一話ずつは僅かな。ほんの僅かな言葉のかたまり。静かに紡がれるその僅かな文字たちが豊かな心情を語りかけ、その奥に在る物語を夢想させます。誰の心にもあるような。一度は感じたことがあるような。そんな想い。作者さまが切り取った言葉の先にあるのは読む方それぞれの心の物語。静かで美しい言葉たち。そこに、喜びも悲しみもすべてを映して――