環境省外来生物対策課さいたま管理事務所精霊部門

作者 達見ゆう

91

35人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

意外な要素を組み合わせて、現実にはあり得ない物語を楽しませてくれる。
そんなファンタジーの醍醐味がぎゅーっと詰まった作品です。

環境省の精霊部門、それもさいたまが舞台という、現代のおとぎ話。
短編連作の形を取って、軽快に話は進行します。

精霊がもちろん見どころで、多種多様なものが登場するのですが、それはぜひ読んで確かめてみてください。
しかし、一番の魅力は主人公、そして彼を取り巻く登場人物たちでしょう。

ドSの榊、なんて紹介したらボコられるのは確定ですね。
どうも榊と名字呼びされるのは大嫌いみたい。
その理由も本編で明かされていきます。

この主人公がぶっ飛んだキャラながら、最後まで一本筋を通して大活躍してくれます。
手も足も出るSっぷりは、勧善懲悪の爽快感でスッキリさせてくれました。

ヒロイン桃瀬とのぎこちない恋模様、謎の珍味“うめい棒”、シリアスな家族の葛藤……。
綺麗にまとめる最終話まで、ぜひご一読を。
今人気の高いキャラ文芸好きの方には、特にオススメです。

★★★ Excellent!!!

好きです、こういう現代ファンタジー!
ガチガチのお仕事の中に当たり前のように精霊やら妖怪やらが混ざり込んでくる感じ!たまりません!

舞台は、タイトルにもある通りで環境省外来生物対象課。かたそうな部署です。やれ決済だ申請だ稟議だと、とにかくそんな言葉が行き交って、何をするにも上の許可が必要だったり面倒な手続きがあったりする、そんなところです。

外来種であるピクシーを捕まえたり、サラマンダーによる火災が勃発したりするわけですが、それを解決する榊主任がまぁ良い味出してるわけです。もうキレッキレなわけです。恰好良いのです。

彼のキレッキレ具合は実際に読んでいただくとして、ヒロインの桃瀬ちゃんの可愛さであるとか、柏木くんのチャラ男ぶりなんかも本作の見所となっています。
個人的には、榊主任が愛してやまない某駄菓子の「どうして販売に踏み切ったのか」と首を傾げざるを得ない味とそれの終盤辺りの活用法なんかも注目ポイントでした。まさかの活躍をしますから!


一度読んだら止まりません!
強くお勧めしたい名作です!

★★ Very Good!!

第2章まで読みました。

現代に突然姿を現した精霊達と、それを管轄する公務員達という設定がとても面白いです。

公務員のお役所っぽい所はリアリティがあって、だけどもしっかりファンタジー。
精霊のキャラクター達が魅力的で、くすっと笑えたり、バトルシーンはハラハラしたりと楽しく読ませて頂いてます!

★★★ Excellent!!!

ファンタジーと聞くと「ちょっと……」と敬遠してしまうあなたにお勧めの小説が、この作品です。

チートはもちろん、王道と言われるような設定は出て来ません。
現代社会をベースとした近未来が舞台です。
ある事象をきっかけに可視化された精霊たち。
外来種・在来種を取りまとめて、それに対するのは何とお役所職員の面々!
様々な精霊が登場し、職員たちと対峙していく中、個々が背負ったものを織り交ぜながら話は進んでいきます。
そして、あの事象との関りも……。

時折クスッとさせられる軽快な文体が読みやすいだけでなく、リアリティのあるお役所仕事や古来からの伝承もしっかりと描かれています。
さいたま(?)のデートスポットや恋バナも散りばめられ、作者さまのサービス精神もうかがえる、この作品。
続編や在来精霊たちとのスピンオフ作品を期待しています。

★★ Very Good!!

精霊が出てくるお話ですが、お役所が舞台、さらに入念なリサーチに裏打ちされたリアリティがあります。

「精霊でリアリティ? そんなに資料あるの?」

と思うでしょう。あるんですよ。そこを調べ尽くしているのが、この作者様のすごいところ。
その知識は、作品中ではさりげなく出てくる程度なんですが、かなり時間をかけて調べているんだろうなと思います。
そういうわけで、軽くも読めますが、細かく読むと意外な面白さが発見できる秀作です。

数々の面白い精霊が出てきますが、ご年配の精霊たちがとてもいいです。特にコロポックルとノーム。ご年配キャラが魅力的な小説って、あまりないと思うのですよね。

章ごとによくまとまっており、読みやすさもあって、サービス精神旺盛な作品です。

まだ完結前なので★二つとしましたが、完結したら★三つだろうなと思っています。

★★★ Excellent!!!

