少しずつ衰退していく世界の中でも、その中で生きる少年や少女は活発で、元気いっぱいなんだなと、少し不思議に思ってしまいました。
けれどこの不思議さは、私が過去の世界の姿を知っているからで、それを全く体験していない世代にとっては、今しか無いんだし、
色々と今も大変ですが、知っている者のふさぎ込みに付き合う必要なんて無いんだろうなと思いました。
衰退していく世界の中でも、しっかりと前を向こうと頑張る世代を応援したくなってしまいます。
これ現代の、砂漠化が進む地域に住んでいる子供たちも、同じなのかなと思ってしまいました。
そんな少年少女と時代を優しく見守るティリーアが、辻で出会える仏様に思えてきましたっ(・v・)
作者からの返信
子供たちにとっては、自分が目にしてその中で起きていく世界が、すべてなんですよね。大人たちが懐かしむ過去なんてどんなものか知らないし、父や母が語る昔話もあまり現実味は伴わず。
それでも、何かの拍子にそれが自分自身と結びついた時、御伽噺が不意に実体化したようなショックを受けるのだろうなぁと……。
現代でも、世の中が大きく変化して(最近だとコロナ禍とか)その前と後の世代では意識が大きく変わってくるのかもしれません。砂漠化地域もきっと、そうなのでしょうね。
時代は過ぎゆき、変化して、過去は埋もれてゆき……彼らの生き様は世界の未来をどう決したのか。その答えが、第三部になります^ ^
リアンはジェラークに似ていますね。短絡的に激昂するし、すぐに反省する。でも、リアンはティリーアに出会うことができた。ティリーアは人間を愛していて、リアンはそれを自然に受け取った。人間の転機はこうした何気ない出会いの中にありますよね。
作者からの返信
ここの親子はよく似てますよね……(笑)
あまり冷静になれない所は指導者向きではないのかもですが、ジェラークにもそうだったように、リアンも縁には恵まれたようです。
こういうささやかな縁と絆を繰り返し、人と竜は完全な断絶には至らず、時代を重ねていったのですよね。