概要
https://jinsung.chronicle.wiki/
こちらで登場人物についてまとめてあります。
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- ★★★ Excellent!!!世説新語の表面だけでなくニュアンスや裏面がわかる!
世説新語は明治書院の翻訳を昔から持っていたのですが、翻訳を読んでもなんかよく意味が分からない。登場人物たちの真意もよくわからないことも多い。この時代の特色みたいなものがわからないといけないのだなぁと思っていました。
「世説新語 on the Web」はポップな感じで時代背景や雰囲気を説明してくれるので登場人物たちの気持ちが伝わる。学術的な翻訳を読んでも自分の知識が足りなくてよく意味が分からなかった点がすっきりと理解でき、描かれている人物たちがより身近に感じられるようになりました。知識がなくてもこの時代に生きた男たち(女ももちろん!)に寄り添うことができる「世説新語 on the Web」は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!英傑たちの意外な一面がここに
三国志の時代から約250年後、「劉宋」の人・劉義慶が編集した「世説新語」を現代語訳したのが本作品。
三国志のスーパースター曹操を皮切りに、その息子の曹丕、蜀の軍師諸葛孔明。
その孔明を破った司馬懿を始めとする司馬一族、登場が末期なせいで世間的な認知度が低かったりする鍾会や羊祜など、三国志に登場する様々な人物のエピソードが数多く紹介されています。
曹操が袁紹と一緒に花嫁を盗もうとした話や、司馬懿と郭淮の心温まるエピソードなど、三国志本編では扱われていない話が盛りだくさん。
個人的には「鶏肋」で知られる楊脩のエピソードがやたらと充実しているのが楽しい。
ちょっとした小話集であり、一つ一つのエ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!古代王朝ネタの宝庫!三国志の英雄も後世から見ればかなりアレな感じ。
『せせつしんご』と聞いて、「ああ、南朝宋の劉義慶のアレね」と分かる方は、まあだいたいアレな感じです。他に知らないといけないことはイッパイありますぞ(余計なお世話)。
冗談はさておき。
この書籍、なかなか手強いものがありまして、そもそも読む人が三国時代、西晋、東晋の推移はおろか、雑学までアタマに叩き込んでいることを前提として書かれています。
「王右軍って誰さ?」
「王羲之です」
「それならそう言えよ!」
だいたいこんな感じです。ハードル高すぎやしませんかね?
そんなわけで、読む側は註釈に頼らざるを得ないわけでして、日本人なら森三樹三郎訳(中国古典文学大系)、八木沢元訳(中国古典新書)、竹田…続きを読む - ★★★ Excellent!!!嫌いな奴を華麗にdisる、機智の世界
どうも、三国志ファンや、中国史ファンには『世説新語』というのはあまり評判がよくないようです。が、中国文学の世界では評価が高く、私も歴史をよく知らないうちから楽しく読んだ覚えがあります。
それは、嫌いな奴のディスり方にセンスがある、といった類いの機智が見られるからです。
このあたりは、井波律子先生の『中国人の機智 世説新語の世界』にお任せしましょう。
この作品は『世説新語』をただ訳しただけではなく、そこに、またエスプリの効いたコメントをつけています。
多分、三国志ファンには「マニアックな人物ばかりだ」と思われるかもしれませんので、あえて、三国志とか知らない人に、お薦めしてみたいと思います…続きを読む - ★★★ Excellent!!!三國志好きを公言するなら履修しておくといい。らしい。
まずは泣き言から入ってもよろしいでしょうか?
「東洋史やってるんなら、三國志わかるよね?」
と当然のように言われるのツラい! わからん!
でも、言い訳も逃げも許されない場面もある(泣)
そんなわけで、手を出しやすいところから入って、
少しずつ気掛けて勉強していこうと思っている。
『デイリー世説新語』、ちょうどいい感じです。
短く簡潔で注釈も付いて、且つ非常にマニアック。
カクヨムにはなぜかポスト三国時代に詳しい人々が
着実に集まって濃厚コンテンツを展開なさっている。
レビューや応援コメントも超絶濃厚で素晴らしい。
私は「おお凄い!」しか言えないけど、凄いのです。
編者の佐藤氏のツッコミ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!三国志・中国史ファンの心を砕き続けた世説新語をとてもわかりやすく紹介
「世説新語」という書物がある。
三国志ファンの中でもマニアを自称する人なら多くがそのタイトルを知る書物である。日本語翻訳もされているため、三国志正史の翻訳を読み終わった後に次に読む書物候補に挙げる人も多いだろう。人物エピソード集、小説集と聞けば、読みやすいと普通にそう思うこともあって。
だが、これがかなりの難物である。まず、簡素すぎるぶつ切りのため、背景が注釈を見ても、よく分からない。続けて、目当ての知っている人物がなかなか出てこない。人気のある武将系、参謀系の人物が主役の話はほとんど存在せず、正史で地味な文官と思っていた人物ばかりがでてくる。知らない人物が多く、その人物がどの時代かなか…続きを読む