NORA

【ZDV series #10】　街を歩いていたとき、ふと聴こえてきた懐かしい歌に、テディは子供の頃に思いを馳せる。 母の口遊んでいた歌は今でもはっきりと憶えているが、むかし住ん…

【ZDV series #9】　世界的な人気を誇るロックバンド、ジー・デヴィール。そのフロントマンであるルカは、学生の頃から恋人関係にあるバンドメイトのテディと、そろそろ結婚しよ…

資産家の親を持つリヴィはバンド仲間のあいだでは女王様。我儘できつい物言いだが、気前だけはいいので誰も逆らえない。 湖畔の別荘で休暇を過ごしていた五人は、リヴィとジョシュだけを残し…

【ZDV series #8】　ふとしたきっかけで料理を始めたルカ。テディにはずっと以前から自炊をがんばろうと云われていたこともあり、きっと喜んでくれると思っていた。なのに何故か…

オムニバス短篇集、『10 Stories』シリーズ第一弾です。 10篇の物語には、それぞれイメージソングがあります。といっても、歌詞をそのまま物語にしたとか、こう解釈したとかい…

白い髪と火傷のような傷跡を身体に有した少女『帷』は、自身の過去の記憶を失い、さらにはどんな負傷をも回復する奇妙な不死性をも獲得していた。 彼女は『織草葵』という女性に拾われ、彼女…

【ZDV series #7】　リハーサル中の事故で記憶を失ってしまったテディ。ルカは献身的にテディの世話をするが、催眠療法がうまくいかず記憶が戻る兆しはまったく見られない。ユー…

子供の頃の七夕の夜の想い出を元に、あちこち綺麗に体裁を整えておよそ二千文字の超短篇にしてみました。 実話ベースではありますが、半分くらいはフィクションと思ってください。

【ZDV series #X1】　タイトルのとおり、キャラクターについての簡単なガイドです。 キャラクター設定以外に、作中に登場した美味しいものやお酒、音楽、本、カフェなどについ…

【ZDV series #5】　新車でのドライブを楽しみながらカルロヴィ・ヴァリという温泉街にやってきたルカ、テディ、ユーリ。ところが、ホテル内で殺人事件が起こったことを夜、部屋…

【ZDV series #4】　些細なことでルカと喧嘩をして部屋を飛びだしたテディ。どしゃ降りの雨の中、ユーリのところへ行ったが――。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…

【ZDV series #3】　北向きの寒い、狭い部屋で一緒に暮らしているルカとテディ。仕事がなかなかみつからず、ある日テディは躰を売って明け方近くに帰宅し、ルカは激昂して部屋を…

【ZDV series #6】　クリスマスの晩。ルカとテディを訪ねてきたユーリの手料理を食べながらホットワインなどを飲んでいるうち、カバー曲についての話に。自分たちがカバーアルバ…

舞台はアメリカのロサンゼルス。 家に届く花や手紙。愛を語る恋人もおらず、誰かも分からないＸからだった。エスカレートしていく一方的な愛は、いつしか怨恨へと変わっていく。 リックは警…

高校一年生のやけにガタイの良い文芸部員・村上文太は、ある日校舎の窓から落ちてきたメモを拾う。 そこに書かれていたのはなんと殺人予告だった。 どうしたものかと悩む文太に、優等生ヅラ…

瀧本結は高校2年生。 同じクラスの優等生、宮原凪に恋をしている。 母親から 「あなたって本当にブスね」 と言われて育った結は、勉強を頑張って進学校に合格したものの、授業に着いて…

【ZDV series #1.5】　ＺＤＶシリーズ第一弾〈THE DEVIL [Remastered]〉を本篇とする番外短篇集です。 バンド結成までの前日譚や動画流出事件の顛末、…

創作に纏わる話、好きな音楽、自分についてなどなど、質問系の自主企画に参加させていただき、答えたものをまとめました。 ※ ちょっと増えすぎてしまい、似た質問にコピペで回答してい…

京都育ち、ひとりっ子、猫、音楽、映画、読書。タグを付けるとすればそんな感じの「私」が、自分についてや過去にあったこと、思ったことなどを、ほんのときどき文字にして吐きだしています。…

【ZDV series #1】　学生時代から恋人関係にあるルカとテディが在籍するバンド、ジー・デヴィールは、プロデビューはしたもののまったく売れていなかった。メンバーがオーヴァー…

武蔵野とは……と考えている内に、人類は皆兄弟なんじゃないかと、そういう風に感じました。ありがとう武蔵野。そして、さようなら。僕だけのやさしい武蔵野。

出されたお題に思考を遊ばせ、物語ごとに文体を変える。 現実と空想のあわいを泳ぐスペキュレイティブ・フィクション的世界。 脱げた黒猫の靴下との生活『猫嫌いの英靖』、記憶を薬に加工す…

ピアニストを目指す奏水は、目標としていた芸大へ進学したものの、完全に目標を見失っていた。 レッスンに集中できず、いらつく心を慰めてくれるのは、彼女の姿だった。

【ZDV series #2】　中途半端な時期にやってきてルームメイトになった編入生は、人見知りがひどい無口な美少年だった。親がいないことなどを理由に苛めのターゲットにされた編入…

