主人公は、学校にも家にも居場所がない高校生。
自暴自棄になっているところを引き止めてくれたのは、風変わりな男性の変わった薬でした。
きっと危険な薬なのだろうと焦りますが、どうせ一度は捨てようとした命と開き直ります。その薬の効果を実証するための実験に協力することになりました。
破天荒な研究者と怪し気な薬。不幸に取り付かれた真面目な被験者。
さて、この実験の結果はいかに?
辛くて仕方ない時には、こんな常識を覆すような出会いが欲しくなる!
だから苦しい気持ちを溜め込まずに、叫んでいいのだと思いました。
いっぱい恨みの言葉を吐いて、誰か助けてくれと訴えて―――
でも最後に必ず『やりたいこと』も付け加えるようにしようと、心の底から思いました。
その言葉こそが、きっと未来に繋ぎとめてくれる!
そう思わせてくれた物語。お勧めです。