師曰く、「ラノベ好きほど、ミステリ読みましょう!」

 小説講座の講師、芦辺拓先生曰く。

「ラノベ好きほど、ミステリ読みましょう!」


 ミステリは、あらゆる物語の構成の基本ができている。

 主人公というのは、謎があってそれを解き明かすのが仕事だと。

 それらを学ぶのに、ミステリは非常に優れているのだという。


 ミステリは、ファンタジーや学園ものでも、SFでさえ応用が利く、というのである。


 オレも実践してみた。

 色々と読んだ。ホームズやらポワロやら、ドルリー・レーンやら。

 石坂浩二版の金田一や、田宮次郎の明智小五郎はよく見ていたが、小説はそんなに知らんかったし。

「黒蜥蜴」は人間マネキンなんか作る、リアル「KOFのラスボス」みたいなヤツってのはTVで先に知ったくらい。


 ただ、洋書ってたまに謎翻訳があったりして、結構読みづらかったり。

 しかも、大人向けだと漢字にルビが振っていない。

 読めねえ。


 そんな時、どうするか。


「児童書」を手に取るのだ。


 児童書はいいぞ。

 ルビだけじゃなくて、作者の図鑑まで載ってある。人となりを解説してくれているのだ。

 それは、他の作品を読む指標になったりするので、便利だ。


 幼女やちびっ子の目を避けるように、昔のきつめのミステリがあったりする。今流行のものに紛れて。

 ジャンル分けされてないもんね。


 オレは「ミス・マープル」やら、「黄色い部屋」などは、そっちで読んだ。


「歳を取ってから児童書に手を出すなんて」と思う人は多かろう。


 でもな、「児童に手を出す」わけやないねん。

 そこはNOタッチやねん。そんな背徳感いらんねん。

 だからセーフ。超セーフ。


 推理本を読む習慣がない人で、過去の洋物ミステリ名作を読むなら、児童書がオススメだ。


 本を読むのがしんどくなったら、図鑑でもいい。

 

 特に、昔の図鑑って、イラストがおどろおどろしくて大好き。

 

 今、置いてないんよね。そういうの。

「超科学ミステリー」とか。

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