最終回 拝啓、先生。

 拝啓、先生。

 一年間という活動に終止符を付けます。

 長いようで短い期間でした。多くの読者様や作者様に支えられてここまでこれました。感謝してもしたりないくらいです。たくさん勉強をさせてもらいました。本当に達者な方達だったので、日々楽しくて、お別れが寂しい感じです。


 だけど、終わりは始まりで次のことを始めることです。

 少し修行をしてきます。もっと己を磨くために。人生経験を豊富にしてきます。


 先生、私が帰ってきたら、また優しく厳しく𠮟って下さい。

 まだ先生と私の物語は序章も序章なのですから。終章に入るには盛り上がりにかけますので、終わらせません。覚悟しておいてください。お命を頂戴するかもしれません。命尽き果てるまでお付き合い願います。


 こうやってふざけた手紙を書くのも最後です。

 先生……


 どうかお体に気を付けてご自愛ください。では、不出来な弟子ですがしばらく留守にいたします。


 P.S

 一年後、成長した私の姿に度肝を抜かれて、あん肝を食べさせたくなると思いますよ。なので、あんこう鍋が美味しいお店を予約して、私の帰りをお待ちください。



 平成29年3月3日 雛祭り。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

宛名のない手紙 ハギわら @hagiwarau071471

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