応援コメント

結.序章に繋ぐ終章」への応援コメント


  • 編集済

    あぁ、何ということでしょう。救済の道を開こうとしたハルの心が悲劇に繋がってしまうなんて。せっかく築き上げてきた王国が砂に還り、竜族と人間の絆が断たれてしまったのは何とも切ないですね……。
    ジェラークもエフィンも悪の一面はあるものの、共感できる部分もあるだけに余計に辛いです。。

    展開はかなりシリアスですが、あまり重さを感じないのは、詩的できらびやかな言葉選びゆえなのかなと思います。哀しいけれど一縷の希望も見出だせる、優しい世界観がとても好きです。
    鎮魂歌が漂うような哀しいラストですが、ここからどのように物語が続くのでしょうか。ハッピーエンドということで楽しみに読ませてもらいます。

    作者からの返信

    しんどい展開の第二章、ここまで見届けてくださりありがとうございます!
    人の歴史を見ていると、思想を治世に反映させる難しさというか、平和や安定というのはひどく危ういバランスの上に成り立っているのだと思わせられます。ハルもきっと先を見越して色々な施策を進めていくつもりだったのでしょうけど、それがそのまま届くことはありませんでした……。
    ジェラークは、とても人間らしい若者だと思うのですよね。彼の決断は悲劇の引き金になり、彼は最後まで過去を悔やみ続けたのでしょうけど、その想いが第三部へどうつながっていくかにも注目して頂けましたら。

    第三部は、大きく時代が飛んで遥か後世の物語となります。第一部、第二部あってこその物語となっていますし、雰囲気も明るめですので、楽しんでいただけますように。お忙しい中とても丁寧に感想くださり、ありがとうございました♪

  • ハルの選択の結果、よくも悪くも自立せざるを得なくなった人族は、ある意味ではその真価を問われる可能性を得たということなのでしょう。だからこそ、エフィンの変化やジェラークの覚悟が生まれたのではないか。それが全て幸福に繋がるだなんて言えませんが、失敗することも掛け替えのない生だとしたら、庇護から解き放つというのはやはり一つの価値ある決断であったように思います。
    人から竜へ、竜から人へ。ティリーアとアスラの対照も印象的でした。個人的にはアルトがね、好きです。

    作者からの返信

    一気に第二部ここまで、ありがとうございました!
    字数にするとそれほど多くはないのですが、しんどみは大丈夫だったでしょうか……?

    ハルの選択は、竜族による庇護の時代にみずから幕をひき、運命を人族の手に委ねる、というものでした。つまり、キツネさんが読み解いてくださったように、世界の未来はこれから生きる世代が選び取ってゆくのです。
    ジェラークの後悔と覚悟、シエラやアスラの想い、そしてティリーアの決意と。全部が帰結するのが第三部、星時計が満ちるときになります。

    その前に後日談と、竜クロにつながるあの子の短編が入りますので、合わせてお楽しみください^ ^

  • クォームのこのような落ち込んだ姿は、とても新鮮でした。
    いつもはがさつさの中に隠れている繊細さが、前面に押し出されているようでいて、驚いてしまいました。
    ハルの代わりに、色々と知らせに来たい。
    そんな気持ちに、目がじーんとしてしまいます。
    心優しき友人が、残された妻を支えてくれる。
    ハルがいまそれを知ることが出来るのかは分かりませんが、もしそれを知ったら嬉しいだろうなあと思いました。

    最後にあなたと呼びかけるティリーアの言葉や余韻は、少しずつ文字数が少なくなっていき、歴史の中に消えていく感じがして、穏やかで美しいと思いました。
    ファイアの名が出てきて、びっくりですっ(・v・)

    作者からの返信

    クォームって、天邪鬼な振る舞いの陰に感じやすさや自己劣等感を隠しているタイプの子で、不器用だけど友人をすごく大事に思ってるんですよね。ので、ハルの死にショックを受けてその後しばらくは引きこもりみたいな生活をしておりました。
    それでも、ティリーアを一人にしたままではいけない、と彼なりにも思ったようで。その後、異界の友人を連れて幾度も砂漠を訪れることになります。

    素敵な余韻を感じてくださって嬉しいです^ ^
    お察しの通り、この時代の出来事は徐々に歴史に埋もれ、第三部ではすべてが忘れられた状態で始まります。
    ジェラークのその後と、ファイアの登場は、外伝で少し触れられています。(クォームも名前だけ登場しますよっ)

    編集済
  • ハルが死んでその全ては世界に還り、それをティリーアは感じられている。悲しくも切なくもあり、そして救いを感じられる最後でした。ハルがいなくなってティリーアは絶望しているのではと思っていたので、このお話を読めてとても心が暖かくなりました。
    そしてやはりハルは人に託していたのですね。竜族ではなく人が運命を切り開いていくようになることを。最後まで本人から言葉にできず伝えられなかったこの思いは、ジェラークにちゃんと伝えられていたのでしょうか。前話を見るとジェラークにはそれが伝えられていなくて苦悩していたように見えます。

    クォームが連れてきたファイアはこの後の話でどう絡んでくるのか、そしてハルは果たして戻ってくることができるのか。また楽しみに読み進めていきたいです。

    作者からの返信

    ティリーアは、この時点ではハルの意図を理解しているわけではないのですが、それでも彼の約束は彼女にとっての救いになりました^ ^
    ハルが何を仕掛けていったのかを読み解くのは、シエラの役割ですね。第三部は、結末に至る時代を描いていくことになります。

