恵喜どうこ

幽霊と電気は相性がいいらしい。そのせいで、奇妙な現象が起こる。 僕はサラリーマン時代に、エレベーターに閉じ込められてしまった。

《人生逆噴射文学賞　審査員賞受賞作》 十六でこの言葉にぶち当たったとき、私は大きな衝撃を受けた。人の視線を気にし、自分の選択や行動に自信を持てなかった多感な時期に、この言霊を含ん…

留学ハプニングエッセイ、カクヨムコン9創作フェスです。 大量の個人データが入ったデバイスをトラムで紛失。さあどうする！

海外留学時に経験した、著者にとっての危機一髪、とその対応。 海外の病院って、こうなの！？ いきなり点滴、問診が医者じゃない、でも……

留学時代の実話です。 記憶で書いているので細かいところ、不正確な部分もあるかもしれませんが、ほぼこの通りです。 郷に入ったら郷にしたが……来たばっかりの人間がそうすんなり参りま…

草薙ハヤトは状況をざっと見ただけで「犯人」を言い当ててしまう名探偵。 けれども、ハヤトは言い当てられるだけで「何故」が分からない。全てを直感的に捉えてしまう「第六感探偵」だ。 彼…

コンサートが終わって、ハヤトはクルーとともに会場の後片付けをしていた。予定より時間が押したせいで、みんな疲れ切っている。リーダーのワタルに対する不満をつぶやくみんなの声を聞き、ハ…

未来のある時ある場所で、「僕」と「君」は彷徨っている。 君は君の眠る場所を、僕は君と別れる場所を探して。

＜「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテスト＞参加作品 ある日、平太が帰宅すると、玄関に異様なものが積みあがっていた。 ※この作品はフィクションで…

笑えるか 馬鹿にするか、 果たせなかった約束を 果たす時が来た。 泣きながら食らう 赤いきつねを。

まさかの恋愛です。少しだけほっこりします。一切反省していない。

「うえーん。たぬきに私の天ぷらを盗まれちゃったよぅ」 そう言って先輩が部室に入ってきた。 左手に緑のたぬき、右手にお箸を持って。

どうぞ「1」から順にお読みください。そうでないと意味がわからないと思います。 30話もありますが、すぐに読み終わります。 できればブラウザで読んでいただきたいです。 カクヨム…

アルドとフィーネは、育ての親であるバルオキー村、村長の急病を見舞うために村に向かっていた。 道中二人は雷雨のヌアル平原で、行き倒れた男と出会う。男が手に持っているのは黒い箱型の書…

真面目さで友達を作ることはできない。 教室ではうまくいかなくて、逃げ込むのは図書室だった。 辞典類に紛れて差し込まれた小さなノートがわたしの救い。顔も知らないその子と、飾った言葉…

高校一年生の星川光莉は、学校帰りに不思議な屋台で消しゴムを買う。 その消しゴムは、使った人が透明になれるという魔法のアイテム。 しかし、透明になれるのは５分だけ。 そして、その…

大好きな逢坂先輩とひょんなことから一緒に帰れることに！ 気持ちを伝えたい。今まではそんな勇気なかったけど、今日こそは……！ 「先輩……好き……」 気づいたら気持ちが口から溢れだし…

小学校６年生の伊島涼介は、帰り道にある女性を目にする。顔の下半分をすっぽり覆うマスクをした彼女の雰囲気は、どこかこの世界とズレていた。涼介は噂で聞いた妖怪「口裂け女」では、と疑う…

昔の彼をいつまでも引きずっている奏楽(そら)と、新しく彼氏ができたあいちゃんの話。

夏。汗が胸元を流れる。 火花が散っては、記憶が蘇る。 私、こいつと一緒に何してるんだろう——。 個人的に良い感じに書けたと思っています。 ルビと話の展開（流れ）が好き。 ※薬…

闇に覆われた世界で、私は一人、小さな命を産み落としました。 生まれたばかりの我が子を『洗礼所』へと連れて行くため、私は列車に乗り込んだのです。 ※過去作を改稿・改題したものです。

2019年、Web小説サイト「カキヨミ」はコンテストを開催したが、「Wild SAMURAI 」と呼ばれる集団による不正行為が蔓延し、カキヨミ運営は対応に疲弊していた。 編集部…

図書室に置き忘れていた、一冊のノート。 そこに書かれていた衝撃的な内容を知ってしまった時から、全てが始まった。 僕と、クラスメイトの女の子との、まるで物語のような恋。 ＊こ…

　花川毅山は若き天才書道家である。 　が、大日本書道展にて前代未聞の無様を晒してしまう。かくなるうえは切腹してお詫びをと覚悟を決める毅山に、父であり師でもある花川範村は言い放つ。…

