　拝啓、先生。

　先生との文通が楽しく横やりを入れられ、捕らえらた囚人のように二本の槍で取り押さえられ、まるで脱出不可能なアルカトラズの様な文通牢獄に送り込まれ、創作に支障をきたしております。難攻不落の刑務所から脱獄を企て、シャバである夜の都会に赴（おもむ）き、汗ばんだ匂いと人混みによる湿気で私の心をふやかしてきました。夜の帳（とばり）に身を預け、暴風が吹いたような音がするバスロータリでヘッドライトに照らされながら、趣向品であるタバコに火をつけ、一服しておりました。ゲットワイルドな感じです。

　ゴーストバスターズの続編が出るらしく、私もそろそろハリウッドに呼ばれる気がします。通行禁止の中で脱獄しようとする囚人幽霊の役というロゴにぴったりのマシマロ。それが私。日本人としては何人目かはわかりかねます。

　先生がカクヨム壮について、興味がある様なのでご説明します。先生が昔住んでいた頃と変わっているのかは分かりかねますが、僭越（せんえつ）ながら説明役を承りたいと思います。

　現在カクヨム壮は改築中であり、リフォームが多々入ります。そこでは住人の要望を組んで必死に運営団体が取り組みをみせ、時にははてなマークを出しており、打倒なろう高層ビルを掲げ、日々増築・改築をしております。外壁は白が基調となります。

　住人は退去する者もおりますが、新規で入居するものもおり、自分の部屋をいろんな色でデコレーションし、門戸を開けて、来た人に楽しんで頂けるよう、品物であるお話をお聞かせしております。出来がいいとおひねりのかわりに星を投げ入れてくれ、お一人さま三つまで星をお持ちになることが可能です。恥ずかしがりやな人たちは、訪れた足跡だけを残し、物言わず去っていきます。

　今度、運営さんが住人を集め、コミックコンテストを開催するようで、皆自室に籠もり執筆活動及び創作活動に励んでおります。そのためか住人同士のやりとりは少し、減ってきており寂しく閑散（かんさん）とした感じもしております。腕試しに私も参加する所存です。惨禍（さんか）とならないよう粉骨砕身致します。痛い思いをしそうです。

　これからはコミコンと略して記載しようかと思います。都会に出たことにより、私のナウい感性が研ぎ澄まされました。コミコンの開催日が待ち遠しいです。出来るだけ楽しんでやっていこうと思います。

　これが今のカクヨム壮です。

　ホラー好きが集まれば百物語も夢ではありません。心霊スピリチュアル現象が起こるやも……。

　P．S

　先生が居たときのカクヨム壮はどんな感じだったのか、豆粒ほど興味がありますので、今度聞かせてください。その時はお茶請（ちゃう）けなどをご用意頂けます様、お願い致します。

　平成28年　盛夏