帰ってきたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
おかえりおかえりあいしてるっ!!
星が夜空を埋め尽くすシーンからはもう、ドッドッドッドッと心臓が低く鼓動してジッと潜めた呼吸が苦しいのに何だか息をするのも躊躇うほどの神聖な儀式を見ているようでした。美しい、美しいよ(இдஇ )
ハルの命を奪った剣が、長い時を経てハルをよみがえらせる鍵になるとは!お見事!そしてその剣をずっと子孫に残していったジェラークの深い後悔を思うと、また胸が締め付けられますね。
うぅーん!これはもう、ね……わたしはとりさんの作品読む順番間違えたわ!!
先にこっち読んどかないと!砂伝が最初なら、2章で一旦休止しなかったはず。(離脱とは言わない。あえて離脱とは言わないぞ!)
あのしんどいシーンがあったからこその、このシーンよ。2章でのみんなの憎しみや悲しみ、そして葛藤、後悔。そういう思いがなければ、この3章の胸を震わせる感動は味わえなかったですね。うん……遅くなってごめんなさい。
そしてハルとティリーア……よ"がっね"ぇぇぇぇー。゚( ゚இωஇ゚)゚。
作者からの返信
ここまで見届けてくださって、ありがとうございましたぁぁぁ(ノ_<)
砂伝はたぶん、幻想的に寄った描写が多いかなぁと思うのですけど、その中でもこのシーンは特に当時の全力で書いた覚えがあります。
短剣の役割、約束の意味、ジェラークが遺したものをティルシュが……という、全部がここに帰結するのでした。
ジェラークもエティカも、こんな未来を予見していたわけではないのですよね。ただ、忘れまいと……忘れさせまいと願った、それが奇跡につながる奇跡。
竜ゆめから砂伝は、本当もう温度差ありすぎて(笑)
第一部から第二部でも、結構違いますし、今ならたぶん第三部をベースにしつつ過去を織り混ぜ悲劇を薄めて描くのだろうなって思います。(竜クロでそんな感じだったように)
でも、砂伝のこれはこれであの頃の感性だからこそ描けたものだと思うので、読んでくださったことに感謝!
もう二人は、ずっと一緒に離れることはないでしょうね^ ^
しがらみからも運命からも解放されて、いつまでもラブラブで過ごしていくのでしょう。
じわりと死の淵から戻ってくるティルシュの気だるさが、本当にこの世に執着するものが数少ないんだなと感じさせてくれました。
その数少ない彼を繋ぎ止めるものの一つが、この場に居て本当に良かったです。
やっと息を吹き返したのに、また殺しかねない勢いで怒りをぶつけるクフォンに
目を丸くしてしまいました。
そして生きてくれて良かったと、涙まじりの声。
クフォンがどれだけティルシュの事を心配していたかが、とても強く伝わってきました。
死を乗り越えたティルシュは、少し逞しくなった気がします。
ハル復活までの描写が、美しい詩を読んでいるような気分になりました。
重ねられる言葉が、ハルとティリーアの周りに誰にも邪魔できない、静謐な世界を作り、みんなと一緒にポカンと眺めてしまった。
そんな気持ちになりました。本当に帰って来てくれて、良かったです。
ティリーアの涙に、胸が熱くなってしまいました(TvT)
作者からの返信
ティルシュにとって「排された」という現実は重く苦しく、消えてしまえればそれでもいい、とまで思ってしまったのでしょうね。
でも、手放さなかったのは、戻りたいと思えるだけの絆がジュラとの間にあったからでした。身体的にもかなりの重症で、竜族による治癒魔法がなければこのまま絶命するか、生き延びても重い後遺症が残ったかもしれません。運命も、まだ彼を手放さなかったのでしょうね。
クフォンは従者にしては乱暴で口が悪くて、たぶん生粋の騎士ではないのだろうと思います(笑)
殺されかけたほうに怒りをぶつけるのは筋違いですが、それだけ気安い間柄だったのもあって、感情が抑えられなかった模様。お察しの通り、死の淵まで沈んでから戻ってきたティルシュには、以前より自分の存在理由を自覚できるようになったかな、と思います。
渾身の、再会シーンでした!
厳密には再生というか、新たな身体に魂を拾い集めて……という、精霊に近い存在ですが、日が経つにつれて存在も安定してくるはずです。
ティリーアもジュラ(時の司竜たち)も、信じてはいたけれど方法はわからなかったので、本当に嬉しかったでしょうし安心したでしょうね……^ ^
残るは終章。
本当に、ここまで見届けてくださってありがとうございました!
混血の問題というのはどの世界でもいつの世にも、根深く歴史に影を落としていきますね。目の色や肌の色が少し違うだけで見下されるのは今の世の中でも根深く残ってますし、ずっと付き合わなくてはいけない人という種の課題なのでしょう。そういった意味では作中にあるように、人と竜も同じような問題だったのかもしれません。
そしてついに訪れた約束の日。圧倒的な情景に胸をときめかせながら、一文一文ゆっくりと読み進めていきました。皆がたった一つの願いを百度願ったからこそ叶った奇跡。それを最後まで読み終わった時、どこか懐かしいような感覚がすっと胸の中を通り過ぎていきました。自分の中にあるルーツの一つが反応したみたいな不思議な感じです。きっとこの作品以外では得られなかったでしょう。とても貴重な体験をさせてもらいました。
作者からの返信
ここまで辿り着いてくださって、ありがとうございます!
砂伝に取り入れたものは、わりと現実でよくある普遍的な問題が多いです。書いていた当時の私なりに、歴史を描こうとしていたからかもしれません^ ^
特にウィザール島は島であるため(そして砂漠化も進んでいるため)、異国人に慣れておらず。正妻(王妃)に外国人を選び側室もめとらなかった父王と、異国の血を色濃く継いだ見た目のティルシュに、じわじわとヘイトを溜めていたのでしょうね。
そして、約束の日ですよ!
ここは本当に書いていて楽しかったのと同時に、もう二度と書けないなぁって思いました。夢空さんの心にその光景が見えて、何かが残ったのなら幸いです^ ^
長い時間を離れていた二人ですが、これからは、穏やかに幸せに時を過ごしていくのだと思います。
物語も終章&番外編を残すのみですね。
最後まで楽しんでいただけますように!
奇跡とは約束と祈りの結晶であって、ただの偶然ではない。〈見届ける〉ひとがいて、そして〈受けとめる〉ひとがいるから、奇跡には特別の価値があるのだろうなぁ、などと感じました。
この場面に至るまでに、作者から読者に対しても「信じて待ってて」という祈りが捧げられているようにも思えていて、わたしはこの作品を一気読みしたのです。
ジェラークからティルシュへと繋がる竜との関係は、忘れ去られてもなお残るものがある、という大切なメッセージでもありますね。そのメッセージを受け取ったら、次は頑張る番。
作者からの返信
そう、奇跡は手繰り寄せるための祈りがあり、受けとめるために約束がある、ということですね! さすがですね!
おそらく私自身がこの瞬間を信じていて、待ち望んでいた、そんな想いが作品全体に反映していたのかもしれません。長さ以上のボリュームがある話だったようにも思うので、ここまでの一気読み本当に嬉しいです。ハルの帰還と二人の再会を見届けてくださり、ありがとうございました^ ^
記憶は薄れ、史実はいずれ歪んでゆく。そんな現実を、ジェラークは短剣を継承させることによって何とかしようと思ったのかもですね。
今の時代にどう向き合ってゆくかは、今の時代の人間が決めることでもあり。ティルシュはそういう意味でも、見届ける役割なのでしょうね。