さいたまを震源とする地震によって、突如として姿を現した精霊たち。古来から有名な精霊たちもいるのだが、困ったことに外来種まで国内を闊歩するようになってしまった。これでは在来種の精霊たちが追いやられ、生態系が崩れてしまう。

そんな危機に対処するために設けられたのが環境省外来生物対策課、精霊部門。外来種の調査、捕獲、本国への送還手続き、在来種の保護が主な仕事だ。

クールな仕事人間に見えて、キレると怖い主任・榊とチャラ男のイケメン・柏木。このコンビに新人桃瀬が配属されたところから物語は始まる。

お役所仕事ならではの堅苦しい書類のやりとりや精霊たちを交えた現実感ありありのお悩み相談、時間外勤務などハードにパワフルに三人は活躍する。

トイレで暴れるピクシーやデリカシーに欠ける吸血鬼、わびさびに目覚めたノームに市役所の臨時職員で働く○○などバラエティに富んだ精霊たちがユニークだ。

また、面白味のうめえ棒を愛する榊の意外なルーツとぶちキレポイントにも注目。

連続ドラマやアニメを見ているようなテンポのいい展開とコミカルな会話の応酬。ミステリ要素のある話や人情味ある話。今後はシリアスな展開もまっているとか。

ジメジメしがちな今日この頃、パリッと爽快な気分が味わえる作品。おすすめですよ。

★★★ Excellent!!!

精霊が一般的に可視化された世界を公務員の目線から描き、
さらには外来種と在来種の定義を加えた作品。

キケンな外来精霊や日本に馴染んだ精霊相手に奮闘する姿がコミカルに描かれています。
書類やハンコが欠かせない公務員の描写や、
地域の人々と協力して問題を解決する姿はリアリティ抜群。
また、実際にあるさいたまの伝承や文化も紹介されており勉強になります。
そして、それらと外来精霊が関わることになるなど今後も目が離せません。

個人的には和歌山出身の井沢弥惣兵衛の話が出てきたので満点です。

★★★ Excellent!!!

 精霊や妖精といった、ファンタジーではお馴染みの種族。そこに「在来種」「外来種」の概念を組み込む着眼点が、オリジナリティに溢れています。
 逆に今まで意識されていなかったのが不思議に思うほど。この設定だけでも引き込まれます。

 主人公たちは公務員という立場で職務にあたるのですが、日常の描写に説得力があるのも、作品の魅力です。
 架空だと分かっていてもどこか現実味を帯びている「お役所仕事」感は、この作者にしか出せない味でしょう。

 新しい切り口で描かれる現代ファンタジー、興味をそそられたなら是非ご覧ください。

★★★ Excellent!!!

 LOL[love of luxury]と申します。
 小説を漁っていて久々にまともな話を書く作家さんに出遭いました。感謝します。是非今後とも執筆を続けて下さい。
 対策課に所属する精霊部門の公務員が精霊相手に悪戦苦闘する様は、こんな日常もあるのかな、と思わせてくれそうで、非常に面白いです。精霊の種類も豊富でこれからどんな精霊が出てくるのだろう、と面白がって読んでいます。
 素晴らしい小説をありがとうございます。
 

★★★ Excellent!!!

外来種のピクシーによって、在来種の妖怪たちの生存が危ぶまれている地、さいたま。

地道に外来種を捕獲し、在来種の生存を守るための活動をしているのは
剣士でも魔法使いでもなく……
公務員の皆さん。


この段階で、
普通のファンタジーとは違う雰囲気があることに気づくかと思います。

作中では、
外来種であるピクシー対策のための法律もきちんと書かれており、
しっかりした設定があることが分かります。


応援コメントの返信で
作者さんが
外来種のお花を見てこのお話を思いついたとおっしゃっていらして、
なるほど、と思いました。

現代の社会問題を組み込んでいる、
地に足のついた、硬派な現代ファンタジーです。


まだまだ冒頭でレビューを書くのは気が引けましたが、
この作品が広く読まれることを願って、
フライングで書かせていただきました。

今後をとても楽しみにしています。