木元宗

他愛のない日々のあれこれを綴ります。 日記ではありませんが、エッセイとも言えない、日常の中に見つけたものたち。 ※Twitterへ関連写真を掲載することもあります。

　魚たちが、幽世と現し世の狭間へ導く。 　水彩画家、矢賀崎亨は、妻の瀬那を失った。 　彼女の記憶が薄れてしまったことに怯えつつ、彼は思い出を取り戻そうと奔走する。 　現実とも…

　災厄の如く襲う”変位”現象は、国に無数の穴を空け、いくつもの廃棄都市を生んだ。 　その都市を根城にして、ゾーンと呼ばれる変位地を巡るのが、追跡屋＜チェイサー＞である。 　狂血と…

都市伝説というものは、人々の口の端に上らなくなった時はどうなるのだろう？

謎多き、坂本竜馬暗殺の真犯人。 京都見回組、新撰組、昨今では薩摩藩陰謀説と多くの犯人説が語られていますが、第四の説は我々日本人には到底信じたくない説として、語られることがありま…

いや、書評終わったから好きなこととりあえず始めようと思っただけで。 好きなことを好きなだけ、雑多に語ります。 感覚としては交換ノート(世代がばれますね)。コメントを頂戴できると…

　映画で初主演を務める竹見李卯は、女剣士役として全力を尽くしていた。 　一方、彼女と戦う小坂木吉は、これから踏み台にされるかのようで、不満を持っていた。 　二人が本番、初めて本気…

自主企画「同題異話　八月号」参加作品です。 夏の暑い日に現れた、あの人。私の中の何かが、変わっていく。 ※全話公開いたしました。

〈青木の街はまだ春が遠いシリーズ〉 略して、青春(アオハル)シリーズ。 　一作目　「天体観測」 主人公、月山　諒（つきやま　りょう）は、卒業式を迎えた。 学校から去る前に、理…

由緒正しい神社のある港町。そこでは、海から来た神が祀られていた。神は、春分の夜に呼び寄せられ、冬至の夜に送り返された。しかしこの二つの夜、町民は決して外へ出なかった。もし外へ出た…

夏休みを利用して、旅をしていた二人の大学生。 道に迷い、彼等が辿り着いたのは男の夢が叶う楽園のような小さな村であった。 しかし、その村には恐ろしい秘密が隠されていた。 彼等…

大学時代の友人に紹介された『恋人』は、出来のいいマネキンだった。

本作品は、県立黒鷲工業高校、通称黒工（クロコウ）に通う、主人公織田の日常生活を綴ったものです。 本人たちは至って「普通の高校生活」を送っているとおもっていますが……。 女王が…

霊峰富士を望む清らかなせせらぎの街につながる異世界でくり広げられる、人とあやかしと甘いお菓子が紡ぎ出す、ちょっと不思議でほっこりやさしい物語。 まじない菓子“冥菓”を伝承する和…

　身長１８メートルの鋼鉄の巨神「カーニヴァル・エンジン」。そしてその、鋼の巨大な騎士が疾駆するＶＲゲーム空間「スター・カーニヴァル」。 　ＶＲ空間「ボイド宇宙」で初恋の人にそっく…

霊やあやかしが見える『二階堂誠一』は、五年前に出会った妖狐『蒼矢』とともに便利屋『幽幻亭』を営んでいる。 得意分野は、主に幽霊や妖怪が絡んでいる事件。 「不可思議な現象でお困…

【完全趣味作。読みやすさ度外視】 あらゆる危険を察知する少女、誡。 しかし危険を回避できる異能力を持ちながら、誡は危険な世界に足を突っ込みがちである。それは能力の代償に感情が希薄…

絵本に出てくる勇者に憧れた少年は太陽のような少女と出会い恋をした。しかし二人の前に残酷な運命が容赦なく押し寄せる。 僕は彼女のために、何ができたのだろうか。 絶望のなか過去を…

★面白いと思って頂けたら応援、レビューをよろしくお願いします！ アラサーでブラック医療事務員の道武明丸。仕事と上司の嫌がらせに耐えきれず、彼は自ら線路へ身を投げ人生を終えた。…

2022年、突如起きた大地震により、精霊達が町中に出現し、現代社会に混乱を引き起こした。 それから１０年。可視化された精霊や妖怪達の中に、日本古来のものが少ないことに危機感を抱い…

