9.軽蔑する先生へ

 拝啓、軽蔑する先生。

 先生のせいで被害を被りました。これから、精神的苦痛による慰謝料とこれまでの鬱憤うっぷんを込めて、民事に出向くところです。怒りのあまり、苺マシマロに変化した私。外に出かけて、白いマシマロボディが日に焼け、塩味のバームクーヘンになった際は、さらに追加で謝礼を頂く所存です。焼き塩マシマロというバーベキュー向きの食材となり、河原では大人気者になるかもしれません。


 さすがにこの丑三つ時の時間では、裁判所も役所も閉まっておりますので、しょうがなく、赤白緑の看板に吸い寄せられ、甘食を完食するところです。藁人形用の納豆を探しておりますが、白パックの再生ゴミしか存在しておりません。とりあえず、先生の髪の毛を数本頂戴してもよろしいでしょうか?


 聞いてください。武田鉄矢の話を載せたところだけ、PVが落ちております。そこから、さらに官能小説へ大人の階段上ったら、どうやら深夜12時を迎えたらしく、シンデレラ読者がお帰りになりました。PVは階段が逆さまになったような形になり、どこのエッシャーが私の視覚に魔術をかけたの?と真実から視覚を遠ざけております。ガラスの靴は片方も落ちていません。ゴミひとつすら、ゴミ1文字も残さず綺麗好きなシンデレラ読者は消えました。これが先生に対する被害届です。


 物語というのは、植物に近いのかもしれないと思います。

 読者という水がないと、物語は枯れてしまい土に帰ります。見て頂いた方が一人でもいれば、いずれ肥料となり芽を咲かすこともあるかもしれません。種蒔きをした後に水の確保をすることが今難しく、干ばつ地帯のようにすら感じます。ひび割れた大地でも耕していれば、芽吹くと信じ黙々と開拓作業をこなす私はさならが蝦夷人えぞびと屯田兵とんでんへいとも云うかもしれません。


 カクヨム壮では、ホラー大会が始まりました。

 唐突に「見つけたよ」という張り紙を幾人もの住人が張られ、張られた方も見た方も恐怖を覚えて、コメントという玄関を閉めたいほどの戦慄を味わっております。幸い私は日陰者なので、目立たず何もされておりません。おかげさまで作品も日陰者となっており、ある意味涼しい。暗闇の中で生きる私はまっくろくろすけ。いつ、「でておいで」と呼ばれるかヒョコヒョコしながら出番を待っております。呼ばれた際は、せいいっぱい幸せを届けたいと思っております。


 P.S

 そろそろ、夏祭りの時期です。先生はリンゴ飴って食べたことがありますか?

 歯がかけたりしないか心配で、もしよろしければ、実験体になって頂けないでしょうか?三回お願いします。お願いします。お願いします。


 平成28年 盛夏

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