続く人の繋がりを簡潔な言葉で書いた作品だと思いました。はえあるはるなど中の歌も素敵でした。昼の月が間違い探しで薄い青の早春の空にまぎれておりぬしろくまのオセロは氷を引き裂いて地球の白がまたひとつ消える
葵は見ている景色、感じた想いを、三十一字の世界に変える。三十一字の世界に交わることができるのは、三十一字の世界のみ。自分の世界にたった一人溶け込んで来た相手への想いはたった六字。「逢いたいな」二人の世界には届かない。葵の成長と共に増える想いの文字綴る恋心。それは、とても綺麗でちょっぴり切ない。読んでいないのはもったいない!まだ、お読みでないなら・・・いやお読みであってももう一度読んで頂きたい珠玉の作品!
短歌を絡めた、素晴らしい物語です。みずみずしさがいいですね…。
Excellentを超えてBrilliant!日常の何気ない出来事を、募った思いを三十一字に込めて詠む。言葉の一つ一つが美しく優しい。濡れた瞳を通して見る物語がきらきらと輝いていました。
三十一音に詠み込む『うた』。 その奥深さに魅せられたヒトは数知れません。 ここにも一人、またもうひとり。 『うた』ならではの人間模様。 和の情緒、酸いも甘いも、噛み分けて。 詠み込む『うた』の、色は果たして。 ◇ 我と君 詠み歌のみで 繋がれど そのさきにみゆ きずなとなみだ◇ 行く末は、是非あなたの目で、確かめて。 滲み出る和の、こころの響き。
短歌を題材にしてるだけあって文章にも無駄な言葉がないのに言外の感情が揺さぶられました定型の中なのに切なさが大きく広がります有り得ないような偶然ですが有り得る必然もあり一緒に恋したからいいですこういう着地をして欲しかったのであっ 私も「いとをかし」を押します
自分語りになり恐縮ですが、インターネットを何年もやっていると、「会えるわけもなく、積極的に会うアクションを起こすわけでもないけれど、いつか会ってみたいのに」という思いはいくつも心当たりがあります。なので、どこか懐かしく思いながら読みました。こんな風にずっと忘れられなくて、やっと会えて報われたけれど運命は残酷で……でもふたりは報われたとわたしは思います。素敵なお話でした。
この余りにも切ないラストを誰が想像しただろうか。物語終盤、恋の『もどかしさ』から究極の『切なさ』へ。決してハッピーエンドとは言えないけど…悲しいけど、この結末で良かったんだ。心をギュッと締め付けて来るストーリーです。皆さんもぜひ一読いかがでしょう?
出会い、別れ、また出会い……。31文字に溢れた想い、願い、恋慕。画面越しの二人が、それぞれ歩んだ数年間。衝撃のラストは、頭の芯にズン、と深く沈み、淡く弾けます。ふとしたときに、私はこの物語を思い出すことでしょう。この美しい奇跡にエールを。どうか共に、二人の『はえあるはる』へと、想いを馳せましょう。
切なく一途な恋の歌。反歌に込めた願いを貴方に。たった31文字に紡がれる人を恋い慕う歌が奇跡を起こす!雅やかで美しく和歌を題材にした、幽玄な言葉で語られる、初いらしい葵ちゃんの一途な恋物語。胸キュンと恋独特の胸の締め苦しさ、そして……恋愛小説を余り好まない方でも、絶対に楽しめる筈です!この小説と、月岡雨音さんに『いとをかし』を沢山送りたい!
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