佳穂一二三

三国志以降二百年ほどの時代に活躍した著名人のエピソードを集めた「世説新語」を、気軽なノリで全訳しました。 https://jinsung.chronicle.wiki/ こちら…

　突厥碑文とは、八世紀頃突厥式ルーン文字で刻まれた碑文です。最古のテュルク語文献で、日本の『古事記』などと同時期に書かれた貴重な歴史・言語資料です。現代テュルク諸語と違って外来語…

　司馬遷の『史記』の講座に通うこと３年半。コロナ禍で閉講となってしまったが、（２０２４年４月から、再び通い始めました）、ただ座って聴いているだけでもつまらないと思い始めた時に、偶…

戦闘描写が書きたいけれど難しい。そもそも戦闘に必要な知識とか、色々ありすぎてどれを参考にしたらいいのかわからない。リアルな描写を書く上で最低限覚えておいたらいいことって何？ そん…

ラヴェリテは海軍最高と言われたラングドッグ号船長の娘。彼女には船の精霊を見る能力があった。ある時、父親の船が幽霊船に沈められてしまう。ラヴェリテは仇討ちの為に老朽艦ミラン号を奪い…

五胡十六国時代、燕国でひとりの将軍が武名を馳せていた。彼の名は、馮安。時の燕帝に重く任ぜられるも、ゆえにこそ国難に大いに翻弄された。その苦悩と、懊悩の果てにかれが見たものは。

一部掲載中止中。隔日12:00に一話ずつ編集の上再掲載をしています。 中国文化における大古典「詩経」。 素直に読めば素朴な詩であるこれらは「儒教の経典」という観点から、やたら…

韓非子のうち岩波文庫四分冊のうち第一分冊ぶんを雑に通読しました。原文約250文字区切りでお送りします。

異世界と簡単に安全に行き来できる技術が一般化し、街角やショッピングモールに設置されて娯楽として異世界を体験できるようになりだした21世紀初頭。 普通の中学生、佐藤美里はショッピン…

波間丿乀斎が五胡十六国周り以外でお話を書いた時用の格納庫です。

あらすじ 　密かに女に生まれたかったという願望を持つ男、原口翔。 　決して男が好きとか、女の服を着たりお化粧したいという事はない。また、女を愛せないという事もない。実際、深山早…

サイコサスペンス小説『フルムーン』シリーズ。 私の親友である怜子は飛び降り自殺をした。 私は魂を読み戻す儀式を行い、親友をあの世から呼び戻す事にした。 ・サイコホラー小説…

南九州の架空の自治体、宮之城市（みやのしろ）で島津義弘公を大河ドラマに誘致したいと願う一人の青年（ハンドルネーム 祭り之介）と東京の引きこもりの若者（ハンドルネーム　コモロウ）横…

　三国時代を統一によって終わらせた晋（西晋）は、八王の乱と呼ばれる内紛で内部から腐り、異民族である匈奴によって滅ぼされた。 　そんな匈奴が漢王朝の正統後継を名乗って建国した漢（匈…

魔王は討伐され、平和になるはずの世界。 だが、生き残った魔王軍の幹部『六惨将』がそれぞれ独自に国をつくり、新時代の魔王となるべく争いを始める。 人間の姿をした魔物ミゲル少年が『…

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16818792440026121981 　古代エジプ…

全くのゼロベースから三国志にハマり、三国志遺跡巡りにドハマりした。 現地で見る推し武将の墓にときめき、廟に祈る。 現地の人と出会うことで中国への考え方も変わってきた。 これまでの…

時は１９世紀末。鳴治の時世。 鎖国をせず、英国との貿易が盛んだった日ノ本は、江戸を中心に蒸気大国としての地位を確立していた。 しかし、1868年。×月×日。世界同時多発的に発生…

宮沢賢治の死について、主に絶詠についての一考察です。妹トシの死について、また筆者の祖父の死についても触れ、死者と生者の関わり方を考察しています。2019年12月末に提出した卒業論…

カクヨム４周年企画の最高のお祭りお題で書きました。神道を題材とした作品です。 神道では全ての儀式は祭りなので、通夜も葬式も祭りです。 全然関係無いけど、KAC20201の四年に一…

ヤマタノオロチの体内から現れ、三種の神器の一つになった草薙の剣は現実、愛知県名古屋市にある熱田神宮にて祭られています。 天照大神様の元にあった草薙の剣は、他の三種の神器と共に地上…

鬼民が浮民を理不尽に支配する鬼ノ国。 浮民の子どもたちとともに育てられた領主の娘、柊。 領主となった柊は、虐げられた浮民を救うため、国を変えようとする。 しかし、それに反発する…

【角川文庫様より2023年7月21日頃3巻発売】 砂漠の中の豊かなオアシス国家に、双子の王子様がいた。 片方は伝説の初代国王と同じ蒼い髪をしているが、勉強も武芸も苦手で、子守をし…

読者視点での物書きの方達への、読まれるためのアドバイス的エッセイ。 元読み専。あるとき試しに執筆してみて作家の気持ちを理解。現在は読む９０％書く１０％、なので自称読み専作家。そ…

晴れて志望校に入学できた項田籍（こうだ・せき）は、両親からの解禁令も出てて、前から予約していた。シュミレーションゲームを購入して、何故か、ヒロインの名を "項羽" と名付けてプレ…

