20.不思議体験アンビリーバボー。

 拝啓、先生。

 私は今日、不思議体験をしました。不思議体験アンビリーバボー。朝を目を覚ました私は天井を見ていました。朝日が少しずつ私の顔を照らすように角度を変えいてく。朝日は体内時計をリセットする作用があるらしいので、日をたくさん浴び、天井をみつめる。異変に気付いたのはその時です。右腕が誰かに押さえつけられたように上がらない。左腕も同様上がらない。足がいたい。体が重い。私の意識はハッキリしているのに、体は見えない鎖で布団に縛りつけられ、重りを乗せられている様な感覚。ということで筋肉痛です。マシュマニョロボヂィパンチを練習しすぎました。先生を早く気持ちいい世界に連れて行きたかったのに無念で御座います。


 難しいカタカナや言葉を使うものは、心理学的にはコンプレックスの裏返しの様です。この実験結果に私を希少例として、サンプルに入れることをお勧めします。裏返りができないマシマロがいることを。筋肉痛で。マシマロだから対象外やもしれません。こむら返りはできます。


 筋肉が声なき悲鳴を上げ、私に苦痛を返す中、まだ私は筆を取る。これぞマゾヒズム。痛めて、痛めて、筋肉くんは強くなるの。不憫ふびんな子であります。


 カクヨム壮は……恐ろしいほど静かです。

 何かが渦巻いている様な雰囲気もありますが、混ざって、混沌とし、混ざりすぎて、カオスを通り越して、静かです。物静かとかそういうレベルではなく、耳を澄ませば静寂の音が聞こえるような静かさ。それが、カクヨム壮。


 なろう高層タワーは人の入りも多そうで、連日満員御礼といった感じです。私はうらやまし気にひとさし指を口に加えそれをたまに眺めております。カクヨム壮は新築なのに、住人が住みつかず、春は皆活動的に動いていたのですが、力尽きた方が多いようです。活動している方もおりますが、ほんの一部です。作品という荷物を持って引っ越しする方もおります。表札だけが寂しく残る。いつでもお帰りできるよう部屋は取っておかれております。


 けど、ここに居場所を決めたので、とりあえず出来るだけ頑張ろうと思って気合いを入れて己が頬っぺたを両手で叩き、発憤興起はっぷんこうきしております。自分を奮い立たせております。筋肉痛のせいで足が震えて立ち上がります。まるで、生まれたての子鹿の様に。


 P.S

 夏はやっぱりカレーだねということで、神保町じんぼうちょうの共栄堂で神保町最古のカレーを味わいませんか?お代は頂いて結構ですよ。


 平成28年 盛夏

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