　拝啓、先生。

　彼（か）の偉人と同様に私も口を開かぬ日を設けて、心の声をダムで塞き止め、MP（精神力）を最大限に回復を行っております。その者は、『非暴力・不服従』という名言を残し人々から愛され、平和のために戦った偉大な僧であります。「ガンジー死すとも平和は死せず」と私が勝手に名言を増設したくなるような人です。思想が先生と似ております。平和を愛する心が。

　お手紙頂戴しました。

　「俳句の点数をよく見ろ」というので、窓際で虫眼鏡を使って凝視していたら、私の熱い視線と集光された紫外線により、手紙が焦げて穴が空きました。文字通り穴が開くほど見ておりました。燃えた手紙を生ごみを扱うように2つの指で端っこを挟み、振っていると、ひらめきは突然にやってくるもの。3点、2点。32。賛辞（さんじ）であるということですね。お褒めに預かり光栄です。心がスッキリし先生の手紙を燃えるゴミに出したところです。

　朝令暮改（ちょうれいぼかい）とは良く言ったもので、夜間にガンジータイムに入り、もう禁忌を破っております。禁忌と書いてタブーとも読めるみたいです。私の口は非常に軽く、軽快に動き、警戒するべき存在として扱われていくことでしょう。『沈黙は金、雄弁は銀』とトーマス・カーライルという英国人に注意されそうです。ただ、ネイティブな英語で喋られても私の翻訳機能脳内アプリは未開発の為、「OK」という単語で適当なボディランゲージを活用し難を逃れようと画策しております。

　カクヨム壮から、飛び出し違う世界に羽ばたこうとするものも多く、私は涙ながらに醤油せんべいを頬張（ほおば）り、白いティッシュペーパーを手旗信号の様にふり、口を拭き、別れの餞別（せんべつ）を贈っておりました。いつか、またお会いできることを信じております。カクヨム壮ではない場所かもしれませんが。人生の楽しみのひとつであります。

　朝日が淡い黄白色の色を浮かべ、夜明けを促し、人を導いております。

　朝日はとても先生はよく似ています。私の眠っている心を否応なく叩き起こし、朝の訪れを教え、嫌なことをリセットしてくれ、活動真っ最中の時に灼熱（しゃくねつ）の業火を浴びせて私を疲れさせます。心地の良い疲れですけどね。

　P．S

　カクヨム壮に先生が来られないようですが、お茶請け様だけでも御来訪するようにお願い申し上げます。

　平成28年　盛夏