概要
本作品に書かれていることはすべて私自身の価値観です。誰かにこの価値観を強要したいわけではありません。
ご理解いただける方のみ、お読みくださることを願います。
そして、どうかこのエッセイが、私と同じように『産まない(産ませない)』選択をしたけれども、社会からの圧力や周りからの心無い言葉で傷付いている方の心を慰めるものであってほしいと真に願います。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!一般常識と別角度から筋の通った私論です。一見の価値あり。
『倫理』『道徳』『善悪』は『社会(人間)の都合』で決められた物なので、宇宙万物絶対の価値基準ではありません。
そして『社会の都合に100%完全に合わせなければならない』訳でもありません。子を授からずに一生を終えた夫婦など古今東西いつもどこにでも無数にいらっしゃるでしょう。
『結婚し子を授からなければ犯罪となる』『そんな国にどうしても住みたい』のでなければ。詩一さんの決断と論を誰が否定できましょう。
皆さんも胸張って、私論を語りましょう。誰が相手でも遠慮せず言い放ってやってください。
と、本文へのコメントから自己引用しましたが、本当に一見の価値ありです。視野が広がる方は多いのではないでしょ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!筆者は社会と折り合いをつけてます
本作を読んだ人の多くは、筆者は社会と折り合いがついていない、と受け止めるでしょう。
評者は、筆者は社会と折り合いをつけている、と考えています。
本作の特異性を評者なりに説明するために、ルール違反の、もしかしたらカクヨム運営からペナルティを受けるかも知れないレビューを書きます。
人命の価値を否定する論説として、かつて伝説となった、鶴見済「完全自殺マニュアル」があります。
筆者の鶴見済は、自殺が許されない社会は「生き苦しい」と公言し、自殺が許される社会を作ろうと運動を続けました。そして多くの軋轢を生みました。悪く言えば、自分の思想を社会の主流派にしようとしました。
それに比べて、本作は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!それぞれの《価値観》が他者に否定されることのない時代へ
現在マイノリティな価値観や御意見を御持ちのひとの声が段々とあがりはじめ、もちろん微々たるものではありますが、社会にも影響をもたらすようになって参りました。こちらの作家様が綴られる「こどもを授かりたくない」という価値観もまたそうしたマイノリティのひとつであろうと考えられます。
マイノリティの声がマジョリティに制され、なかったものにされる時代は終わりました。いえ、いまこそ、終わるべきです。
賛否両論あるでしょう。わたしもこちらのエッセイすべてを《理解》しているわけではありません。それでも、すべての意見を《理解》はできずとも、多様な価値観に寄り添い、尊重しあうことができるのが、人間の人間たるここ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!一番の親孝行というけれど
まずこちらのエッセイを読んで、自分を否定されたようで深く傷つき反論したくなる方が多分いらっしゃるのではないかと思います。でもその反面、これを読んで救われた方も絶対にいると思います。
早く結婚しろ、早く孫を見せろ、一人っ子は可哀想だから、男の子は産まなきゃ、次は女の子だといいね、など他人は常にないものねだりです。
でもそれは他人だからこそ、責任感がないからこそ言えるのです。本人の人生設計など微塵も考慮していないからこそ簡単に言えてしまうのです。
本人の人生は本人の自由です。歌を歌う自由も、仕事を選ぶ自由も恋愛する自由もあるように、子供を持つかどうか、結婚するかどうか選ぶ自由があるはずです…続きを読む - ★★★ Excellent!!!詩一さんは紳士です
これだけは言っておかねばという使命感にかられました。
詩一さんはいいひとです。
こんな反骨心あふれるエッセイをお書きになり、タグに「滅びよ人類」とつけてしまう。
もしかしたら、初見の方には「怖い人なのでは?」と思われてしまうのでは、と懸念しました。
違うのです。とても知的でやさしい方です。いつも穏やかで感情的になることは少なく、奥様や友達を大事にされている方です。入院した時も励まし続けてくれてたし、お菓子とかくれるし。
そんな紳士の詩一さんが、真摯に語っておられます。
その熱量に圧倒され、そして「これまでどれほど悔しい思いをし、どれほどの怒りをためてこられたのだろう」と想像しました。
マイ…続きを読む