    ジェラークは恐らく、最後まで苦悩が晴れない人生だっただろうと思います。元々感受性が高くて生真面目(不器用)な所のある人物ですので、すぐに気持ちを切り替えることはできなかっただろうなぁと。
    それでも、彼は彼なりにティリーアの願いや竜族の意志を理解して、彼なりの方法で未来へ託していきます。その遺志についても、第三部で見届けていただけましたなら^ ^

    ファイアは本編に直接絡むわけではないですが(すみません!)、最後のオマケのクッキーバトルをどうぞ!
    第三部は比較的明るめなお話となっております。第二部でチラ見えしたあの子も大人になって登場しますので、お楽しみいただけましたら嬉しいです^ ^

  • ティリーアちゃんのハルへと呼びかける言葉が優しくて、心が温かくなりました。
    悲しみに囚われずに前を向こうとしている、ティリーアちゃんが幸せになってくれますように……!

    作者からの返信

    第二部読了、ありがとうございました!
    このままで終わっては悲劇。物語は第三部へと続いていきます……。
    時代が大きく飛び、登場キャラも一部大きく入れ替わりますが、第二部より明るくて賑やかな旅物語です。
    最後まで見届けてくださいね(^^

  • 予想できていたとはいえ、ハルの優しさに胸がしめつけられそうになりました…!悲しい…。
    竜族と人との価値観の違いともいうべきなのか、それとも奪われた者と奪われなかった者の価値観の違いともいうべきなのか…いずれにせよ切ないですね…。うーん、あの時こうしていれば、とか、たらればが尽きないです…。

    地味にアルティアとエフィンの関係も好きです。エフィンのやったことは許されないですが、そんな彼を、アルティアが少しずつ変化させていってますよね。
    誰かを改心させるには、お綺麗な説教よりも、よほど、人と人との濃いつながりの方が大切なのかもしれないなぁ…と感じます。。

    ハルの真意であるとか、人になったアスラとアルティアの行方であるとか、ティリーアの健気な恋心であるとか。まだまだ楽しみが尽きません。また次章もゆっくり読まさせて頂きますー!

    作者からの返信

    第二部の読了、ありがとうございます!
    はい、予想の通りにこの結末へ……そして物語は第三部へと時代が飛びます。過酷ながらも幻想的な砂漠の物語を、楽しんでいただけますように(^^

    ハルの決断は決して「正しい」というわけではなく、ただハルであればこうするだろう、という答えなのですよね。
    竜族……特に司竜の在りようというのは人間と(身体的にも精神的にも)違っておりまして、その辺は第三部でも触れられていく感じです。
    人が神に、民衆が指導者に、向ける非難というものは、わりと理不尽だよなぁ、と思います。加えて群集心理。
    時代が変わるにつれて、史実は伝説に成り代わり、真実も曖昧になってゆく……そんな変化を、第三部を通して味わって貰えるかなぁとも思います。

    エフィンとアルティアの関係も、私なんかこういう関係を書くの好きでして(笑
    あとがき後の付録でアレコレ語ってもいますので、どうぞ後の楽しみに(^^

  • こういった流れの物語を読んでいると、思わず惹き込まれていきますね。
    政治…ですか? 相容れないと決めつけてしまった人と竜の在り方が、この結果となったのですね。ハルのあのシーンは、読んでいてグッとくるものがありました。上手い言葉が見つかりません。

    続きも楽しみです!

    作者からの返信

    第一部の大円団からの……なので、どうだったかなーと心配しておりましたが、没入してもらえたみたいで良かったです……!
    竜と人、寿命の違いゆえの視点の違いに加えて、若いゆえの衝動的な考え方が引き金になってここへと至ってしまった、という感じです。

    第三部では、ハルの約束の真相を軸にしつつ、竜と人のあり方をも探っていく物語になります(^^
    時代を大きく飛び越えて、砂漠の旅を、お楽しみください!

  • ここまで通読してきて、この壮大で深遠な世界観に圧倒されるばかりでしたが、人に許された有限の時間を濾しながら、伝説のかたちを垣間見ることが出来た気がします。そして物語はここから三部、終章へと繋がるのですね;;

    特に今回のお話の中で、クォームの『永遠に……?』という問いに対して、ティリーアが当たり前のように答えた『無限』という返しには、愛というものはやはり、時間や種族や血の枠さえも軽々と飛び越える、際限のない想いのかたちなのだと私は感じました。

    作者からの返信

    砂伝は私の手持ち作品の中でも特に、神話要素強い物語なので、人と竜の関わりが主軸になってくるのですね。
    第三部では大きく時代が飛び、砂漠に侵食された世界で物語が進んでゆきます。比較的明るく賑やかな雰囲気になると思いますので、最後まで楽しんでいただけたらと思います。

    愛って、目には見えない形のないものですけど、それがゆえに強くも弱くもなりますよね……!
    いつもありがとうございます(^^

  • 水色の透明な海の底にさらさらと
    白い砂がこぼれ落ちていくようです。
    ティリーアちゃんの心そのままのような美しさでした。

    作者からの返信

    ようやくここまで辿り着けました(^^
    幕間に外伝を二つ挟んで、第三部は大きく時代を飛び越えます。人物たちの性格のお陰か、わりと賑やかで明るい雰囲気になってますので、安心して読んでいただけると思います!