長門拓

第三次世界大戦が終結した後の世界。人類は地球を捨て、宇宙という仄暗い新天地へ飛び立った。 そして、退役したAIたちや役割から解放された有象無象たちは、地べたに取り残された。 この…

女子高校生のわたし、気付いたら森の中で油圧ショベルになっていた！ ここはどこ？　どうしてこんなことに？　何もわからないまま、何か事情があって追われていたラーシュさんという男の人を…

「人」がべらべら喋っているだけの掌編。 執筆のリハビリの為に登場人物に延々と語らせました。

　ぐぢゃり。 僕は握った肉塊を、両手で二つにねじ切った。命っていうのは、煮込んだ茄子みたいに柔らかい。あるいはひょっとすると、僕自身の生命だって。

　葉歳西高校２年Ｄ組、天鷹きかるの自由研究。それは、夏休みの仮想空間を作り上げることだった。しかしシミュレーションの中では、とうてい現実とは思えないキラキラした夏休みが繰り広げら…

突如として世界中に開いた穴。 その穴に入ると、一番逢いたい人に逢えるという。 人生が変わった。是非入るべきだ。そんな声が増える中、私も穴に入ることを決意する。

友人から突然届いた万引き宣言。慌てて家を飛び出した僕。

【短編】仕事×現代ファンタジー。シリアスです。天才アナウンサーの葛藤から始まる、現在、過去・未来を紡ぐ物語。

「昨日助けていただいた銀縁眼鏡です」そう言って、クラスメートの顔をしたそいつが俺の部屋で頭を下げていた。ちょっとした事故で落っこちた銀縁眼鏡を拾い上げた、その恩返しにやってきたの…

森のくまさん殺人事件、和菓子と男前の狸さんに続き、今回も三毛猫さんが、やらかします。

その惑星の植民事業は、土着のウイルスによる伝染病に阻まれた。 だが植民を諦めない政府は、罹患者を隔離し、 そして、それ専用の医療従事用アンドロイドを開発し医療に当たらせた。 彼ら…

僕と彼女の初めての、漫才。

カクヨムの運営姿勢に納得がいかないので、引っ越すことにしました。詳細は近況ノート（https://kakuyomu.jp/users/kakuyomist/news/168173…

俺とフィムーは念願の宇宙旅行へ出発した。 惑星間ワープをした直後、翻訳機の不具合が発覚する。 もう帰るわけにも行かず、中止にするわけにも行かない。 食べ物関連の言葉が翻訳されない…

　日本の首都であり心臓、東京。 　都心は見上げる程の高いビルが並び、雑多で、慌しく時間が駆け抜けていく。 　千四百万人近い様々な人間が、様々な思惑を抱きながら生きているこの土地…

越河・モモコ・アンネッタは山手線をこよなく愛する鉄オタでありスウェーデンコーヒー一本で生きる究極の引きこもりを最終目標として環状山手線から一歩も外に出ずに暮らす極限生活に挑戦して…

あいつが好きかと問われれば、もちろん好きだ。 あいつにもし恋人ができたとしたら、きっと気が気でないだろう。 しかしその感情は、恋と呼ぶには熟成されすぎていて、愛と呼ぶには軽薄す…

「４０日後、私達の地球に巨大隕石が衝突します」 　地球滅亡が迫るなか、主人公の陸斗（りくと）は、抜け殻のような毎日を過ごしていた。 　元々、学校にも行けてない。 　みんなに諦…

近未来、全てのフィクションが格納された正体不明のデータベース「OF」が発見され、創作の在り方は根本的に変質した。データベースから工業的に産出される創作物が市場を支配する中、主人公…

ある夜の夢が忘れられずに書いた物語。 女だからではなくて。 男だからではなくて。 あなた、だから。 全ての人が、自分の｢好き｣を大切にできる世界でありますように。

これは、親子間の愛情や子育てや介護などを否定するものではありません。 本作品に書かれていることはすべて私自身の価値観です。誰かにこの価値観を強要したいわけではありません。 ご理解…

カクヨム2020短編賞エントリー 【第2回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「金貨」、「カタツムリ」、「星」】 に参加しました。 とある引きこもり少年と家庭教師の話。…

死にたがりの僕は、毎日死のうとしている。 でも死ぬことができない。勇気が無いから。 そんな死にたい主人公の、妄想の話。

奴隷狩りに捕らえられた少年は商人に買われ、冒険者の道を強要される。 冒険者適性が壊滅的になかった少年は仕方なく、誰でもなれる（そして一番死にやすい）魔法使いとして迷宮に挑むのだ。…

