ハルはなぜ、エティカが生きていることをジェラークに伝えなかったのでしょうか。ハルが死ぬ前にそれが伝えられていれば人と竜族に大きな禍根が生まれることはなく、惨劇を回避できたかもしれないのに。ハルはいつかこの日が来ることを覚悟していたような、そんな印象を受けます。何かジェラークに大きなものを託そうとしたような。
しかし、結果的にライデア国は砂に沈み滅んでしまいました。最後まで残ったであろうジェラークは何を思っていたのでしょうね。
作者からの返信
ここまでありがとうございます^ ^
ハルがジェラークに伝えなかった理由は、大きく二つあって、一つは「伝えても手遅れだった」、もう一つは「ジェラークに幕を引かせるため」ということでした。実のところ、対立を受け入れたからこそエティカの蘇生を決断した、とも言えるかも知れません。
ジェラークの反発はきっかけに過ぎず、大きな流れとして人が竜を退けることを予感していた、ということになります。
世界はこの時代から滅びに向かいはじめるわけなのですが、ジェラークと、彼を支えた者たちの想いは終章&外伝四にて見届けてくださいませ^ ^
彼の願い、そして誓いは、第三部へと繋がっていきます。
おれのこの怒り、一体どこにぶつけたらいい?
この台詞が、ひたすらにカッコイイですっ。
激情の赴くまま、目の前のエフィンに怒りをぶつければ、エフィンの体はひき肉になるだろうと思えるほどの、苛立ちを感じました。
静かな口調なのに、その裏にある激しさをハッキリと感じ取れて、痺れてしまいます。
アスラが人間となり、ジェラーク率いるライデア国が消滅。
時が一気に流れて、ただ今呆然としております。
第三章では人間になったアスラがどうなっているのだろうか、生きているのだろうかと、ハラハラしております。
どんな展開になるのか、先が読めずワクワクですっ(・v・)
作者からの返信
ハルが選んだ選択で、ハルが惜しんだ命だから、シエラはエフィンに怒りを向けられない。エフィンをこれからも見張る(見守る)役目がある……そう頭でわかっていても、シエラは悔しくて納得できないんですよね。でも、それでもぶつけることはできなくて。
ここから遥かに時が流れ、第三部は1700年後に飛びます。長い時間をティリーアはどう過ごしたのか、アスラはどうなったのか、ハルはどうやって約束を果たすつもりなのか、全部の答えは第三部にて^ ^
と、その前に外伝がいくつかと、ティリーアの語りによる終章が入ります。水竜の子の真意、ライデア国のその後、竜クロでお馴染みのファイア……など、ハルが消えた後に起きた幾つかの出来事を挟みまして。
ここまで本当に、ありがとうございます!