読み進めていこうと思います。
    プロローグを読んで、ティリーアちゃんがどうなったのか、とても心配していましたが……やはり肩身の狭い思いをしているとはいえ、よい弟に恵まれたことだけは幸福だったのでしょうか。

    それにしても、なぜ竜の子孫が人間になったのか……早速謎があって、想像がはかどりますし先が気になります。この辺りさすがだなと思いながら読んでおりました。

    弟くんの自分の信じるものを信じるスタイル、好きです。これからも見守っていきます!

    作者からの返信

    いふさん、こちらに来てくださって嬉しいですー^ ^
    約15万字の完結作品、それも三部構成で各部は5万にも満たないので、あっという間かもしれません。どうぞ無理なくゆっくり楽しんでください♪

    こちらの竜族たちは竜クロでいうところの「下位竜族」に当たるのですが、ごく一部「上位竜族」が混じっていて、アスラもそうですね。こちらでの用語は「司竜」となります。
    ティリーアは竜族の両親から人間として産まれてしまったため、疎まれて育っており、感情が少し希薄な感じですね。
    次話では、名前だけ聞いたことのありそうな人が出てきますよ!

  • 二.風と光の訪れへの応援コメント

    いきなりお母さんのネグレクト宣言で、度肝を抜かされてしまいました。
    竜族の、閉鎖的な村の空気感。
    そこで生きなければいけないティリーアが、どうなるのか気になってしまいます。

    そして生まれたアスラのお陰で、ホッとしました。
    アスラの前だけ笑ってくれるティリーアの姿が、儚げでもう放っておけない感満載だと思いました。
    ティリーアとアスラの姉弟がこれからどうなって行くのか、見守らせて頂きます。

    作者からの返信

    こちらにもお越しいただき、ありがとうございます!
    改めて、この第一部は竜族側から描いた人間との関わりの物語なんだなぁと再確認しました。ティリーアとアスラの姉弟は物語全体を通して関わってくるので、見守っていただけると嬉しいです^ ^

    ここで登場したリュライオさん。このひとが、竜クロでファイアが慕っていた竜(リュウ)という人物です。
    作風はだいぶ違いますが、そんなゆるいつながりもありますので、楽しんでいただけましたらと思います。

  • 四.チェンジリングへの応援コメント

    永遠と一瞬に、そう大きな違いはない
    って、なんだか深い言葉ですね。

    ひとが幸せになるのに、長い寿命は必要だろうかって、現実的にも、もっと考えていいテーマだと思いました。

    作者からの返信

    時間って計測できるものでありながら、体感的な長さって一定速じゃないな、ってよく思います。
    ハルの言葉を、第二部以降でアスラは思い出すことに……。

    人が幸せだったかって、どれだけの時間を生きたかとはあまり関係なかったりしますよね。どう生きたか、っていうのもまた難しいテーマではありますが。
    コメントありがとうございます^ ^

  • 一.姉と弟への応援コメント

    竜の概念に親近感を覚えて読み始めました!
    アスラの眼が、心が捉えている世界観に期待が膨らみます。

    作者からの返信

    お立ち寄りありがとうございます^ ^
    この世界の竜は基本的に人型なのですが(神族っぽい位置付け)、親近感と聞くと気になります。どんな形態であっても、竜はロマンですね……。
    ちょっと古風なファンタジーですが、楽しんでいただけましたら幸いです!

  • 序.涙の泉への応援コメント

    お初にお目にかかります。kyarananと申します。自主企画にご参加頂き、誠にありがとうございます。

    企画をして読みたい作品に出会えた……!まさにそんな感じでございます。

    これからティーリアちゃんがどんな幸せを掴み取るのか、竜たちの今後についてワクワクが止まりません!

    感動したのでまずはコメントにて。心に刺さる作品を読ませて頂きありがとうございます。

    作者からの返信

    お寄りくださり、早速の星評価までありがとうございます!
    ティリーアは序盤、受身系のヒロインなので参加を迷ったのですが、彼女や竜たちの内面も物語にともなって変化していきますので、楽しんでいただけましたら幸いです^ ^
    長編で、第二部は重い展開のシリアスファンタジーですが、完結していますのでゆっくりお楽しみください!

  • 終.銀竜に託す物語への応援コメント

    完結されてから一年以上が経っちゃってここでここで改めて言うのもおかしな話ですが、完結お疲れ様でした。

    ティリーアとハルとの出会いから始まり、時には優しく、時には厳しく世界は様相を変え、様々な人物が関わり合って歴史を動かし、そして最後には素敵な奇跡からの大団円。とても素敵な物語だったと思います。
    未だ人と竜は存在を分かたれた状態ですが、ティルシュが国を取り戻した後なら、ゆっくりとでもまたいつか人と竜は分かり会える日が来るのではないでしょうか。血の繋がりが些細なことであると同時に、種族の違いも同じように些細であるときっとティルシュも感じているでしょうから。

    最後にハルとティリーアが今度こそ生涯、ずっと幸せに連れ添えることを願って。

    作者からの返信

    読了ありがとうございました!

    ひとつながりの世界の中で起きた歴史の縦軸となる物語でした。元々、歴史や人と世界の関わり、というものが好きで、そういう集大成になった作品だと、自分でも思います。
    滅びに向かっていた世界(惑星)は、ここで転換期を迎えました。
    この先にどんな未来が待っているかは、これからを生きる人々次第ですが、人と竜は違う形でこれからも関わり続けていくだろうと思います^ ^

    ハルとティリーアは、きっとこれからはもう二度と離れることはないでしょう。
    そうして、物語は永遠につながっていくのだと思います。
    ありがとうございました^ ^

  • 十一.約束の星夜への応援コメント

    混血の問題というのはどの世界でもいつの世にも、根深く歴史に影を落としていきますね。目の色や肌の色が少し違うだけで見下されるのは今の世の中でも根深く残ってますし、ずっと付き合わなくてはいけない人という種の課題なのでしょう。そういった意味では作中にあるように、人と竜も同じような問題だったのかもしれません。

    そしてついに訪れた約束の日。圧倒的な情景に胸をときめかせながら、一文一文ゆっくりと読み進めていきました。皆がたった一つの願いを百度願ったからこそ叶った奇跡。それを最後まで読み終わった時、どこか懐かしいような感覚がすっと胸の中を通り過ぎていきました。自分の中にあるルーツの一つが反応したみたいな不思議な感じです。きっとこの作品以外では得られなかったでしょう。とても貴重な体験をさせてもらいました。

    作者からの返信

    ここまで辿り着いてくださって、ありがとうございます!
    砂伝に取り入れたものは、わりと現実でよくある普遍的な問題が多いです。書いていた当時の私なりに、歴史を描こうとしていたからかもしれません^ ^
    特にウィザール島は島であるため(そして砂漠化も進んでいるため)、異国人に慣れておらず。正妻(王妃)に外国人を選び側室もめとらなかった父王と、異国の血を色濃く継いだ見た目のティルシュに、じわじわとヘイトを溜めていたのでしょうね。

    そして、約束の日ですよ!
    ここは本当に書いていて楽しかったのと同時に、もう二度と書けないなぁって思いました。夢空さんの心にその光景が見えて、何かが残ったのなら幸いです^ ^
    長い時間を離れていた二人ですが、これからは、穏やかに幸せに時を過ごしていくのだと思います。

    物語も終章&番外編を残すのみですね。
    最後まで楽しんでいただけますように!

  • 四.チェンジリングへの応援コメント

    第5話まで読ませていただきました。
    柔らかく、丁寧な描写でわかりやすい上、世界観に親しみやすかったです。
    二.にあった、
    「そうですよ、アスラ。竜族は変わらなくてはいけないんです。誇りで塗り固められた伝統など、棄すてるべき期ときだから」
    このフレーズ。
    人間であるティリーアの立場が変わっていくことを予期しているような、伏線チックなフレーズが気になりました。
    完結済みを惜しく感じます。
    面白かったので、フォローさせていただきますね。
    吉城ムラ

    作者からの返信

    温かなコメントとレビューまで、ありがとうございます!
    雰囲気と世界観を気に入っていただけて、とても嬉しいです^ ^

    第一部はこの雰囲気のまま穏やかに進んでいきますので、楽しんでいただけましたら幸いです。
    この物語は、竜族が人族と、人族が竜族と関わることによって、双方と世界がどう変化していったか……という歴史小説っぽさもありまして、そういうフレーズが所々に出てきます。第二部は雰囲気だいぶ変わりましてシリアス度も増しますが、よろしければお楽しみくださいませ!

  • 七.精霊の祈りへの応援コメント

    エフィンは元は竜だったのですね。しかもティリーアとはまるで逆の立場のチェンジリングの。ティリーアと違い、差別や迫害を受けることはなかったみたいですが、他の人間とは違うというのは認識できていたのかな? しかも魔獣の妖力が混じり合い竜でもなくなってしまった、世界でただ一人の異質な存在。そんな彼が何を思って海賊王をやっているのでしょうか。

    そしてティリーアの再登場! 今は肉体が消えて精霊として生きているみたいですが、竜族は存在のあり方を簡単に変えることができるのかな?
    かつてハルを殺してしまった末裔との対面とのことでハラハラしましたが、やっぱりティリーアはティリーアでしたね。誰も恨まず、ただハルの約束を信じて待ち続けている。果たして、彼女のたった一つの願いは叶うのでしょうか。

    作者からの返信

    そうなのです、こちらは逆パターンのチェンジリング……だったのですが、そういう知識を得る前に人の世界から弾き出された、って感じですね。
    彼が海に惹かれるのは、海が混沌を擁していて、そこだけが居場所と感じられたからなのですが(奪う生き方してたら海賊王になってた、みたいな)、裏設定では「元々は海竜」というのもあったりします。
    (外伝二はエフィン幼少時の過去話でした)

    銀河の竜(運命の竜)はいきものの在り方を変える権能を持ってまして、ティリーアが精霊化しているのはシエラの采配だったりします^ ^
    シエラは今はただの竜なんですが、権能を引き継ぐ前に彼女を精霊化させたのですね。

    ティルシュはちょっと反抗モードに入ってますが、ティリーアはまったく疑っていない様子。物語も第三部の折り返しですので、彼女の願いの先を見届けてあげてください^ ^

  • 四.故郷への応援コメント

    何やらいきなりクライマックスな様子。一日にして王座を追われるというのは燻っていた何かがあったのか、それとも以前から誰かが企てていたのか。自分が今書いているのもクーデターが出てくるので、ちょっと親近感みたいなものが湧いたりw

    ティルシュは無事逃げ延びてジュラに出会うことができましたし、クフォンも手負いながらシエラに出会ってティルシュを探し始めた様子。二人は無事再開して国を取り戻すことができるのでしょうか。

    作者からの返信

    国を追われた若き王、運命と出会う旅の始まりです!
    反乱の理由は終盤に出てきますが、以前から燻っていたものが噴出した感じですね。この話で出たティルシュの特異性が関係していたりはします。この問題は、現実でも根深い……。
    クーデター要素は私好きでして、いろんな作品で取り入れております。夢空さんの作品にもあるのですねー、なんか楽しみです^ ^

    温室育ちの世間知らずな王族青年が、時の竜と出会い、失われた歴史と世界の真実を知っていく……という流れが書きたくて、ティルシュは冒頭から逃亡者です。
    ティルシュはいろんな意味でジェラークと対称的な存在、でもあります。彼の成長を、見届けてあげてください^ ^

