瑞樹博士の経済学

作者 オレンジ11

73

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★★★ Excellent!!!

経済学なんてわからない!と言う方でも大丈夫です。
私も全くわからずに読みましたが、経済学の部分はさらりと流し、夫妻の日常を読むだけで、なにやら優しい風が胸の中に舞い踊ります。

これからの生活の参考にして、気負わずに優しい毎日を送りたくなる作品です。

食事の描写も美味しそうですよ~(^^)

★★★ Excellent!!!

経済は身近な存在。日常のふとした瞬間に始まる夫婦のそんな会話が面白い。身構えずに気楽に考えよう。優しく穏やかな二人の言葉に読み手の肩の力も心地よく抜けていきます。

舞台は海外。故の真新しさがあり、異なっているからこその発見があります。学ぶことは楽しい。この物語には沢山の知識が溢れています。

気難しい経済書の真新しい形。読み終えた後で笑顔になる小説です。

★★★ Excellent!!!

勉学にとって「それをいかに実際の物事と紐付けるか」は重要なテーマだと思いますが、本作は日常生活を謳歌する主人公の視点に、経済学専門家である旦那様が経済学による視点を提供し、へーなるほど、ほーこういう捉え方が、と日常を少しだけリッチなものにしていく物語です。具体的シーンに対して経済学が用いられるので、かなりすんなりと入ってきます。何か判断に迷った時に具体的根拠を示してくれているので参考になるのです。
中でも、ゲーム理論を用いてカクヨムコンテストを分析した回は全てのカクヨムユーザー必見の内容となっています。
日常を一歩進んだものにしたいそこの貴方様、オススメですよ!

★★★ Excellent!!!

〈教養〉という言葉の意味は、『学問・知識を身につけることによって養われる、心の豊かさ』だそうで、知識を得ることは、心が豊かになる事なんですね。

さて、私もこの作品と出会わなければ、知らずに過ごしただろう経済学。
でもお金を使って生活している以上、私達の身近にあるものでした。

この著者様は、サラリと読みやすく、魅力的な文章をお書きになる方です。
この作品はニューヨーク在住の若き夫婦、美緒と瑞樹が実在していて、日々のエッセイを海の向こうから発信してくれているような感覚で楽しめます。

もう一つの見所は、応援コメントです。たくさんの方がご自分の意見や見解を書き込んだり、時には高次元の議論を繰り広げられています。
それは皆さんがこの作品に知識欲を駆り立てられ、参加したくなったという事。心を動かされたって事ですよね。

そんなやり取りを、「ちょっとよくわからないけど、ためになるわー」と大人同士の会話を盗み聞きする子供のように楽しむのもよし。

ワインとチーズを嗜むように、経済学に触れてみてはいかがですか。

★★★ Excellent!!!

経済学。単語を見ると、難しそうな固いイメージがしてきますね。
でも、この小説にはそんな重さがありません。一話一話がちょうどいい文量で抑えられ、読みやすいです。

海外で暮らす夫婦の、何気ない会話が経済学の話につながるという構成で、経済学は知らないところで生活に関わっている学問なのだなと感じました。
特に、本文では小説サイトをゲーム理論を使って、経済学の視点から考える場面もあります。
まさしく、カクヨムを使用している人にとっては、「身近な」例になりますね。

物語の舞台であるアメリカと日本の生活の違いを楽しみながら、経済学についての知識も入ってくる。
そんなお得な小説です!

★★★ Excellent!!!

経済学の入り口を、分かりやすい切り口で紹介してくれる本作。
それだけに止まらず、若い学者夫婦の生活をとおしてニューヨーカーたちの生活も堪能できちゃいます!

これから大学の経済学部に入る学生さん、公務員試験などで経済学の学習が必要になってくる方、経済学って難しそうだけどどんな学問なんだろうと興味を持たれた方、昔勉強したけどすっかり忘れちゃったなっていう貴方!、本作はタメになるだけでなく、きっと楽しみながら経済学の入り口を覗けることと思います。

ゲーム論を使ってカクヨムコンでの票の動きを検証した話は、カクヨムを利用する方なら必見!

★★★ Excellent!!!

若きイケメン経済学者とワイン好きマイペース主婦による、ニューヨークを舞台にしたオシャレで知的な日常を描いた作品。

日常とはいえ、そこは経済学者、あらゆる理論を展開して妻のダイエットにも協力する。ハイスペックなアメリカ人の友人(超イケメン)と学者仲間、可愛い隣人、昔の仕事仲間なども混じり、料理に観光名所にと、海外での生活ぶりも楽しめる。

中盤では読者選考をゲーム理論を使って考察してみたり、就職氷河期では派遣社員や働き方改革についても言及。身近な話題にも触れている。

また同じ作者によるエッセイ『スマートニュース×カクヨム「連載小説コンテスト」に参加中の話』も、作品の舞台裏が見えて面白い。ぜひ、こちらも読んでみて欲しい。

経済学ってなんですのん? って人から、経済については詳しいんですのよ、という人まで気軽にさらりと楽しめる作品。

★★★ Excellent!!!

「美緒、経済学の定義は『限りあるものをどう使うか』なんだ。そして経済やお金の話だけではなく、時間や資源の使い方を考えることもできる応用範囲の広い学問なんだよ」
28話に出てくる台詞ですが、色々な難しい経済用語もここに集約されるのだな、と思いました。
作者さん独特の絵画的な文章が魅力ですが、「市長の恋」とはまた違う、都会的でおしゃれな雰囲気を醸し出しています。海外生活者のあるある話も随所にあり、ニューヨークの空気の匂いまでが伝わってくるようで楽しいです。
食事のシーンも良く出てきて、経済学というのがいかに日常生活と隣合わせの学問なのだということが感じられます。

★★★ Excellent!!!

個人的に、この作者さんの文章には「洗いたてのワイシャツ」のような印象があります。
さらりしていて、ほのかに柔軟剤の香りがするような。

そんな読み心地の良い文章で書かれている「経済学を分かりやすく学べる小説」がこの作品です。

経済学を学べると言っても、内容は決して難しくありません。ニューヨーク在住の若き経済学者・瑞樹博士とその妻・美緒のオシャレな日常(美味しそうな食事シーンやライトなラブシーンもあります)を描きながら、2人の会話の中で、少しずつ経済学の面白いトピックに触れていく、というスタイルを取っています。

そのトピックの選び方も、とてもバランスが良いです。

ラチェット効果、機会費用、サンクコスト、比較優位説、GDP、金融緩和、ゲーム理論……。

「仕事や日々の暮らしに応用できる経済学の考え方」
「それを知っておくことで経済ニュースを理解しやすくなる用語」

というのをトピックを選ぶ基準にしているのではないかと感じます。
いずれも、社会人はもちろん、学生でも知っておいて損はない知識ばかりです。

その上で、難しい講義まではせず、経済学の素人である妻に「こんなトピックがあるよ」「ごく簡単に言えば、こんなことだよ」といった説明をするところまでで留めているのが、この作品の良いところ。経済の話はオマケと考えて、ニューヨークを舞台にした夫婦のドラマと考えても、普通に楽しむことができます。

経済学を学ぶきっかけとして、もってこいの作品です。