例えば、友人の自慢のコレクションを目の前に並べられた時の様な、わくわくと驚きと壮観さを味わう、そんな短歌集です。
言葉には様々なカテゴリーがあって、その中に数えきれない価値観と意味を含んで、無限の大海原が僕らの眼前には広がっています。
歌人というのは脚本家と言うよりはアクターであり、その歌のプレイヤーとして誰も知らない世界と誰もが知る世界を繋いで、予想出来なかった感覚を生み出します。
現代短歌、主に口語体でのニューウェーブ短歌と言われるものは、その感覚の、鋭敏さ、優しさ、恥ずかしさ、みっともなさ、そして愛おしさ、などが様々あります。
その精神性は短歌が本来持つべき「時代性」を映します。
和歌と呼ばれていた時代から「伝統」という誤解を生みやすい形式になりかけていた短歌を、見事にシフトチェンジさせ、最新の「現代という時代性」を勝ち得たと、個人的には思っています。
さて本作です。
作者様の独自の客観性が、世界を新たな視点で生まれ変わらせております。
私は読むのがすごく楽しみで、わくわくしてました、そして読後に予想を超えて驚かされました。ここにある言葉の全てが愛おしいです。
お勧め致します。
カクヨムの短歌コンテスト、そのハイレベルさをまざまざと見せられた素晴らしい作品だと思います。絶対に読むべきです、私は強く応援致します。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)