概要
蒸気都市逢坂。闇に蔓延る怪夷を狩りし乙女に刮目せよ!
時は19世紀末。鳴治の時世。
鎖国をせず、英国との貿易が盛んだった日ノ本は、江戸を中心に蒸気大国としての地位を確立していた。
しかし、1868年。×月×日。世界同時多発的に発生した大災厄により、江戸は壊滅の憂き目に遭う。
江戸の街は一夜にして屍の街と化し、江戸の地を中心に沸き出すように現れた異形、『怪夷(かいい)』により、日ノ本は未曾有の混乱へと陥った。
時の帝は怪夷を鎮めるため、古来よりの術士達を集め、防衛軍を整備。京の都を『帝都』と改めて首都とし、更に大阪を『逢坂(おうさか)』と改めて国の防衛拠点として新たな政府を設立して対応した。
帝により結成された防衛軍、怪夷討伐軍により、怪夷による混乱は10年程で収まり、人々は街に結界を張り、怪夷と戦うために忘れ去られていた術式を身につ
鎖国をせず、英国との貿易が盛んだった日ノ本は、江戸を中心に蒸気大国としての地位を確立していた。
しかし、1868年。×月×日。世界同時多発的に発生した大災厄により、江戸は壊滅の憂き目に遭う。
江戸の街は一夜にして屍の街と化し、江戸の地を中心に沸き出すように現れた異形、『怪夷(かいい)』により、日ノ本は未曾有の混乱へと陥った。
時の帝は怪夷を鎮めるため、古来よりの術士達を集め、防衛軍を整備。京の都を『帝都』と改めて首都とし、更に大阪を『逢坂(おうさか)』と改めて国の防衛拠点として新たな政府を設立して対応した。
帝により結成された防衛軍、怪夷討伐軍により、怪夷による混乱は10年程で収まり、人々は街に結界を張り、怪夷と戦うために忘れ去られていた術式を身につ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!蒸気煙る逢坂に、乙女の刃が奔る
辻斬り事件編第三十一話まで読了した感想を書かせていただきます。
日ノ本・逢坂。
人で溢れる発展した蒸気都市は、黄昏時を境に人の街から怪異の街へ――恐ろしい世界へと変わってしまう。そんな怪異を、勇ましい執行人たちが次々と屠っていくのだ。
そんな都市で少女・九頭竜莉桜は、個性ある仲間達と共に、昼は旅人の『案内人』、夜は怪夷を狩る『執行人』として、逢坂の街に蔓延る事件をその腕で解決していく――。
今作品は、「逢坂」の世界観も登場人物もしっかりと作りこまれており、読んでいくとだんだんと世界へ引き込まれていく魅力があります。
まだ物語は続いているので、これからどのような展開になっていくのか。とても…続きを読む - ★★★ Excellent!!!黄昏の街を美しい文章と共に見てみよう。
19世紀末の蒸気大国の日ノ本を舞台にした『逢坂怪夷奇譚』の面白い点は、まずはその世界観だ。開国していた日ノ本は怪異による襲撃と荒廃のため、京を帝都にし、逢坂(大阪)をその防衛都市として位置づけた。その逢坂は黄昏時を境に人の街から怪異が跋扈する街へと変貌し、執行人たちが怪異を屠っていく…。時代の設定、梅田駅の蒸気機関車の描写にみられる落ち着いた美しいスチームパンク、情報屋、濃い霧に包まれた逢坂、そして外国からの旅行者たち。これらの単語の羅列だけで心が躍る読者は多いと思う。
勿論、登場人物の魅力もだ。九頭竜莉桜の立ち回りのかっこよさ、その仲間たちとの絆などは実際に読んで楽しんで欲しいが、特…続きを読む