自主企画『短編書き下ろし企画【九龍城】』短編 あの頃の九龍に住む私の青春の思い出。

インターネットの世界に住む、インターネット・インディアンの暮らし。

街中がクリスマス一色になりつつあり、うんざり気味のマキノは、なぜかカフェに座って、知らない男の話を聞くはめになっていた。 男が話すのは真実なのか、それとも世迷い言なのか。

大正日本。迷信も偏見も、今以上に色濃かったこの時代に、一匹の影法師のように黒い耳の欠けた子猫がいたとさ。 お読み頂いた方ののべ半数以上が応援をしてくださいました！　こんな拙作に…

イギリス人の父と日本人の母の間に生まれた「俺」は、幼少期に生き別れた母を探しに来日を決意する。 ロシア人の血を引く恋人のヨリコをはじめ、東京で出会った様々なひととの交流から変化…

あの作家と同姓同名を持つ男の苦悩の日々

「でも、僕は水しか描けない」 寒さで身体が凍えそうになっても飽きるまで部屋のなかの水底を私たちは泳いた。 夢見がちな「私」は、風変わりな画家・藤野に戸惑いながらも惹かれていく。…

ある日、何の前触れもなく恋人が消えた。 残された大学生の僕は、すれ違いで現れた猫の「ミケ」と静かに暮らし始める。 ゆったりと奇妙な日々が流れていく。

主人公「僕」は留年大学生。結構な勢いでブンガクを憎んでいるが、片端から文学性の有無を判定する後輩の同学年スギモトに「あなたには文学性がある」と認定され、しぶしぶ小説に触れる事に。…

【完結・2000PV！ありがとうございます！】 ――吾輩は異世界転生した猫である。名前は「マダナイ」。 かの文豪・夏目漱石が今はやりの「異世界モノ」を書いたらどうなるか？　そ…

ティッシュ・ペーパーを食べる祖母を思い出す「私」。 美味しく食べる方法を祖母と私は模索する。 食卓に現れる議長と牧師。 富士山の追跡を私は逃れられるか？ 日常と虚構が潜むティッシ…

太陽が二つあるような夏の日だった。 どこまでも青い空のキャンバスを、絵の具をこぼしたみたいにくっきりとした雲が悠然と泳いでいた。蝉の声が途切れることなく世界を包み込んでいる。一…

大都会・東京——。 その片隅では、3時間の間に様々な人間模様が垣間見える。 人々がすれ違い、絡み合うことで描かれる見えない螺旋。 一話3時間。24時間÷3時間=全8話。

【Rising！の3話と内容が重複しています。ご注意下さい。】 　虚と実――「存在するもの」を表す実と「存在しないもの」を表す虚。 　存在が虚である霊は、生きている人間を害し…

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。いつも僕に突飛な提案をしてくれる。 ※短編集です。どの話も…

【Rising！の第一話と内容が重複しています。ご注意下さい】 　死を平等に告げる者、死神。 　しかし死を受け入れない一部の者は、怪しげな呪術師を雇い、死神を撃退してでも命を…

6月30日――。 40年前にビートルズが武道館でライブを行った日。 同じ場所、同じ時間を舞台に、誰も知らない「偶然」が起こる。

カプチーノとオーダーしたら、この国ではめずらしく迅速にカップオブティーが運ばれてきた。イギリス生活の狂気にも似た魂の愛を込めたぼやきいろいろ。なんでやねん、いや、それちがうやろ、…

或る少女の初めての恋。それは、少女を怪物に、女に変えた。

元・電脳犯罪対策部の捜査官で、今は電脳空間内(MEL空間)の便利屋をしている俺の前に、電犯の捜査官である都筑・リード・創慈と名乗る捜査官が現れる。 腹の立つ事に脅迫めいた『捜査依…

19世紀後半あたりの 限りなくイギリスっぽいイェゴス帝国と 限りなくフランスっぽいプランセールの間にある海峡を航海する客船「イヴ・ド・パラディ」。 つい出来心でこの船で密航する…

誰もが憧れるシンデレラ、超現実主義だったら…。 シンデレラほか、いろいろな御伽噺とのクロス・オーバー！なパロディ・ラブコメ。 カクヨムコン10短編参加作品。 幸せを求めるシン…

天才プログラマーを主人に持つ美嘉は、夫婦生活に疲れていた。 すべてにおいて効率優先の主人とは、夫婦の会話さえない状態。 天才ゆえの彼の人間性に疑いを持ち、妻という座を投げ出してし…

通っていた大学は留年確実。バイト先でも、失敗続き。もちろん、彼女もいない。そんなさえない人生を送っていた並木修一郎の前に、死神が現れた。 その死神が言うには、余命を使えば、人生一…

1985年の空気は冷たい。1995年の僕が、初恋の女の子を救いに行く。代償は「必ず発砲される拳銃」と「ペンギンを燃やすこと」。煙突からもうもうとすす立ち上る煙。空気の中に変なもの…

【完結！4500PV突破ありがとうございます！】 ある日、正体不明の黒服たちに拉致されたサラリーマン・多田野宅郎が辿り着いた先は――二三〇〇年の日本！？ もはや貿易の中核を成す…