ドS主人公が送る、公務員ファンタジー!

意外な要素を組み合わせて、現実にはあり得ない物語を楽しませてくれる。
そんなファンタジーの醍醐味がぎゅーっと詰まった作品です。

環境省の精霊部門、それもさいたまが舞台という、現代のおとぎ話。
短編連作の形を取って、軽快に話は進行します。

精霊がもちろん見どころで、多種多様なものが登場するのですが、それはぜひ読んで確かめてみてください。
しかし、一番の魅力は主人公、そして彼を取り巻く登場人物たちでしょう。

ドSの榊、なんて紹介したらボコられるのは確定ですね。
どうも榊と名字呼びされるのは大嫌いみたい。
その理由も本編で明かされていきます。

この主人公がぶっ飛んだキャラながら、最後まで一本筋を通して大活躍してくれます。
手も足も出るSっぷりは、勧善懲悪の爽快感でスッキリさせてくれました。

ヒロイン桃瀬とのぎこちない恋模様、謎の珍味“うめい棒”、シリアスな家族の葛藤……。
綺麗にまとめる最終話まで、ぜひご一読を。
今人気の高いキャラ文芸好きの方には、特にオススメです。

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