編集済
激情の後の、静けさと虚しさ。
事を成し遂げた直後から、ジェラークの後悔が始まる。
ジェラーク自身何がしたかったのか、実際のところ良く分かっていなかったのかなと思いました。
中心にたつジェラークがしっかりしたビジョンを持たなくても、周りの狂熱が彼を神輿として担ぎ、竜殺しの役を務めさせる。
ジェラークがやらなくても、誰かが神輿として担がれてやっていた。
そんな気がしました。
だからジェラークを許せるかといえば、全然そんな事はなくて、ずっと苦しんで欲しい。
そんな風に思ってしまいます。
それと同時に登場人物として、強く読み手の感情を揺さぶるジェラークが素晴らしいと思います。
私の心が、荒波に浮かぶ小舟のようになりました。
それはひとえに、ジェラークというキャラの存在あってのことだと思いました。
ジェラークが読み手の負の感情を一手に引き受けて、この物語をがっしりと支えていると思いました。
(・v・)やるぜジェラークっ、だが許さぬ。
作者からの返信
革命やクーデターって、誰か個人の強い意志が……というより、世の中の流れだったり民衆の狂気だったり、そういう流れに乗せられ担ぎ上げられて、っていう側面ありますよね。
民衆は激情のままに暴動するけど、王族や政府の側から見えているビジョンはまた違ったり。ジェラークや群衆のそういう近視眼的なところが描けていたら良いのですが!
>ジェラークがやらなくても、誰かが神輿として担がれてやっていた。
この一文、すごく鋭いです。
同じような台詞が第三部に出てきますので、その時に思い出していただけましたら^ ^
これは改稿版なのですが、最初の時も改稿時も、ジェラークの激情に筆を引きずられないようコントロールするのが大変でした。
>やるぜジェラークっ、だが許さぬ。
竜族たちは(何だかんだ言っても)許しちゃうひとたちなので、代わりに許さぬって見張っていてくださいませ……!
しんどい続きで本当にすみません!
次話にちょっと希望が差し込まれます! ので!
せっかくエティカちゃんを取り戻せたのに、彼女自身にとっても悲しい真実…人は本当に、一時の感情に振り回されて失敗して後悔する、を繰り返す生き物ですね(自戒を込めて)。
ジェラークくんも心配ですが、ルビアという宝もののような人がいてよかった。
あとは…ティリーアちゃん泣かないで~。゚(゚´Д`゚)゚。
きっと大丈夫だよ、何が大丈夫かさっぱりわかってないけども、きっとまた笑顔になれるよ。だってハトリさんだもん…!
作者からの返信
エナガさん、ジェラークを心配してくれてありがとうですー(ノ_<
大人であれば受け止められる悲しみも若い心にはキャパオーバーだったりして、まして家族の死を立て続けに受け止めることは無理だった……というですね。それでも、(ルビアの方が歳上なので)きっと彼女がこの先、一緒に背負ってくれるでしょう。
そして、書き手としてはとても嬉しい信頼です(^^
えぇもう勿論、このままでは終わりませんとも! まだ少し時間はかかりますが、きっと笑顔になれます。
それまでもう少し、この悲劇の先を見届けてあげてくださいね。
アッ…これは「なんでぇぇぇぇー!どうしてこうなるのぉぉぉぉー!」って叫ぶやつや…😭
切ない。ただただ後悔ばかりが溢れて心が晴れることはない。それでも罪から逃げずに王として生きていく。彼の横にはルビアがいてくれることが、唯一の救いかもしれませんね。
スマホからなんでコメント残しにくくって…また明日にでも続き読みにきます!
作者からの返信
月音さんお久しぶりの! ここでようやく現実を直視できたジェラークでした。踏み留まる機会はあったのに、最悪まで突き進んでしまったがゆえの衝撃ですね。ただ、ハルはこれを想定していたようにも思われます。
ルビアは何があっても彼を支える、と決意したようです。彼らのその後についても、外伝で少し……。
スマホは文字打ちにくいですよね!
底は抜けたので、あとは上がっていくだけです。ありがとうございます^ ^