ー戸松秋茄子さんの自主企画参加分ー

『書けない』状態を作らない方法

『作家の味方』の管理人さんが、「書けなくなったときの対処法」を「Twitterを利用しているプロ・アマ作家」に聞いて回っていた。


 オレも会話に混ざりたい、と思っていたのだが、時間切れな上に、オレ自身ネタがなかったからだ。


 おそらく、オレは「書けない状態」に陥ったことがない。


 何かしら、書く状態ができている。準備ができている。

 時間は作れる。ネタはある。


 疲れているときがあれば、「今日は一枚だけ!」と極限まで枚数を抑えて、次回に備えて寝る。


 それでも書けないなら、技術的に問題があるか、他にすることがあるかくらいだろう。


 オレの対処法はこんな感じ。



・技術的に書けない場合。行き詰まっている場合


 資料を集める。


 似たような話から使えそうなネタを引っ張ってきたり。

 あるいは全然違うジャンルから持ってくる。

 それを数回やっていると、気がつけばオリジナルになった。


 これは、『作家の味方』さんも、他の作家さんも推奨していたな。



・他に投稿作品が山程たまっている


 今が、この状態。

 そっちを仕上げてしまう。


 今は、GA後期に出そうとしている作品を修正完了したところ。


 また、カクヨムコンに間に合いそうな作品もある。

 そっちの修正を最優先。

 

 カクヨム連載作品は後回しに。

 あるいは、できあがっている部分を、予約枠ギリギリまで予約投稿する。


 予約投稿はマジで便利。メンタルにいい。

 ドライブ感は大事だが、オレの場合、エタる方が怖い。

 エタって連載中断とかの方が、最悪なのだ。


「ダメな完成品」は点が入る。

 が、「優れた未完成品」はいつまで立っても0点のままだ。


 この理屈は、小説教室で死ぬほど聞かされた。


 なので、オレはこのルールを守るようにしている。

 世に出した以上、エタらせない。


 言ってしまえば、

「世に出している作品を常に完結させている」

 ことこそが、メンタル維持に繋がっているとも言えるかも?


 他にも、


・インプットだけの日をもうける。


 最近、オレは「意図的に書かない日」を作った。


 インプットをしていないと、どうしても「アウトプット偏重」になってしまいがちだ。


 酷いときには、月に一冊も小説を読まない日もあった。

 そんな状態で作った小説が、面白いはずもなく。

 結果、一次落ちが三年以上続く状態に。

 

 そんなとき、プロになった卒業生から、

「書かないで読め」

 と、アドバイスを受ける。


 現在、それを実践している。

 

 結果どうなったかというと、自作を推敲する際に、


「面白くない部分」

「納得いってない部分」

「講師からツッコまれるかも、と思う部分」


 を嗅ぎ取れるようになった。


 実際、つい最近も自作の作品指導の時に、当てられそうな部分がドンピシャだった。


 これは大収穫だ。客観視大事。

 

 ただ、これは自分のメンタルと相談すること。

 これが行き過ぎると、メンタルが弱っているときなどにもやってしまう。


 そうなると、

「あー何書いてもダメだわー」

 といった考えに。


 自分を信じられなくなる。

「書けない自分」の完成だ。


 なので、ほどほどに。

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