読書感想文にマンガ、ラノベを使いたいけど、ためらっている人へ
もうすぐ、読書感想文の季節がやってくる。
ラノベやライト文芸が、感想文の題材になるって話もある。
『ハルヒ』が一般文芸化するって聞くしな。
マンガはダメなのかな?
でも、ラノベなどを読書感想文を書くことに戸惑いを感じているって人も多いだろう。
マンガは感想文書けないから、感想文自体を諦めようとしている、かつてのオレみたいな人だっているだろうよ。
そんな「高二病」なそこのあなた!
いい方法がありまっせ。
◇いい方法
それはね、「編集者の出した本を読む」ことだ。
これなら、感想文のセオリーを守れる。
おまけに、漫画界の裏話、サブカルの生き残り処世術なども書かれて、人生の為になるという代物だ。
大人が読んだっていい。
「へー、サラリーマンと大して変わらんのだな」
と、親近感が湧く。
◇読書感想文に適さない本
評論家が書いた本は、大抵ダメだ。読まない方がいい。
内容はいいんだよ。
ただね、
「予備知識が必要な項目が多過ぎ」
これは、「その分野を熟知している人を対象にしている」からなのだ。
そういう著作は、「初心者」なんて相手にしていない。
オーケンの映画評論なんて凄いぜ。
「ドマイナー映画の元になった、更なるドマイナー映画」
を見ていないと、まったく理解できないのだから。
ついていける人向け。
素人にはお勧めできない。
あと、実は「作家・漫画家の書籍」も、同様の理由で勧めない。感想文に限定すると、だけど。
理屈がわかってないと、実は結構読み辛い。
「創作方法」なんて、「作りたい人にしか響かない」し。
クリエイターの脳内は、ただでさえ普通の人には理解不能だ。
半世紀、一代記を読むなら、「著者自身以外の人の側で書かれた」ノンフィクションを勧める。客観的だし。
◇具体的に、オススメの本
●WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE.
~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~
佐渡島庸平 (著)
『バガボンド』(井上雄彦)、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)の編集をなさっている方。
「我々は孤独だ。だが、一人ではない」
という表題も、『宇宙兄弟』の台詞からだ。
マンガ編集者なりの発見、そこから得たマーケティング方法などが書かれていて、参考になる部分が多数ある。
結構、専門知識が必要かなと思ったが、そんなことない。
きっと、得られるものが多いはずだ。
著作を読むほかに、この人のTwitterやnoteを追いかけるだけでも、すごい勉強になるかと。
●面白ければなんでもあり
発行累計6000万部――とある編集の仕事目録
三木一馬 (著)
三木一馬さんといえば、言わずと知れた名ラノベ編集者である。
このラノベを「どうやって売ったか」というノウハウを、熱の籠もった文体で熱く語ってくれる。
オススメポイントは、文章が実に分かりやすい点だ。
全然しんどくない。優しい文章である。
ちっとも難しい用語で書かれていない。
妙に理屈っぽくない。
そういう意味では、理解しやすいのではないかと。
◇まとめ
このように、ちょっと考え方をずらせば、簡単に
「マンガやラノベをネタにした読書感想文」
というものは書ける。
是非、参考にしていただきたい。
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