はえあるはる

作者 月岡雨音

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★★★ Excellent!!!

葵は見ている景色、感じた想いを、三十一字の世界に変える。

三十一字の世界に交わることができるのは、三十一字の世界のみ。

自分の世界にたった一人溶け込んで来た相手への想いはたった六字。

「逢いたいな」

二人の世界には届かない。


葵の成長と共に増える想いの文字綴る恋心。

それは、とても綺麗でちょっぴり切ない。

読んでいないのはもったいない!

まだ、お読みでないなら・・・いやお読みであってももう一度読んで頂きたい珠玉の作品!

★★★ Excellent!!!

歌を詠むという文化はいつの時代もこうも美しいものかと思い出させてくれる作品でした。
31字という、限定された数の中に想いを込めるからこそ、その歌に私達は魅せられるのではないかと感じました。
人の命も限りあるからこそ美しい、有限の時を大切に想う二人の《歌人》の姿には、目頭を熱くさせられました。
ぜひ、日本語の美しさと純愛の世界を堪能して頂きたいです!

★★★ Excellent!!!

短歌。昔から好きではありましたが、小説や短編として扱われた作品にはなかなか出会えませんでした。題材として難しいこともあるのでしょう。この作品は難しいなんてとんでもないとばかりに、2人が思いのままに詠んでいます。見事な落とし込みです。ぜひ、詠んで……いや、読んでほしい。

★★★ Excellent!!!

 三十一音に詠み込む『うた』。
 その奥深さに魅せられたヒトは数知れません。
 ここにも一人、またもうひとり。
 『うた』ならではの人間模様。

 和の情緒、酸いも甘いも、噛み分けて。
 詠み込む『うた』の、色は果たして。

 ◇

 我と君
 詠み歌のみで
 繋がれど

 そのさきにみゆ
 きずなとなみだ



 行く末は、是非あなたの目で、確かめて。
 滲み出る和の、こころの響き。

★★★ Excellent!!!

自分語りになり恐縮ですが、インターネットを何年もやっていると、「会えるわけもなく、積極的に会うアクションを起こすわけでもないけれど、いつか会ってみたいのに」という思いはいくつも心当たりがあります。
なので、どこか懐かしく思いながら読みました。
こんな風にずっと忘れられなくて、やっと会えて報われたけれど運命は残酷で……でもふたりは報われたとわたしは思います。
素敵なお話でした。

★★★ Excellent!!!

この余りにも切ないラストを誰が想像しただろうか。
物語終盤、恋の『もどかしさ』から究極の『切なさ』へ。

決してハッピーエンドとは言えないけど…
悲しいけど、この結末で良かったんだ。

心をギュッと締め付けて来るストーリーです。
皆さんもぜひ一読いかがでしょう?

★★★ Excellent!!!

出会い、別れ、また出会い……。

31文字に溢れた想い、願い、恋慕。
画面越しの二人が、それぞれ歩んだ数年間。

衝撃のラストは、頭の芯にズン、と深く沈み、淡く弾けます。

ふとしたときに、私はこの物語を思い出すことでしょう。



この美しい奇跡にエールを。
どうか共に、二人の『はえあるはる』へと、想いを馳せましょう。

★★★ Excellent!!!

切なく一途な恋の歌。
反歌に込めた願いを貴方に。

たった31文字に紡がれる人を恋い慕う歌が奇跡を起こす!
雅やかで美しく和歌を題材にした、幽玄な言葉で語られる、初いらしい葵ちゃんの一途な恋物語。

胸キュンと恋独特の胸の締め苦しさ、そして……

恋愛小説を余り好まない方でも、絶対に楽しめる筈です!

この小説と、月岡雨音さんに『いとをかし』を沢山送りたい!

★★★ Excellent!!!

以前、ツイッターで『はえあるはる』のあらすじが僕のタイムラインに流れてきました。
そのあらすじを一目見た時から「こんなの絶対面白いじゃん!」と思い、絶対この短編を読もうと決めておりました。
そして読み終わった後、強烈な読後感に襲われ、語彙を失った。
読んだ時間はものの数分なはずなのに、物語中でいくつもの季節をめぐるからか、体感時間は一時間くらいに思えました。
短い文章の中に共感する部分(特にほかのSNSで相手の名前を探してしまったり)があったり、ユーモラスな表現が散りばめられてるのもこの物語を濃密にしている要素なのでしょう。
静謐な空気感で進む中、予期せぬ形で巡り合う。
そんな最後がたまらなく愛おしい。

★★★ Excellent!!!

短編とあなどるなかれ。長い長いお話を読み終わったような余韻があります。
お話は純愛です。最初から最後まで二人しかいません。
このインターネットの時代に、短歌だけをやり取りして心を繋ぐ。
そんな二人だからこそ辿り着いたラストなのでしょう。
どんなお話なのかはぜひ本編をご覧ください……ほろりと切ないラストがあなたを待っています。

★★★ Excellent!!!

私はまだ浅い書き専で、カクヨムの作品を複数読んではいましたが、正直レビューするほど面白いと思ったことはなく、勉強になるなぁくらいしか思えませんでした。

しかし、このお話は書き方がさらりとしていてくどさがなく、それでいて顔も知らない相手への恋模様が歌を通じてひしひしと伝わってきました。先が読める展開ではありますが、歌の言葉が醸し出す切ない雰囲気がとても心に響きました。

読後にあたたかい気持ちになる素敵なお話です。

★★★ Excellent!!!

この物語は純愛ストーリーです。

主人公の女の子が短歌を通して、相手とやり取りしていくうちに恋心が芽生え、やがて「逢いたい」という想いに変わっていきます。

今の時代ならではの画面越しの恋に、時に胸がときめき、やがてせつなさを覚える物語の流れに気がつくと夢中で読んでしまいました。

読み終わった時のあたたかな想いに、きゅっと胸がしめつけられます。

とてもお勧めです。
ぜひ読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

色んな要素のある物語です。
私は時間の流れ、そこに着目しました。

時は無情にも流れ、成長があったり新たな挑戦があったり、そして別れがあったり。
寂しい気持ちを味わいます。
でもそこには変わらない想いがありました。

そんな素敵な想いを堪能できる珠玉の作品です。
ご一読をお勧めします。

★★★ Excellent!!!

短歌がつないだ出逢いと、そこからはじまるまっすぐな恋心の物語。
丁寧に織られた物語の中に優しく綴られた短歌が、この短いストーリーをあたたかく彩ってゆきます。

王道ともいえる展開の中にキラキラと輝く、主人公のひたむきさ。
それは偶然を奇跡に換えて、物語の終わりまで幸せという感情を失わせません。

優しい想い出が春の陽だまりのように、いつまでも心をあたためてくれることを願いつつ。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい短編です。

★★★ Excellent!!!

素晴らしいですね……。

短編ゆえ、内容に関してあまり多くは語れませんが。
最初に読み始めた時の印象が、後半でぶっ飛びました。

顔も姿も見えない。
声もまともに聞こえない。

そんな触れ合いは、このネット社会では珍しくはなくなりました。

そこに、短歌が絡み。
さらにそこに、一点だけでつながる恋が絡み。

時の流れも、運命の悪戯も。
その一点だけから繋がっていく。

なんだか、なんとも言えない気分になります。

でも、全体を通しての優しさと切なさの溢れる文章は。
とてもよかったなぁ……。

後、短歌を考えられるのが単純にすげぇと思いました。