  • 刻一刻と世界が砂に埋れ、滅びの刻に進んでいる感じですね。竜族なき今、この流れはもう人では止められないのでしょうか。

    ハルにもう一度会いに来た青年(少年?)はすでに物語に登場した竜なのかな? 竜族は世界から離れてしまったはずですが、彼が第3部のキーパーソンになるんでしょうか。 

    作者からの返信

    もう少し後に出てきますが、この時点であの時代から約1700年が過ぎております。ので、特にウィザール島は砂漠化が進んでいる状況ですね。
    人には止められない、ある意味惑星の寿命のようなものですが、滅びを回避するために居残っている竜族は皆無でもなく……^ ^

    冒頭の彼は、すでに出てきている人物です。数話あとに名前が明かされますが、名前を聞けばすぐわかるかな、と。砂伝はどこまでいっても人と竜の絆が軸になっていますので、彼と、人族の誰かが、キーパーソンになってきます。
    第三部のメイン二人は私も大好きな子たちですので、楽しんでいただけたら嬉しいです!

    編集済
  • 結.序章に繋ぐ終章への応援コメント

    ハルが死んでその全ては世界に還り、それをティリーアは感じられている。悲しくも切なくもあり、そして救いを感じられる最後でした。ハルがいなくなってティリーアは絶望しているのではと思っていたので、このお話を読めてとても心が暖かくなりました。
    そしてやはりハルは人に託していたのですね。竜族ではなく人が運命を切り開いていくようになることを。最後まで本人から言葉にできず伝えられなかったこの思いは、ジェラークにちゃんと伝えられていたのでしょうか。前話を見るとジェラークにはそれが伝えられていなくて苦悩していたように見えます。

    クォームが連れてきたファイアはこの後の話でどう絡んでくるのか、そしてハルは果たして戻ってくることができるのか。また楽しみに読み進めていきたいです。

    作者からの返信

    ティリーアは、この時点ではハルの意図を理解しているわけではないのですが、それでも彼の約束は彼女にとっての救いになりました^ ^
    ハルが何を仕掛けていったのかを読み解くのは、シエラの役割ですね。第三部は、結末に至る時代を描いていくことになります。

    ジェラークは恐らく、最後まで苦悩が晴れない人生だっただろうと思います。元々感受性が高くて生真面目(不器用)な所のある人物ですので、すぐに気持ちを切り替えることはできなかっただろうなぁと。
    それでも、彼は彼なりにティリーアの願いや竜族の意志を理解して、彼なりの方法で未来へ託していきます。その遺志についても、第三部で見届けていただけましたなら^ ^

    ファイアは本編に直接絡むわけではないですが(すみません!)、最後のオマケのクッキーバトルをどうぞ!
    第三部は比較的明るめなお話となっております。第二部でチラ見えしたあの子も大人になって登場しますので、お楽しみいただけましたら嬉しいです^ ^

  • 十.砂に還る伝説への応援コメント

    ハルはなぜ、エティカが生きていることをジェラークに伝えなかったのでしょうか。ハルが死ぬ前にそれが伝えられていれば人と竜族に大きな禍根が生まれることはなく、惨劇を回避できたかもしれないのに。ハルはいつかこの日が来ることを覚悟していたような、そんな印象を受けます。何かジェラークに大きなものを託そうとしたような。
    しかし、結果的にライデア国は砂に沈み滅んでしまいました。最後まで残ったであろうジェラークは何を思っていたのでしょうね。

    作者からの返信

    ここまでありがとうございます^ ^
    ハルがジェラークに伝えなかった理由は、大きく二つあって、一つは「伝えても手遅れだった」、もう一つは「ジェラークに幕を引かせるため」ということでした。実のところ、対立を受け入れたからこそエティカの蘇生を決断した、とも言えるかも知れません。
    ジェラークの反発はきっかけに過ぎず、大きな流れとして人が竜を退けることを予感していた、ということになります。

    世界はこの時代から滅びに向かいはじめるわけなのですが、ジェラークと、彼を支えた者たちの想いは終章&外伝四にて見届けてくださいませ^ ^
    彼の願い、そして誓いは、第三部へと繋がっていきます。

