なぜ、映画が創作の役に立つのか
「完結している」から。
その一言に尽きる。
かの『サルまん』著者の竹熊健太郎先生は、
「自分がマンガ創作講師をやめたのは、起承転結がかけない生徒が多すぎたから」
と、ツイッタで述べている。
今の子どもたちは、90年代生まればかり。
『「起承転」の繰り返し』の作品しか知らないのだとか。
「マンガは完結しないモノ」という頭があるらしく、プロット書いてこいと言っても、キャラ設定表しか書けないそうな。
(同じく漫画家の水上悟志先生は「むしろ若い漫画家の方が物語力は高い」と反論しているが)
「完結してはいけない」という頭があるのでは、という意見もある。
個人的に、参考文献は絞り込んだ。
ゲームは続編前提の作品ばかり。
マンガはいつ完結するのか分からないものが多い。
売り上げのせいで、打ち切りの恐れがあるラノベ。
これでは、「エタってください」というようなもの。
一般小説でも、短編だとボリューム不足な上に、キャラに触れるには限界がある。連作なら別だが。
だからこそ、オレは「映画」に拘った。
完成度、テーマの見せ方、キャラの存在感、マーケティング。
すべてにおいて、映画は何一つ失敗が許されない。
物語力を手っ取り早く習得するには、映画が最適の素材なのである。
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