ワナビを自称するのをやめてみた

椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞

師曰く、「30代40代こそ、ラノベを書くべきだ」

 このタイトルは、オレが某ミステリ作家の講師から言われた言葉だ。


 オレは小説講座に通っている。

 講座後の懇親会で、講師の先生はこう述べたのだ。

 ただ、根拠は忘れてしまった。


 上の言葉を信じて、オレはラノベ作家を目指している。


 だが、気がつけば42になっていた。何人にもなれず。


 作家論、創作論なんて書いていいガラじゃない。

 40代で新人賞の一次と二次の間を彷徨ってるような男の文章だ。

 そんなエラそうな語りなんてできない。


「こんな大人になんか、なりたない」という指標になるのが関の山だ。


 それでいい。オレは、ゆるーく作家を目指していく。

 作品だって、説教臭いものなんて書かない。

 第一、そんなのオレが読みたないもん。

 せやから、ひたすらユルいものを提供していく。


「ああ、こんな奴もいるんだな」

 って笑ってくれればそれでいいかなって。


 だから、オレも相手に努力を強要しない。

 努力という言葉も使わない。


 必要なのは「努力」ではなく、「習慣」だと分かったから。


 努力だと、やる前から、「よしやるぞ」と気合いを入れる必要がある。


 でも、モチベーションが上がらない日だってあるはずだ。

 気分が乗らない日の執筆は、やはり作品に影響が出る。

 残業や家の用事などで、執筆の時間が取れなかった日もあるだろう。


 結果、この「気合いを入れる作業」すら、「時間のムダ」と分かった。

 執筆のたび、「いちいち」気合いを入れないといけない、と。


 ならばいっそ、初めから執筆を生活に組み込んでおく。

 呼吸や食事のように。


 そうすれば、いつでも書ける。一日5分でも数枚くらいなら。

 それが毎日続けば1ヶ月でどれだけ書けるか。


 ほら、メンタリストDaiGoも動画で言うてたやないですか。

「習慣重点」って。


 呼吸や食事と同じ「習慣」なら、毎日続けられるじゃん、と。

 そう考えて、オレは習慣を10年近く続けてきた。


 おかげで毎日書く習慣が身についたし、読書量も増えた。


 だから、オレの創作論というか、「執筆の習慣化」は、

 

・怠け者じゃないのに、毎日続けられない。書けない。

・時間がない


 って人には、ひょっとしたら活用できるのではないかと。

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