概要
仮想世界の裏道を行く者にとっての天敵、それが真崎涼也だ。
無敵と思われた彼を脅かす存在が、この日、世界を侵蝕し始める――。
電脳の神に挑む、追跡・捕縛のプロ。彼に勝ち目はあるのか?
※ 『血海に潜る』の姉妹編です。
※ 「小説家になろう」でも掲載中です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!雪のように降り積もる火の粉が、すべてを灰に変えてゆく
物語の始まりは真っ白な雪原。
仮想領域犯罪捜査官――通称、転送捜査官である主人公が狩るのは、美しい異形の巨虎ではなく、犯罪者。
元々の能力に加え警察権限も駆使する彼に狩れない獲物など無かった。
しかし、状況は一変する。
聳え立つ火柱が支配する世界。
容疑者となった主人公の運命は?
病院施設が隠蔽するものは?
やがて明らかになる過去のテロ事件。
この作者さまのアクションシーンは、まるで映画を観ているよう。ゲームに慣れた方なら、その映像も真に迫ってくることと思います。
息も吐かせぬアクション。
脇を固めるヒロインや天才ハッカー。
そして、素敵なおやじたち。(←重要。笑)
過去のテロ事件を扱…続きを読む - ★★★ Excellent!!!仮想領域犯罪捜査官――通称、転送捜査官。VRの世界に蔓延る、悪を追え!
これは、ゲーマーには堪らない作品である。
舞台は、近未来の日本。この世界には数十年前日本で起こった、政府主導による技術のブレイクスルーによってもたらされた、高度なVRが普及している。その高度ぶりは、まるで魔法の世界だと、感嘆を以って称される程。その魔法のようなVR世界での犯罪者を追うのが、仮想領域犯罪捜査官――通称、転送捜査官である主人公、真崎(まざき)涼也(りょうや)の役目だ。あやゆるゲームジャンルにおいてトップレベルの腕前を誇る彼に、捕らえられない者などいない。
だが、待機センターと呼ばれる場所からの通報を受けた彼は……。思いもよらない大事件に、身を投じる事となる。そう、それは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!転送捜査官・真崎涼也
この作品は、転送捜査官という設定と緻密なストーリー、疾走感が素晴らしいです。
仮想空間での迫力あるバトルシーン、印象的な情景描写、そして主人公を取り巻く個性豊かな登場人物たち。それらが見事に組み合わされ、ラストに向かって行きます。
もちろん、主人公の真崎涼也は魅力あふれる人物です。強さと同時に人間味を感じさせるキャラクターで、鼻血を出すところなど、なぜかドキッとさせられました。
私はゲームを全くしませんが、それでも十分作品世界を堪能できました。ゲーマーの皆さんは、もっと楽しめるのではないでしょうか。
2018年3月末から改稿予定とのことで、さらに良い作品になることでしょう。楽しみです。 - ★★★ Excellent!!!キャノピーは閉じた。仮想現実へ潜り、戦え!
高度な高速回線が張り巡らされた未来都市。
そこでは、ハッキング技術を悪用する者を、仮想内で捕まえるという、仮想領域犯罪捜査官、通称転送捜査官という者がいた。
真崎涼也は、その転送捜査官のひとりだ。
ある日、要治療待機センターで昏睡状態に陥る患者が続出する。彼らはVRを導入した機械で共有世界にいたのだが、突如、同一世界で昏睡をし始める。
真崎と、同僚の綾加は捜査に乗り出すのだが……。
と、始まるこの物語。
とにかく格好いいのですよ!
冒頭から、作者様が作り出す世界観に飲み込まれ、気づけば真崎たちと共に外部とVRの世界を行き来するような感じで物語が進んでいきます。
また、VRでの登場人物達…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読み始めたら「ログアウト」できない面白さ
ここはいったいどこなんだ?という舞台から始まるこの物語は、考える間も無く圧巻の戦闘シーンへと移る。
そして始まる戦闘描写はスピード感と臨場感にあふれ、眼前に映像が広がるだけにとどまらず、音までも聞こえてくるよう。
おそらく読者は、あたかも自分がその世界にいるかのような錯覚にとらわれるはずだ。
どうやら舞台は仮想現実の中。そして主人公真崎涼也は、その中で無敵の力を発揮して対象を捕縛する「転送捜査官」。
そんな彼の戦闘シーンにのめり込んで読んでいたかと思えば舞台は一転して現実世界へ。
そして読者は主人公と一緒に、一気に現実世界へと連れ戻される……。
さまざまな描写を巧妙に切り替える作者様…続きを読む