いまは届かぬ想いでも、うたうことをあきらめないで。

短歌がつないだ出逢いと、そこからはじまるまっすぐな恋心の物語。
丁寧に織られた物語の中に優しく綴られた短歌が、この短いストーリーをあたたかく彩ってゆきます。

王道ともいえる展開の中にキラキラと輝く、主人公のひたむきさ。
それは偶然を奇跡に換えて、物語の終わりまで幸せという感情を失わせません。

優しい想い出が春の陽だまりのように、いつまでも心をあたためてくれることを願いつつ。
ぜひ多くの方に読んでいただきたい短編です。

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