旗の道題名からは、?しか浮かばない。しかし、読者は何気ない日常から、背におぞ気立つ恐怖に誘われるのだ。傑作ホラー作品です。ホラー好きにお勧めです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(59文字)
私は知りませんでした。これを読むまでは。だから、この小説に出会えて本当に良かったと思っています。もし読まなかったら、その伝説が気になって仕方なくなっていたのだと思います。これを見た貴方も、もう気になり始めているのではないでしょうか?
都市伝説を聞いてしまった主人公は、導かれるようにその場所に引き寄せられていく……。 個人的な経験から言わせて頂ければ、話を聞いた時点で既に主人公は憑りつかれています。呪いを断ち切れるかどうかは、それに気が付くかどうかです。 読者の皆さんも気を付けてくださいね。お話を読み始めたときから、呪いは始まっているのですから……
ホラーものでよくあるシーン。危険だと分かっているのに、衝動に駆られて近づいてしまう主人公……。その意味がわかったような気がしました。怪異は怪異であり続けるために、見えない道を作っていて、人はついそれをなぞってしまう。手招きをされ、さもそちらに行くのが当然であるかのように。そうして犠牲者が出続ける限り、都市伝説は伝説にならず、現実であり続ける。その当事者が自分でなくても、意外と近くに手は伸びてきているのかもしれません。夏にぴったりの良作ホラーです!
この作者様の文章は描写力が素晴らしく、すっと頭に入って来ます。 脳裏に広がるイメージが鮮明なため、その分、恐怖が増幅されるって訳ですね! 『赤い旗』という都市伝説をテーマに進行する至極のホラーストーリーを、ご堪能あれ! オススメです!!
『山の上の塔に赤い旗が立っているのを見た人は……』真偽不明の怪しい噂、都市伝説。ある日、青年に、誰も知らない「赤い旗の都市伝説」の正体を知る日がやってきます。旗を見た者は、どうなる…?ホラーの定番ともいえる題材をどんどん読ませる筆力が素晴らしいです。短編ながら、読み応えがあります。もちろん、恐怖もしっかりと…!読者を存分に震え上がらせてくれます。怖い話を読みたい方にお薦めですよ!
淡々と語られる、ある「旗」についてのお話です。その旗を見ると幸せになれるとか……。ならないとか。そんな都市伝説が囁かれてはいるのですが、さてその正体は。それは近付いてみなければ、分からないものなのかもしれません。 サクッと読めてゾッとする、良質なホラー短編。是非皆様も、ご一読。