このお話、そう長くはないんですけどとっても動きのある話でしたね。
竜にとっては、蔑んできた人間が力を持つことを許せないような気持ちになるのも分かるのは分かります。我々人間の価値観だと、種としての優劣って何で決めているのかなってちょっと考えたんですけど、世界を占める命の数だったり、知性だったり、寿命の長さだったりするのかなって思ったんですよね(この世界だと魔法などの異能もかな)。そうだとすると、数以外はいずれもおそらく竜が勝っている訳で、人間からしても竜を敬うような気持ちはあるんじゃないかなって思ったり。だから力を与えられる人間側もびっくりなんじゃないかなあ。
ハル、求婚しちゃいましたね! ティリーアも、そりゃ、自分を救ってくれた人を嫌いなわけがない。二人が寄り添って生きていくには、困難も多いでしょうけど、応援しています。
そして何気にシエラくんの後押し、大好きです。甘くていいんだよ。彼、いいな……
作者からの返信
世界の創世竜、銀河の権能を持つ運命の竜、世界の軸となる時の司竜、これに立会者のハルを加えて、彼らによって世界の理は書き換えられました。人間の歴史における「魔法の始まり」ですね。
この決定はこの惑星のみならず、連なる幾多の異界へも適用され、影響を与えてゆくことになります。
第一部では竜族から人族への差別意識が描かれているんですが、第二部では人族側が竜族へ向ける気持ちが描かれてゆくのですね。この、始まりの時代を知っているとなかなかにやるせない気持ちになると思うのですが、いつの時代も種族さによる意識、考えの違いってそれほど変化ないものなのかもしれません。
ハルは一目惚れだったのと、ティリーアの幸せを人任せにするつもりはないとの意志表示で、ここで求婚しております。ティリーアもこの時点では愛するとか結婚とか十分にわかっていたわけではないでしょうけど、もちろん好意と敬愛は募っていたわけですから……!
シエラは、なんかこうこういう奴です!(笑)
懐深く弱いものを受け入れるっていう部分はハルもシエラもよく似ているんですが、ハルは光方向、シエラは闇方向と、まったく逆をいくんですよね。それでいて、とても仲良し。
第一章はあと一話で、間違いなくハッピーエンドで終わりますので、気楽な気持ちでお楽しみください。クォームも少しだけ出演してます^ ^
新たな名を付ける。
それまでの名の意味とは違う意味を付ける。
そう言った儀式を通して、世界の理がガラリと変わったような、スケールの大きい力強さを感じました。
それがとても気持ちがいいです。
星の魔力を贈る。
この世界では、この宣言をきっかけとして人種全体に「魔法」が広まっていったという事ことなのですね。
この第一部は人種にとって、大きなターニングポイントなのかなと思いました。
シエラからヒントをもらって、俄然活気づくアスラが可愛いですっ(・v・)
作者からの返信
意味のある名前を付す、って、古来より変化を象徴する儀式的な行為ですもんね。村長が込めたのは呪われた意味でしたが、より上位的な存在であるハルとシエラによって、その呪いは祝福へと書き換えられました。まさに、仰る通りの、理を変える儀式ですね!
ですです、神話的な意味合いでは、ここから人間に「魔法」が与えられた……ということになります。といっても、魂の造りが違うので扱えるのはささやかな魔法なのですが^ ^
甘々なシエラは大きなヒントをアスラへ与えてくれましたが……これがどう結実するのか。子どもらしい決意を見届けていただければ、と思います。
プロポーズきたぁぁぁ!
もうもう、ハルさんったら(///ω///)♪
まさかのスピード婚でびっくりしましたが、ずっと自分の感情を殺してきたティリーアにはこれくらいガンガン攻める方がいいのかもしれませんね!
幸せになるんだよぅ(*T^T)
作者からの返信
ひと目惚れですからね……!
加えて、彼女をここから連れ出す必要というのも、ハルは理解していたのだと思います(^^
ティリーアが感情を殺してきたから……というのはまさにその通りで、伝えられたからこそ、自分もそういう幸せを願ってもいいんだ、と実感できたのでしょうね。
果たして幸せに、なれるのか。第二部はとにかく重いのですが、引き続き見守ってあげてください!
何企んでんのかなーとか思ってたらハルさん! あんたそれほんと大革命ですよね⁉ 何サラッとすげえ事言ってるの⁉
って驚いてたのにそこへ今度はプロポーズ。こっちに落ち着く暇がない! これだからイケメンは!
個人的に、アスラがこれからやろうとしていること、シエラが独り言を装って教えた事はかなり扱いが怖い。
永遠の命とかって、下手をすると呪いになりかねないから。まだ子供のアスラがそこまで把握して扱えるのかが色々心配。
でもまあ、ハルさんがいるからその辺はどうにかなってくれるのかな。
作者からの返信
ハルは知恵者であり、理を読み解くのが得意で、それは奇跡を仕掛けるられるほど……といいますか。
架空世界ですが、年代的には神話の時代という位置付けなので、「魔法の始まり」を実況中継というわけですね(^^
アスラは子供なので。
たんぽぽさんの予感はある意味、当たってますよ、とだけ今は答えておきます。
意外な展開……ただの同情ではないハルの気持ちを感じます。
アスラくんは「姉が竜族に比べ時間がないこと」をしきりに気にしていますが、そこに悩むというのは優しい証拠です。
でも彼にはぜひ犬を飼っていただき、双方に流れる時の違いがあっても幸せになれるということを知ってほしい(^.^)
作者からの返信
ホントそう、そうなのです!
アスラはまだ幼いし、姉以外の人間に会ったこともないので、「時間が少ないのは可哀想」って意識が強くあります。
ハルはその幼さを知っており、ゆっくり時間をかけてアスラがいろんなことに気づいていくのを望んでいたわけです、が、が。
結局シエラが口滑らせちゃったので……。
第一部はこのまま大円団で終わりますが、第二部にて思わぬ形でアスラはそれを知っていくことになります。
いつもありがとうございます(^^
すべてのひとが互いを尊重…本当にそうであればと厳粛な気持ちで読み進めていましたらば。ハ、ハルさん…スーパーサプライズ!初対面から食いつき気味だったと思ったら…!おめでとうございますヾ(*´∀`*)ノ
アスラくんは本当に姉思いの優しい子ですね。だけどティリーアちゃんは、永遠の命を望むのでしょうか…?
作者からの返信
ひと目惚れのようですね(笑
もともとここには「時の司竜の協力を得て計画を実行」のつもりで来てたわけですが、うっかり気持ちが入りすぎたようです(^^
永遠とか、ティリーア自身は全く考えてもいなくって、アスラ自身もこれが「姉のため」なのか「自分が望むから」なのか、わかってないところがありますね。
次話でその辺は結論づくのですが、大きな視点でこの先の展開への伏線にもなっております。「永遠」を通して、運命が繋がるというやつです。
第一部はあと一話、お楽しみにーです!
編集済
名前の主題が深められていく過程を見守るのが、第一部を読む楽しみでした。
シエラ、きちんと運命を導いているの偉い。
作者からの返信
なんかこう、第一部では神話的な雰囲気……流れ、そういう感じを書きたかった覚えがあります。あまり恋愛色強くないのも、それが要因かもですね。
シエラはふざけた奴ですが、自身の権能に関しては真摯なところがありますね。リュライオにはめっちゃ嫌われてますけど^ ^