中学時代の詩は５編しか残っていないので、そのまま掲載しています。高校時代、短大時代、20代の詩は、抜粋しての掲載です。 振り返るとあまり成長していない自分に気づくという、情けな…

三十代突入から半ばまでに綴った過去詩の詩集。 惑う迷路のような日々。独身から既婚への過渡期。休筆に入るまでの作品から抜粋しています。

あらゆるものがリサイクルされる町。 紙屑も、パンも、人間でさえも。 全てが町の栄養となり生活を潤す、完成された循環。 究極のエコシステム「リサイクルネット」。 リサイクルネッ…

「獅子の昼飯になるヤツは別にいるんだ。そいつを必ず見つけ出す」 貧乏ながらも気ままに暮らしていた青年トラトスは、ある日、突然、身に覚えのない殺人の罪で捕らえられる。 死刑になる寸…

脇山藩士の簀子六平太は、背振衆と呼ばれる忍びである。 自らの身分を隠し、脇山藩士として生きながら、代々藩内の不平分子を内偵する役目に就いていた。 主命の為に、わざと役目で失敗し、…

南雲咲哉は、「下宿つき」の条件に魅かれ、関西の私立中学の教員採用試験を受験。その春から社会科教員として採用され、部活動顧問として剣道部を担当している。 その部活動の最中に不思議な…

　僕に妹が出来た、でも最悪の出会い、義理の妹なんて要らない。 僕には理想の人が居る、誠実で優しくて同じ価値観を持っている。 毎日喋るのが楽しい、僕の生き甲斐 でも、その人が誰なの…

夏祭りの抽選会で当たったゲーム。増田は駅前で見知らぬプレイヤーとの冒険を楽しんでいた。 不思議な力を持った彼女は一体誰？　彼女の正体は何者なんだ？ ひと夏の小さな冒険が始まる。

バレーボールの応援に行った私は、その試合で活躍する釣り仲間の糸田を異性として意識する。でも、彼には彼女がいるという噂を聞いて、もやもやした気持ちを吹き飛ばすために釣りに出かけたけ…

　代々、人を喰らう事を必要としてきた一族。彼は自身の延命のため、平穏な街で「贄」を探していた。 　しかし、彼は恋をしてしまう。病的に痩せていて、退廃的で、今にも死んでしまうそうな…

そっと囁くような、言葉の欠片たち

舞台は現代日本にそっくりなどこかの国。その小さな国には八百万の神様が住んでいて。 神様とひとが織り成す恋の短編集

「で、俺は何番目だって？」いきなり怪しい部屋に召喚された蒼一は、ヒゲのジジイに問う。 　使えるのは先代勇者たちが取り残した出涸らしスキルだけ。火炎、雷、鑑定、回復、まともな魔法は…

日常に埋もれて消えていく、漂う思考を言葉に託して。 詩という墓標にしたためる。

田舎街の大学生、波賀篤は奇妙な試練に挑むハメになる。 物語を書かなければ、酷い目に遭うだろう、と。 その課題は、文字嫌いの彼には途方もなくツラい百万字。 激闘の末に彼が見たものは…

日々のことやくだらない妄想、過去の怪異な思い出など、とりとめなく綴っています。 ※怪異な章にはグロテスク描写が少しあります。

あなたが内包する狂気に爛れ、 ひたすら闇に墜ちる祈りを。

高速回線が、全ての社会活動の動脈となった近未来。 仮想世界の裏道を行く者にとっての天敵、それが真崎涼也だ。 無敵と思われた彼を脅かす存在が、この日、世界を侵蝕し始める――。 電…

ニューヨークでの生活と経済学の初歩を、小説仕立てで。 食べ物の描写は、下記タイトルには含まれていません。 第12-15、19-20、22、26、27話

宅配便だというので扉を開けたが、そこにはどう見ても業者とは思えないスキンヘッドのおっさんがスーパーの袋を手に立っていた。 （※第二話には短いですが喧嘩の描写があります）

平和な地方都市の駅前を襲う、史上最悪の血の惨劇。 誰が、どうやって引き起こしたのか？ 謎の原因を追うのは、世界の法則を捻じ曲げることのできる青年、瀧神玲。 深層世界を舞台に、最強…

貧相な才能、足りない実力、枯れ果てたやる気。そんな底辺ワナビである私でも、このカクヨムでなら何かが変わるかも！　そんな勘に従い、導かれるようにして登録してから早数年。 何もない…