宛名のない手紙

お手紙に綴られている時間は、私がカクヨムを始めた頃より少し前から始まっています。軽妙な言葉で語られるカクヨムの日常は、今読んでもあのころを鮮やかに呼び起こします。

しばらくぶりに読み返しましたが、この作品にリアルタイムで触れることができたのは幸せなことだったなと実感しております。

作者さまのライフワークである「バンパイア物語〜」が世相を斬る作品に対して、この「宛名のない手紙」はカクヨム参加者に向けた応援メッセージが込められております。

疑問に対しては隠すことなく、真正直に問いかけるのですが、それを架空の先生との手紙をやり取りするという形式で書き上げられています。かなり笑ってしまうシーンもあり、万人に読んでいただきたいなと思います。

マシュマロ、ではなく、頑なにマシマロと強調されておりますが、これはどちらでもよかったのでしょうか？

渾身の力作であり、「バンパイア物語〜」と合わせてぜひご覧ください。

先生への批判的な言葉がピリリと効いて楽しく読んでいます☺
追伸で、お中元を無心するところも面白いですね。

悩みの季節の秋の手紙は、
どんどん文章に「太さ」の様なものを感じています。
悩みの中に居ても読者の気持ちをそらすシャレもセンス良い😃

読んでいて思わず、クスッとしてしまう表現が満載で、続編が気になって仕方ありません。宛先のない手紙は、著者の行く宛てがなく心に欝々と残る呟きを、私達に運んでくれているようです。