時間があればあるだけ幸せかと言われると、そうではないというのは、とても分かります。
時は幸せに関連する要素ではないんだなって、なんだか知っていたことかもしれないんですけど、改めて認識したような感覚です。
死で分かたれるとき、辛いのは残される側の方だと思っていて……だから、アスラがこれについて聞けて、心構えができることはいいことですね。
ティリーア、ようやく両親に受け入れてもらえて良かった……アスラがいたからこそ二人がお家に来てくれたわけで、その二人の掛けた言葉によってティリーアは受け入れられたわけですから、アスラお手柄でしたね!
作者からの返信
いふさんは、孤独に耐え生きてきたルノアを描いていらっしゃるので、きっとこのハルの言葉を実感できるのでは……と思いますアスラはまだ幼くって、この時にはまだ理解に至らなかったわけですけれど……^ ^
不幸も幸せも、その最中にいるときには終わりを思い描けないって、ありますよねぇ。
ラストの一文は、第二章で生きてくることになります。
アスラは頑張りました!(そしてこの後も頑張ってます)
両親との間の18年は取り戻せないとしても、ここから新たな関係を築いていくことはできますからね。とはいえ、ティリーアの立場が良くなったというわけでもなく。
彼女には、まだ支えが必要なようです。
竜族事態にも、知られていない事実があるのですね。
取り替え子を知らなかったなんて。
知っていたら、ティリーアの生活はどうなっていたのだろうと、過ぎ去った時間を思い途方に暮れてしまいました。
ティリーアの寿命は何十年。
その内の18年を、今まで誤解して過ごしてしまったのですね。
この間のブランクは本当に埋まるのか?
そんな問いに、思いを馳せてしまいます。
ハルの言葉は遠い未来のアスラのためにあるのかなと思うと、これから味わうであろう壮大な時の流れに、胸がワクワクしてしまいたっ(・v・)
作者からの返信
村の竜族たちは人間という種族をよく知らないので、両親はこんな事象があるということもまったく知らなかったようです。もしもわかっていたら、ティリーアは(多少の差別はあったとしても)今より温かで居心地の良い日々を送ってこれたのかもしれません。
情緒を育むのに大切だったはずの、18年。この時期に育めなかった心も絆も、取り戻すことはもう叶わないでしょうね……。
単なる無知では済まされない差別的な意志が、この村には潜んでいたりします。ハルは気づいているようですが!
アスラはこの時のハルの言葉を遠い未来、苦い思いとともに思い出すことに……と、それは第二部にて^ ^
第5話まで読ませていただきました。
柔らかく、丁寧な描写でわかりやすい上、世界観に親しみやすかったです。
二.にあった、
「そうですよ、アスラ。竜族は変わらなくてはいけないんです。誇りで塗り固められた伝統など、棄すてるべき期ときだから」
このフレーズ。
人間であるティリーアの立場が変わっていくことを予期しているような、伏線チックなフレーズが気になりました。
完結済みを惜しく感じます。
面白かったので、フォローさせていただきますね。
吉城ムラ
作者からの返信
温かなコメントとレビューまで、ありがとうございます!
雰囲気と世界観を気に入っていただけて、とても嬉しいです^ ^
第一部はこの雰囲気のまま穏やかに進んでいきますので、楽しんでいただけましたら幸いです。
この物語は、竜族が人族と、人族が竜族と関わることによって、双方と世界がどう変化していったか……という歴史小説っぽさもありまして、そういうフレーズが所々に出てきます。第二部は雰囲気だいぶ変わりましてシリアス度も増しますが、よろしければお楽しみくださいませ!
初コメント、失礼します。どんな御話し中なのか気になって、ここまで読んできた次第です。
すいません、語彙力のなさを痛感しますが、今回のこの話はただただ『凄い』と『切ない』です。
司竜さんの一言で変わっていく家族の関係に凄いと感じ、またアスラのお姉さんへの想いに切なさを感じました。
作者からの返信
深夜の一気読み、コメに星評価までありがとうございます!
ひととひととの出逢いは、時に運命的で、自分や周りのひとたちにも変化をもたらすものなのだろうと思っています。
ティリーアとハルはこういう出逢いを経て、アスラの想いがそれに絡まり、時を超える物語へと続いていきました。最後まで見届けてくださり、感謝です。そして楽しんでいただけたのでしたら、幸いです(^^
はとり様、チェンジリングの話がとても興味深いです!
竜族と人間は魂の在り方が近いなどは、すごく好きな言葉です。
これ程の司竜が集まったならば、物語の情勢が大きく動くのでしょうか。
惑星を丸ごと巻き込んだ壮大な物語になりそうで心が躍ります!
作者からの返信
レド様、コメ&星レビューありがとうございます!
はい、ここから、竜族と人間の在り方は大きく変わって行くことになります。
長い時代と次元を超えるシリアスメインな物語ですが、楽しんでいただけましたなら幸いです(^^
司竜の言葉で一気に家族間のわだかまりが解けましたね。素敵な出会いだけでなく、家族の間での暖かい時間もくれたんじゃあ、ティーリアちゃんから見たハルさんがどれほど立派な救世主に見えていることでしょうか。
時の司竜が寿命や時の流れについて教えてもらっているという構図が、個人的にツボです。
作者からの返信
差別の根源にあるものって、無知と先入観が大きくて、正しい知識で解けるわだかまりというものは多いのだろうと思います。
チェンジリングは特殊な事例なので、一概に無知を罪……とは言い切れないのですが、少なくとも両親には必要な真相でした(^^
アスラまだお子様ですからね、村から出たこともないですし(笑
ですが、これは伏線でもあります。
誤解を解いてくれた二人に感謝ですね。
一番つらい思いをしたのはティリーアちゃんでしょうけども、ご両親にもたくさんの苦悩や葛藤があったのでしょうし…。二人が教えてくれて本当によかった(^^)
チェンジリングはケルト民話だと妖精が取り替えますが、こちらの世界では誰かが取り替えるというより、自然現象みたいなものなのでしょうか?
作者からの返信
はい、両親との関係はここでようやくスタート……て感じですね(^^
二人もある意味被害者ではあるので、リュライオは「竜族の長」としてこの件に決着をつけねばならない立場でもあります。
その辺は、次話にて、ですね!
この世界のチェンジリングは自然現象なのですが、「チェンジリングの子には強い運命力が絡みつく」という傾向がありまして。
その運命、宿命も様々なのですが。
ここではまだ誰も気づいていませんが、そちらも少しずつ明らかになっていきますので、お楽しみにです(^^
それから星も、ありがとうございました! リライトしながらの更新ですが、頑張りますねー!
生命の在り方、という重要なモチーフが早くも登場しましたね。この作品の鍵となる考え方かなと思います。
それにしても、光が時に〈時〉を教える、というのは含蓄がありますね……。現代の時の単位も、光によって定義されているものなぁ。光が意味を与える。というか、意味とは光の当たった場所なのでしょうね。
作者からの返信
寿命差を含めた生命の在り方の違い、というモチーフ、私好きなんでしょうね。ハルの考えは見送る側のものですが、アスラの考えのほうが一般的というか馴染みやすいのではないかな、とも思いつつ。
言われてみれば、そうですね!
太陽と月の周期によって朝と夜が生まれ、日と年が刻まれてゆく。時の概念は、光の存在と深く結びつくものですね。さすがキツネさん読みが深いです^ ^