面白かったエッセイ

『龍言飛語』 村上龍


「どこまで日本人嫌いやねん」

 と思わせられるほど、日本人ディスが激しい。

 ただ、日本を美化しすぎている状態で読むと、また考えさせられるエッセイ。



『あと千回の晩飯』 山田風太郎


 山田風太郎の晩年を描いたエッセイ。

「晩飯が食えるのもあと千回くらいだろう」と綴られた。


「僕はアル中じゃない 酒ないと飯食えないから飲ませてくれ」

「それ、アル中の症状やからね」



『お家賃ですけど』 能町 みね子


 ニューハーフの著者が住んでいたアパートでの出来事。

 プライム・リーディングで読んだ。

 アパートで暮らしている間、多くの別れを体験する。

 心の支えになった人が、家庭を持って方向性を変えちゃう話などは、

「幸せになって欲しいけどやりきれない」

 といった感情が現れている。



『人生に疲れたらスペイン巡礼 飲み、食べ、歩く800キロの旅 』 小野 美由紀


 こちらも、プライムリーディングの書籍。


  サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を回る女性の旅。

「異世界転送もの」を書こうとした際に、参考にした。


 半日歩いていたルートが目的地と逆方向。

 雑魚寝していて、数日体調を崩す。

 など、巡礼旅にはトラブルも多い。


 観光気分で回ってホテルを占領する巡礼者に対して、歩いて巡礼しているバックパッカーが、廊下で雑魚寝を強要されてキレることも。


 しかし、苦痛や空しさなどはあまり感じない。

 旅行者には様々なタイプがあり、それぞれに人生がある。

「ああ、これぞ異文化交流だよね」と思わせられるエピソードが多数ある。


 異世界探訪を書こうとしているなら、こういった巡礼旅などを参考にしてみては。

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