6.雨が降っており、アンニュイです。

 拝啓、先生。

 雨が強く降っており、テレビの放送画面にノイズが入ったような音が響く、ノスタルジックな暑苦しい夜です。


 緑に満ちた葉っぱは、雨粒に何度も打たれ、ヘコヘコと動く姿はどこか先生を思わせます。何かに圧迫され何度も頭を下げ、ペコペコしている。けど、雨が止めばまた元気にお日様に向かって凛としている。立ち直りが早いところも先生そっくりです。


 先生の作品の主人公にも似ています。何度倒れても、何度傷ついても、それでも、まっすぐいようとする。そういう、誠実と愚直さ。先生と主人公も似ている部分があるのでしょう。だって、先生は生みの親ですから。


 先生は言いました。

 俺が普通じゃ、普通の作品にしかならないだろう。だから、俺は変わり者でいいんだと。先生の言葉はどこか、いつも、ふざけている様でまっすぐ刺さるダーツの矢の様に純粋さでとがれている。私のPVも最終回までは、先細りで大変尖っています。最終回だけは、何故か無駄に横太りします。最終回は土台みたいなものかもしれません。


 ここ最近、カクヨム壮は静かな空気です。

 みな一様に3匹の子豚が狼に襲われた時みたいに自室に立ちこもり、そっと星という代金を置いて書き置きもなく、去っていきます。恥ずかしがりやが多いのか、書き置きが目立つのが嫌なのか。先生と同じく気難しい感じを匂わせます。


 気の合いそうな方たちも何人も出来ました。まるで、物語で言えば仲間が出来たような感じですかね。段々、アンニュイな文面になっているのは、この蒸し暑さと夏の匂いと、暗闇の中で聞こえる雨音のせいでしょう。


 新作期待しております。お体に気を付けてください。


 P.S

 お中元は、素麺そうめんなどで構いません。お待ちしております。


 平成28年 盛夏

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