只野怜《ただのれい》は懸賞やスマホゲームが大好きな女子大生。 いつも通りに過ごしていただけなのに、ある日突然死神を名乗る男が現れて『死神スタンプカード』を渡されてしまう。 『死…

ボクの名前は豆大福。フワフワでモフモフな猫だニャ。 今日もコタツで丸くなりながら、理沙ちゃんとお話をしている。だけど理沙ちゃん、最近はクラスの男の子の話ばかりしてくるんだニャ。 …

地下鉄の駅で知り合ったサラという女性に魅かれるコウタ。 一冊の本が、彼と彼女の生きる道を決定づける。 世界には、理不尽が溢れている。 そんな理不尽さの中で苦しみもがきながら、人…

キャラクター監視管理協会――それは、適切なキャラクター運営ができるよう活動状況の監視・管理するために作られた組織。キャラクターの削除権限も持っている。 この物語は、キャラクター監…

またのご来店をお待ちしております。

及川葵は、短歌をこよなく愛する女子高生だ。 スマホで見つけた短歌アプリで、日々の徒然をノート代わりに認めるのが趣味の、真面目な女の子。 ある日そのアプリで、毎回反応をくれる人がい…

大学の部誌に載せたもの。「彼女」と「彼」、「僕」と「私」の物語。

ママはご飯を作らないといけません。 洗濯もしないといけません。 子どもたちと遊んであげなきゃいけません。 たまには勇者も助けてあげなきゃいけません。 だから、ママは今日も忙しいの…

婚約者の名前は七海遥。でも、僕は三咲カナタと一緒に暮らしている。 工作機械を作る会社の技術営業をしているユキヤと遥は結婚に向けた秒読み体勢に入っていた。 しかし、ユキヤには遥と…

会う人に幸運をもらたらす、お願いをかなえてくれる。 各地にのこる座敷わらし伝説。 これは長い時をすごし、座敷を失ってしまったわらしの最後の日々。 ※伝承ではなく創作です。

彼氏にフラレた私は、イブのこの日。 パソコンのキーボードを壊すくらいの勢いで、文句を垂れ流しながら仕事をしていた。 ふざけんな、イブッ！ 空しいじゃないのよっ。

　偽物の空すらこの場所には存在しない。頭上にあるのはどこまでも続く灰色の天井だけ。人はいつしか有限の水槽の中で、無限の空を想像しながら生きる存在になってしまった。 　空が青い、…

久しぶりに会った幼馴染の恋の行方は？

　結婚する長男が家を出て行った夜。 　夫婦二人で懐かしい音楽を聴きながら過ごしていた。 　流れている曲は、若かりし当時ディスコで流れていたダンスミュージック。 　 　「踊ろうか…

平成最後の夏。わたしは中学以来、疎遠になっていた幼なじみの真奈の家に来た。 少しの不安と期待をポケットに隠して。 また、昔みたいに仲良くできるかな。

遥果 ＜はるか＞ が差し出す傘に入る 夕映 ＜ゆえ＞ の甘く掠れた声。 「金曜はここにいるよ」ライブハウスのカード。 奏多 ＜かなた＞ と抱き合うと潮の香りがしてくる。 ゆらゆ…

ジャンケンで騒ぐだけの会話文コメディ。 1300字程度なので通勤通学や休み時間などにサクッと読めます。 作者はジャンケンで1人負けしやすいタイプです。

日本映画界の最大手・東京シネマ。 その本社試写室で、本年イチオシ作品の ラッシュが公開されていた。 監督、プロデューサー、脚本家、 主演女優、撮影監督、映像作家…… 関係者一同…

蝉の声が聞こえる夏のある日。 学校の屋上で。 声を張り上げ、叫びながら──

　身体が思うように動かなくなり引退を決意した最後の試合。 　勝敗が決まる１ポイントを手に入れるため力を振り絞ってボールを追った。 　ラリーは五分も続き、この時だけは全盛期のように…

「LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラボレーション・コンテスト 」へ参加させていただいた作品です。 リスポンキャストせるかな様の当作の朗読作品がリスポン賞(優…

あの人のことを想うだけで、幸せで、辛くて、温かくて、悲しくて……揺れる乙女心なんて、あの人には分からない。 短編『さらさらと』と『いつものように』の中間地点。 各短編は一…

会話文だけの400字。何も考えずにどうぞ。

「LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラボレーション・コンテスト 」参加作品 　どうか皆様も愛しい人との別れを、最期のその一秒まで大切にできますように。

今年も残り五分。二人で過ごす大晦日。 クイズ好きな彼女と、なかなか参ったと言わない彼氏のやり取りをお楽しみください。 「LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラ…