概要
二年生の三学期は三年生の零学期
「いいか、お前ら。二年の三学期はな、三年零学期だ」
先生はこれから先の人生が決まるから慎重にしろと脅すのに、志望校はできるだけ早く決めて勉強しろと急かす。
二年生の三学期に差し掛かり、進路に悩む理央は姉の言葉に救われる。
高校生のリアルな悩みを描いた姉妹の夕方のひと時を切りとったお話。
先生はこれから先の人生が決まるから慎重にしろと脅すのに、志望校はできるだけ早く決めて勉強しろと急かす。
二年生の三学期に差し掛かり、進路に悩む理央は姉の言葉に救われる。
高校生のリアルな悩みを描いた姉妹の夕方のひと時を切りとったお話。
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あなたの1PVに、私の心が救われています。非公開短編公開中。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!高校二年生のリアル
いつもながら精緻を極めた文章にはうならされるばかりです。
進路希望の用紙に何も書き込むことが出来ず、悩んでいる高校二年生。
それをテーマにして七千字以上書ける作家がどれほどいるでしょうか。
悩める高校生の持つ五感全てを駆使して、とてもリアルな「大人になろうとしている子ども」を表現しています。あどけなさや我がまま、甘えん坊な所も残っている一方でそのままじゃいけないという自覚もちゃんとあるのです。
家族と真剣に話し合うことで一つ屋根の下で暮らした相手の素顔に初めて気づかされる描写も実にリアル。
結論は先生ならずとも「それでいいのか?」と確かめたくなるものですが、高校生ですからね。ドラマのように…続きを読む