  • 七.永訣への応援コメント

    もしかしたらと思っていたことが本当に起きてしまいましたね……。
    竜族と人間との隔たり。それが積もりに積もり、エティカの死をきっかけにしてこのような結末を迎えてしまったのでしょうか。ハルは表面上では間違った統治はしていないはず、それがどうしてこのようになってしまったのか。自分が思うに、ハルは優しすぎるがゆえにこのような事態になったしまったように感じました。

    ハルが自害して残された竜族と人間の関係はどうなってしまうのか。そしてジュラの記憶はどのようにこの後の話に絡んでくるのか。また楽しみに読み進めたいと思います。

    作者からの返信

    ここがどん底、折り返しになりますね。地球の年代にして西暦三世紀頃になりますが、神話的な意味でも決別の時代となります……(ノ_<)
    そうなのです、ハルは優しすぎるんですよね。渦中にいたのがシエラやアスラなら、きっと違う選択をしただろうと思います。
    第一部外伝で少しだけ触れましたが、ハルは「地球に人が住まうようになる少し前」に自然発生のような形で「世界」に造られた存在でして。歴史の黎明期からずっと人間を見守ってきたのですよね。

    ハルは自ら幕引きを選び、世界の命運は人間に託されました。
    では、残されたティリーアはどうするのか。竜族を退けた世界で、人間たちの運命はどうなっていくのか。……が、以降後半部で語られていくことになります^ ^

  • 三.慟哭への応援コメント

    何やら不穏な雰囲気が……。
    ハルがやろうとしていることも分かるんです。たとえ罪人だろうと更生の機会は与えられるべきだと。しかし、今回はそれが叶わずエティカが殺されてしまうという。ジェラークとしてはやりきれない思いですよね。自分達の現実でも起きうることなので、ことさら身近に感じてしまいます。

    はたしてハルのやり方は正しいのか、そしてエティカを殺されてしまったジェラークやそれを見た群衆達の心境はどうなっていくのか。

    作者からの返信

    ハルの目指していたものは理想的な結末で、確かに長い目で取り組めば成果を得られたのかもしれないんですが、人間はどうしても感情が先立つ生き物ですからね……。
    人が群集心理で暴走するのは、自分の側に正義があると思い込んでいる時なんだそうで。世情が不安なときに王や神を恨むのも、その感情によって視野が曇るのも、すごく人間らしいあり方だと思うのですよね。

    第二部は、悲劇の連鎖の物語になります。
    書く方もしんどかったので読む側は一層かな、と思いますが、彼らの行先を見届けていただければ嬉しいです^ ^

  • 十.永遠を誓う詞への応援コメント

    ハル達が帰ってしまったらまたティリーアに対する村の状況は戻ってしまう。ハルはどうやってそれを解決するのだろうと思っていたらまさかの結婚! それを戸惑いつつもすんなりと受け入れられたのは、アスラ以外に自分を受け入れてくれたのはハルだけだった、というハルに対する特別な感情があったのでしょうか。

    そしてハルとティリーアに流れる刻の差をなくすためにアスラからもらった永遠の贈り物。きっとティリーアにとってこれ以上ない贈り物でしたね。しかしそうなると気になるのは今度はハルの方。竜族に寿命があるのかは分かりませんが、もしハルに寿命があった場合、取り残されてしまうのは永遠の命を持つティリーアの方ということに……と考えてしまうのは無粋でしょうか。

    全てから祝福されたハルとティリーアの結婚。そして人間に宿るようになった魔法の力。これらは今後のお話にどういう影響を与えていくのか、また楽しみに読み進めさせてもらいます。

    作者からの返信

    ハルは彼女にひと目惚れしちゃったので、何としてでもここから連れて行きたかった……というのと、ちょっとした神話的誓約めいた意味もあったりします^ ^
    ティリーアのほうは恋も愛もまったく知らない状態なので、お見合い結婚に近いかもしれません。(個人的に「結婚してから始まる恋」っていうのも好きなので、その辺もじっくり書けたら良かったんですけどね……!)

