38.先生。私の夏は終わりを告げました・・・・・・

 拝啓、先生。

 そろそろ、季節は本格的な秋へと移行し始めそうです。

 熱い夏が終わり、色々な経験を経て人は大きく成長する季節です。

 ひと夏の恋が終わり、部活が終わり、私のコミコンが……終わりを告げました。


 声を大にして叫びます。お聞きください。

 悔しい――!!ちくしょおぉおおお!!


 ということで、浅ましくも悔しい思いはあります。頑張ったのですから。

 結果が伴わなければ、悔しくもあります。

 ただ、この悔しさがどこから来てるのかもわかっております。

 自分の不甲斐なさから来るものです。まだまだ、表現力が足りない。

 私がおもしろいと思ったものが伝わらなかった結果であります。それを表現しきれなかった自分の力量に悔しさが溢れます。


 ということで、表現力を磨くことに精進していこうと取るに足らぬつまらぬ小人しょうじんは思います。私に出来ることは私のことだけなので。


 選考を通った作品にはきっと輝きがあるのでしょう。私にはまだそれが足りない。

 薄汚れた路傍の石。いつか、磨き上げダイヤモンドより光り輝いて見せましょう!!


 ヤル気だけは一人前みたいです♪

 先生は以前私に言ってくれました。

 物語っていうのは、いい時もあって悪い時もある。悪い時がなければいい時が輝かないのだからと。私の物語は始まったばかりですが、カタルシスいっぱいになりそうであります。語ると死するのかもしれません。


 P.S

 先生……傷心の私に……ステーキを奢ってください。

 変化球はやめて、ストレートに投げかけます。ステーキって素敵ですよね。


 平成28年 初秋

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る