概要
祭り之介)と東京の引きこもりの若者(ハンドルネーム コモロウ)横浜に住む壮年の男(ハンドルネーム フウイ)との会話や議論を通じて目標に向かって進んでいく物語。
島津についての歴史的考察や南九州にある都城市についても現地ならではの情報をお届けします。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは読者参加型の究極の実験小説!
まずタイトルから惹かれる本作。
物語をけん引するキャラクターは三人おり、島津義弘公の大河ドラマ誘致を願う青年「祭り之介」と、東京在住の引きこもり男性(?)「コモロウ」、そして横浜に住む壮年男性「フウイ」による、目標実現に向けたネット越しの軽妙な会話劇が魅力です。また時に社会情勢を踏まえた上の三人の鋭い考察も光ります。そしてなにより作者様の地元への深い愛が感じられる作品です。
果たして彼らはそれぞれの目標を達成できるのか――。
長期的に書かれている作品ですので読み応えたっぷりの本作。
N〇K様が動くその日を夢見て、一読者としてあなたも是非応援してみませんか? - ★★★ Excellent!!!泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ!(泣くか飛ぶか悩むなら、飛べ!)
上記の鹿児島弁のわらべ歌は、薩摩藩・島津家の、教育で語られる教えのひとつと言われています。
本作はその教えをなぞるように、戦国島津の大河を成すにあたり、まず作者自身が執筆して、その実現へと「飛んだ」作品です。
そして、その作者の想いが翔ぶが如く、350話超、35万字超の大作です(このレビューコメント投稿時現在)。
しかし、かまえないで下さい。この作品はどの部分から読んでも大丈夫ですし、つまみ食いをしても大丈夫です。
島津だけでなく、他の地方の大名、果ては世界、そしていろいろな時代の話があり、ご自身で興味のあるところから見るのもアリです。
――ぜひ、本作を読んで、「飛ぶ」というのがどういう…続きを読む - ★★★ Excellent!!!島津の野望。それはここから始まる!!
薩摩隼人の名を全国に轟かせる!! その想いがギッシリ詰まった本作品。
島津とは何であるのかを交えながら、島津大河の実現を目指す作者様の熱い想いが綴られています。読み進めればその熱量が読み手に非常に良く伝わり、大河が実現できるかもと錯覚すら覚えるでしょう。
流石に島津の話だけでは読み手が退屈しがちになります。然しながら、そこは多彩な偉人伝などを交えて退屈しない仕掛けとなっております。思わず、目を奪われて読み進めること間違いなし。歴史好きなら頷くことばかりです。閑話も交えていますので、歴史以外も学べます。
そして島津大河の誘致の狙いは、薩摩から世の中をより良くしたい。まるで明治維新のような気…続きを読む - ★★★ Excellent!!!島津大河誘致のために奔走する人たちの物語
自分が今まで島津家にたいして持っていた印象は以下のようなものでした。
・少ない人数で敵陣を突破して帰還する人たち
・エルフ相手にも日ノ本言葉を強要する妖怪首置いてけ
・誤チェストした後、「名前を聞いたらどうか」という意見に「名案にごつ」という人たち
・殴られて尻餅ついただけで恥ずかしくて切腹する人たち
・機動戦士ホンダム相手に大剣を担いで戦う人
・・・などなどだいぶ漫画ゲームなどに影響されていますが、おおむねとしてのイメージは戦い大好きなバーサーカーといった印象でした
ですがこの小説を読み、下々の人々に対しても気配りがあったり、朝鮮戦争につれていって亡くしてしまった5匹の猫のために神社…続きを読む - ★★★ Excellent!!!いつか島津に大河が来る日まで
関東の住人にとって、九州、それも宮崎は遠い。
実測では北海道までとあまり変わらないはずだが、ずっと遠い距離を感じるのは、個人的な土地勘の有無と、
何より目ぼしい都市は片手で数えるほどしかない東北方面と違い(北の住人に謝れッ)
その道のりの上に、現在の首都よりも遥かに旧く魅力的な歴史を蓄えた街が数珠つなぎになっているからだろう。
物語の舞台となる都城(みやこのじょう)、架空の宮之城(みやのしろ)も、そのエモい名の響きどおりの情緒溢れる街。古くは薩摩藩の一部だった。
薩摩藩といったら薩摩隼人の蛮勇の印象が強いが、関ヶ原合戦時代の領主島津義弘の時代から福祉国家の側面があり、幕末の時代にも隊士の自己…続きを読む