カクヨムの運営姿勢に納得がいかないので、引っ越すことにしました。詳細は近況ノート（https://kakuyomu.jp/users/kakuyomist/news/168173…

Sanidine（サニディン）の紡いだ詩を投稿していきます。 方向性などは未定ですが、リズムや空気感を大切にしていきたいと思います。

違和感がある。自分が「人間」であることに。 自分はほんとうは「犬」であるとずっと思ってきた。 自分が「犬」だと思うひとや、自分が「猫」だと思うひとや。 私だけじゃないと、思うか…

学校ではクラスメイトのいじめを受け、家へ帰っても自分を待っていてくれる家族などいない高校1年の男子。 もう全てを投げ出してしまいたい。そう思いかけた彼を、風変わりな若い男が引き止…

気が付くと俺は、この世ならざる場所にいた。 別に驚きはしない。大事なのは順応だ。 唯一意外だったのは、三途の川の手前に一軒の屋台が佇んでいることだった。

時計の歯車を飲み込んだことが頭から離れない少女は幼馴染になんとなく話しかけた事で運命が少しずつ回り始める……。 運命と文脈、そして生きることを巡る高校生たちの青春物語。

わたしはブルージュで出会った風景に心を惹かれた。そして写真を撮った。 その写真とまったく同じ絵葉書が、なぜかお土産屋さんで売っていた。 衝動買いして買った絵葉書を、いろんな人に向…

僕は一次選考ごときで溺れかけている。ただ、その間も時間だけが過ぎていく。積み上げられていくビル。未だ完成しない小説。 時をテーマに物書きのじれったい日常を浪費する。

女性として生まれた私は、男性に恋をするものだと思っていた。同級生の女友達から告白されるまでは。 嫌な気持ちはなく、付き合うことを決めた。その決断が、価値観も人生も変えていく。 …

戦場看護師として従事していた私に、国王様より直々の職務を命じられました。 それは、かつて英雄と呼ばれた男を最期までお世話すること。 これは、英雄を看取るまでの私の思い出話です。

気が付くと海の中……。 僕はサカナ……。 ただ漫ろに、広大無辺の海を泳いで行く。

幼い頃、俺のヒーローは、父さんだった。 高校生になった俺は今、その父さんの介護をしてる。

転売ヤーってさぁ……

【はてなインターネット文学賞　大賞受賞作品】 古文×現代×ファンキーな御伽草子。 誰もが知るあの古典作品が、令和のネット社会に蘇る！ 2022/11/5 追記： KADOKA…

ふとした一言から、漕艇部のボランティアの手伝いをすることになった史乃。クラスメイトのタカに、馬鹿にされたくない一心で……。 ※2008年頃の山形県酒田市を舞台にしています。 ※…

執筆経験から考えるに、カクヨムの読者は走れメロスとメスガキが好きらしいので、 走れメロスとメスガキを混ぜることにしました。

陰キャでドライな性格と見せかけて苦労性な少女のお話。

戦国時代末期、後の始皇帝である秦王・政に挑んだひとりの男がいた。撃剣の名手にして羽声の力で人の心を自在に操る侠客・荊軻と彼を迎え入れた北方の国・燕、そして燕の歌姫・雪蘭に待ち受け…

アルファンド・ハイバーンは代々精霊騎士を輩出する侯爵家の次男であり、そして前世の記憶を持つ、所謂異世界転生者だ。精霊騎と呼ばれる発掘兵器、簡単に言えばロボットが戦局を左右する世界…

ツイッターで呟いた短文や、 ふと思いついた言葉たち。 頭から溢れて仕方ないものを書き留めるための言葉のアルバム。

大学四年、冬。 全てに嫌気がさした私は、電車の差し迫る線路へとその身を投げて飛び込んだ。 しかし、今まさに電車がぶつかるというその瞬間、なぜか世界の動きはぴたりと時間を止めてし…

不毛な関係を終わらせるかわりに銀縁眼鏡をもらう話。 状況的にはそうなので「性描写有り」にチェックを入れていますが、具体的な描写はしていない……と、思います。 『第一回…

雨の日、僕に届いた過去からの手紙。

本来、人間は雑食だ。 肉も食べるし、野菜も食べる。 穀物も食べるし、果物も食べる。 そこに、肉断ちを始める新人類が現れた。 彼らは偏り始めたバランスを、サプリメントや他の食材で…

核の炎で世界が焼き尽くされた後の近い未来の日本。そこで生きていた私と真宵。だけどもう、この世界には食料も水も残ってなくて。そこで二人の下した決断とは。これは、愛と悲しみの物語。