さよなら、透明人間

姉の鶴来玲と一緒に「超常現象研究部」に所属している鶴来空。
ある日彼は、一枚の写真を見つける。
そこに写っていたのは、かつて自殺した少女だった。
彼女の死を追っている内に、『密室の』謎が現れ――。

刑事である氷上雹珂は、何者かに惨殺された少女――鶴来玲の死について調査していた。
彼女の死の真相を暴くべく、彼女は上司の過馬雷灯と共に捜査する事に。
「超常現象研究部」に目をつけるも、彼女たちには『アリバイ』があって――。

『過去』と『現在』、『密室』と『アリバイ』。
交錯する二つの物語が一つになる時、全ての真相が明かされる。
悲しくも美しい、思春期の成長を描く青春ミステリ。