    一般の竜族は生身なので、人より遥かに長くはありますが、寿命があります。でもハル(&司竜たち)はちょっと特殊で、寿命という概念がない存在なのですね。
    アスラは幼さゆえにその辺をよくわかってなかったですが、シエラは寿命のことも、竜族相手でもアスラなら永遠の時を与えられるのも、知っててけしかけておりました^ ^

    ハルは人族から妻を得ることにより、また、人に「魔法」という力を分け与えることにより、人と竜を同じ舞台に引き上げました。
    それが吉と出るのか、それとも――、
    第二部は第一部と雰囲気がガラリと変わり、重くて痛々しい展開が続くことになります。苦手でないことを願いつつ……。
    第一部読了、ありがとうございました!

  • 自主企画への参加ありがとうございます^^
    ここまででコメントさせていただきますね。
    すごく丁寧かつ優しい文章、おまけに練られた世界観、読んでいてすごく楽しめました。
    登場する人物のやりとりやエピソードの一つ一つにちゃんと意味があって、深く考えさせられる物語ですね。
    そういう点でも勉強になります。

    作者からの返信

    コメント星評価、ありがとうございます!
    企画を見たときに、普段はファンタジーを読まない方からのレビューを幾つも頂いたことを思い出し、参加してみようと思った次第です。
    第一部はこの雰囲気のまま優しい恋愛譚として終わりますが、第二部以降は重くシリアスな物語になっていきますので、お好みでどうぞです。
    楽しんでいただけますように(^^

  • 五.宵に凝る憎悪への応援コメント

    何かもう負の連鎖で辛いですね(´;ω;`)
    エティカの笑顔が思い出せないと言う一節が胸に響きました。
    それぞれの立場での気持ちもわかるし、皆の願いを叶える難しさというものも感じますね。
    まだまだ重い二部、ゆっくり読ませて頂きます!

    作者からの返信

    重い流れが続きますが読んでくださって感謝です(ノ_<)
    ジェラークは妹の死を受け止め切れていないのと、終わりが突然で残酷すぎたというのとで、理性的な思考はできない状況ですね……。人間ってそういうものだと思うのです。
    ハルはハルで、ひとり思い悩んであれこれ考えていますが、果たして。
    ここから続く数話はどん底ですので、また時間あるときにゆっくり読んでいただけましたら(^^

  • 九.夢見竜と星の奇跡への応援コメント

    プロポーズきたぁぁぁ!
    もうもう、ハルさんったら(///ω///)♪
    まさかのスピード婚でびっくりしましたが、ずっと自分の感情を殺してきたティリーアにはこれくらいガンガン攻める方がいいのかもしれませんね!
    幸せになるんだよぅ(*T^T)

    作者からの返信

    ひと目惚れですからね……!
    加えて、彼女をここから連れ出す必要というのも、ハルは理解していたのだと思います(^^
    ティリーアが感情を殺してきたから……というのはまさにその通りで、伝えられたからこそ、自分もそういう幸せを願ってもいいんだ、と実感できたのでしょうね。
    果たして幸せに、なれるのか。第二部はとにかく重いのですが、引き続き見守ってあげてください!

  • 五.揺れ動く想いへの応援コメント

    長老さんに(口調は柔らかめだけど)ガツンと言ってくれて胸がすっとしました!
    ヒロインのピンチに駆けつけるハル……いいよ! カッコいいよ! そりゃあ、ティリーア惚れるわ(>_<)
    ……何か皆さん真面目なコメント残してる中、変なテンションで盛り上がってる私を許してください(。-人-。)

    作者からの返信

    嫌われ長老竜です……(^^
    現実でもこういうタイプの上司とか偉い人いますよね、という感じで。
    ハルはこういう差別意識について事前に把握していた、というのもありますが、気になる子のことだから張り切って格好いい所を見せようとしてるんですよ……!
    第一部は、ハル→ティリーア、の想いが強いのです(笑)