我々人間だってやりがちなことですけど、一度何かをされたからと言って、その種族というか集団そのものを嫌いになってしまうことってありますよね。
だから村長のことをなじれるほど立派か、と言われると、私は違うんですが……でもなあ。
村長のやっていることって弱い者いじめでもありますから、どうにも釈然としないところがあります。
反論もできない子供を相手に一方的に捲し立てる。どう見ても先の会話で発生したストレスを解消するのための道具にしているようにしか見えないんですよね。
大人げないなあ、なんて思いながら見つめていました。
ハル、よく言ってくれました。今のティリーアに足りないのは、誰かに肯定されることだと思うので、彼女の心に空いた穴をこれからもハルに埋めていってもらえたら……
作者からの返信
そうなんですよ。長老竜が人間種族を嫌うのにも理由がありますが、それとティリーアへの迫害は一緒に考えてはいけないもので。
でも、閉鎖的で小さなコミュニティだと、往々にしてそういう理不尽がまかり通ってしまうんですよね。こういうところは人間社会とも変わりなく、竜族と人間の共通性だったりもします。
リュライオ(とハル)は長命で、強力な権能を持つ者たちですが、外見的にはまだ若者……村の運営に口出しされたみたいに思えて、面白くなかったのでしょう。
大人気ない、というのはハルも感じていて、だからこのタイミングで割って入ってくれたのでしょうね。
ティリーアの状況を何とかしたいと思いつつも、今は方法を探っているようです。あと、彼女にいいところを見せたい気持ちもあるようです^ ^
リュライオと同じように、村長に対して苛立ってしまいました。
事情を知っていながらのあの仕打ち。
頑なな思い込みからくる正義感は、とても厄介だと感じてしまいます。
少女の18年を返せーっと、詰め寄りたくなってしまいます。
村長が段階的にこちらの苛立ちのギアを上げてくれるので、それに思い切り乗ってしまいました。
誰か来てくれーっ、ティリーアがーっと、心が叫んでしまいます。
そんなときにハル登場っ。
今一番来てほしい所に来てくれて、うひょーっとなりました。
ハナが来たとき、本当に光が差し込んだ気がしましたっ(・v・)
作者からの返信
リュライオは権威もあり敬われている竜でもあるのですが、気質が優しいために、故意的な悪意に対してどう応じたら良いかわからないというのもありまして。実年齢でいえばハルのほうが年下なのですが、外見上の年齢が上なのも内面を反映してのことだったりします。
長老は心底からティリーアを(というか人間種族を)憎んでいて、彼の考え方を変えることはできそうにない、とハルも気づいているのですよね。かといってこのままで良いはずもなく。
ティリーアを前にして格好つけてるハルですが、二人の関係も見守っていただければ嬉しいです^ ^
長老さんに(口調は柔らかめだけど)ガツンと言ってくれて胸がすっとしました!
ヒロインのピンチに駆けつけるハル……いいよ! カッコいいよ! そりゃあ、ティリーア惚れるわ(>_<)
……何か皆さん真面目なコメント残してる中、変なテンションで盛り上がってる私を許してください(。-人-。)
作者からの返信
嫌われ長老竜です……(^^
現実でもこういうタイプの上司とか偉い人いますよね、という感じで。
ハルはこういう差別意識について事前に把握していた、というのもありますが、気になる子のことだから張り切って格好いい所を見せようとしてるんですよ……!
第一部は、ハル→ティリーア、の想いが強いのです(笑)
長老……知っててあえて黙っていたのかぁ。
はとりさんのお話、短編とかは読んでおりましたがこのように明確に「ヤな奴」はもしかしたらこの長老が初めてじゃなかろうか。
嫌な奴は徹底的に嫌な奴として書く、が好きな水城から言うならこの長老は徹底的に嫌な奴です、という誉め言葉。
こんなんティリーアちゃん惚れるでハルさん……
作者からの返信
長老の人間嫌いの理由には特に触れてないので、「嫌な奴」認識でオッケーです。……ハルも容赦なくやり込めてますし(^^
ですがもしかしたら、第二部を最後まで読んでから長老の台詞を読み返すと、すこーしだけ印象が変わってくるかもしれません。(第一部はティリーア以外の人間が出てきませんからね!)
もちろんそうであっても、何の罪もない少女を十八年間苦しめた事実が帳消しになるわけではないですけど(・ ・
引き続き、良いところを見せたいハルです(笑
十八の娘には刺激が強い……。
編集済
リュライオさん、落ち込むことはないよ~!あなたは気が優しいだけ(^^)
ちょうど職場の人間関係に悩む友人と話していたのが、「怒ったり一方的な主張で相手を黙らせ、それに満足している部下にどう注意すればよいのか」ということ。なのでタイムリーに長老さんと重ねて見てしまいました^^;
自分だけが正論と信じている人に注意するのは難しいですね。今回はハルさんが格好よく決めてくれましたが(^^)リュライオさんみたいな人も大切ですよね。癒されてる人が絶対いるタイプ。
作者からの返信
リュライオは優しいのですよね、付随する特性に「慈愛」があげられてるくらいにです。
優しいひとって考えすぎちゃって、あまりキツイ言葉が吐けなかったり、自分が我慢しちゃったり。
頭ごなしに持論を押し付ける人って、会話で解り合うのは難しいですよね。ある程度距離をおける相手ならともかく、職場とか関わらずにいられない相手だと、結構しんどいものです……。
ハルは好戦的なわけではないのですが、いざとなれば戦うこともできる人なので、リュライオとは違う役割なのですよね(^^
「君が構わなければ、少し森の方を案内して欲しいんだが」という辺りにハルのかっこつけっぷりが窺えるのが微笑ましい。宇宙規模の年齢なのに精神が若々しいですね!
作者からの返信
竜族は見た目に精神年齢が反映されますからね!
これでも、始まりの竜族である三にんの中では一番、精神年齢は上なのです^ ^(だから恋愛に発展したともいえる)
格好つけなので、ティリーアにいいところを見せたかったんですよ……(笑)