「老子」を独断と偏見に満ちた読み方をしていくやつです。いわゆる通説についてはだいぶシカトしてるアレなので要注意なんだぜ！

我が国の歴史にとって、あまりにも有名で、あまりにも重要な期間というものがある。 その時期には、決まって、獣が現れる。 雷のように降り立ったその獣は、天の智を喰らい、地の武を破る…

　時は平安、日ノ本は荒れ魑魅魍魎が跋扈し乱が起こり崩壊しかけた。 煌びやかな京の外は魔境。 血風が舞い、悲哀と怨嗟が渦巻く闘いの連鎖ーー陰謀深く、妖は定命の者を嘲笑う。 後世にて…

９月３日より、最新の９章を集中連載！ リクエストがあったので、ウマ娘 プリティダービーの話します。 ----- 『これからの萌えキャラデザは、チーム戦だ！』 勝利の鍵は、『キ…

不世出の軍師孫臏と、かれを支え続けた梟の物語。

18世紀大陸ヨーロッパの時代渦巻く中、啓蒙絶対主義思想のもとドイツの国プロイセンを治めた名君フリードリヒ2世。フランス王妃マリ＝アントアネットの母と知られる、オーストリア女帝マリ…

西暦１０００年くらいのノルウェーにて。 キリスト教の抑圧に抵抗する、古の教えの巫女と賢者がいた。 これは、北欧神話の基本資料である『巫女の予言』が、いかにして成立したか、…

2018年、世界は文字の精霊であふれかえっていた。主人公はその霊を「治す」べく仕事しているのだが……ちょっと異世界、ちょっと怖い短編。

　かれこれ１０年以上前に史学の大学院（東洋史専攻）に在籍していたものです。 　最近部屋を掃除していたら、学内の研究発表に使ったレジュメの下書き原稿のデータが入ったＵＳＢが出てきた…

世界最強の存在にして、魔族の国を支配する“魔王”、アラン・ドゥ・ナイトメア。 役職名のイメージとは裏腹に、“魔族溺愛症”と称されるほど民を心から愛し、部下達を誇りとし、善政を敷い…

上海の新聞社「申報館」で記事を書くユダヤ人記者と、「記者になりたい」と言って申報館を訪れる謎の東洋人の青年。 時は1900年12月31日。 あと数時間で19世紀が終わる。 「2…

城が包囲された。城主ハサンは討ち死に。ハサンの娘のザイナブが兵士たちを鼓舞し籠城戦を乗り切ろうとしているが、このままでは城は落ちるだろう。 ザイナブは状況の打開のため皇帝に援軍を…

主にツイッターの世界史創作企画で作った雑多な題材の漢詩もどきの保管です。 別のブログに同じものを保管しているのですが、バックアップ的な意味も含めてこちらにも再掲します。 詩として…

三国志、蜀の五虎将と呼ばれる関羽張飛馬超黄忠趙雲のエピソードをライトにご紹介。やっばり武将たちのエピソードがあってなんぼだよね！

朔は、長く大原で数人の侍女と共に暮らしていた。 ある夜、兼ねてからの約束があり、『月読』のひとりに外へ連れだされる。 朔は、幼い頃の記憶が喪失しており、それがなぜなのかは分からな…

見た目は少女だが、鬼神である牙千代(きばちよ)と鬼に関わり深い家である御剣家の虎太郎は生活をしていく為に先代万事屋、御剣貴子から仕事を引き継ぎ 貧乏な生活を送っている。虎太郎のや…

更新停止中。 三国志の時代から下ること二百年。中原には異民族が割拠し、漢族は旧呉の地へ退去を余儀なくされていた。そのような中を這いあがってきた男がいた。男の名は、寄奴。のちの…

　現世（うつしよ）では人もあやかしも、同じように悩み、想い、様々な感情を抱きながら生きている。 　彼らの抱えるものは哀しい過去であったり、大切な記憶であったり様々なもの。 　自由…

第５回角川文庫キャラクター小説大賞最終候補作。 大幅に改稿、また『王妃さまのご衣裳係　路傍の花は後宮に咲く』と改題のうえ、 2021年8月24日に角川文庫さまより刊行されました。…

サークルの男子が、なりゆきで一晩すごした女性に「骨抜き」にされたらしい。 これじゃあ日常生活もおくれないよ、と頼ってきたのは、よりによってその手の話が大の苦手な私。 いつも女の子…

鈴木桜(20代前半)は、典型的な日本の社畜だった。 朝から晩まで働き、努力しても営業成績も伸びず、上司に怒られる日々を送っていた。 そんな毎日に嫌気がさして、どこかに行ってしまい…

Twitterで良く見る　#ＲＴしたら小説を読みます。 今からＲＴしたら小説を読みます企画をやろうとする人　この企画に便乗する人。 ちょっと待て。 一度落ち着け。 そしてこのエッ…

平安末期、源平合戦の一つ、《保元の乱》で活躍した武将源為朝の伝説の一つ、《大蛇退治伝説》をアレンジした物語です。為朝に関する詳しい資料があまり見つからなかったので、ほぼフィクショ…

水城美洋(みなみ)は、ロボット工学の申し子、デウスエクスマキナと言われた姉が殺された真実を調べる為に、姉の残した遺産である人型情報端末エルデロイドのジキルと共にダークウェブと戦う…

鬼の力で悪を討つ 闇の力で邪を祓う 特務機関黒桜鬼人の司の冒険譚