まさか横浜にある「動く実物大ロボット」に、そんな隠し機能があったとは(笑)
脳を直結して二人で機体を動かす設定には、映画『パシフィック・リム』のようなロマンを感じてワクワクしました。
不登校の二人の距離感も素敵です。
最初は傷を舐め合うような確認だった「仲間だ」という4文字が、物語が進むにつれて信頼や愛情を含んだ言葉へと変化していく。
その描写がとても丁寧で、胸に響きました。
作戦の杜撰さ(体育座りの生存率、政府はもっと早く教えてあげて!笑)など、少しご都合主義な部分はありますが、短編ならではの勢いとして楽しめました。
何より、二人が生き残って前を向くハッピーエンドに救われます。
いい!!
読後、この感想しか出て来なくて参りました。だってとにかく「いい!!」のだからもう仕方がないんです。カッコいいレビューとか書きたかったけれど、どれだけ取り繕って入念に言葉を選んでもこの良さは伝えきれない……。
だからまず第一声は「いい!!」で始めることにしました。
未来に思いを馳せることのできない主人公——陸斗。
陸斗と多くの共通点を持つ少女——乃愛。
もうすぐ隕石が当たって滅亡してしまう世界で、二人は公園で出会った。
これがまず、いい。壮大なスケールで世界は危機的状況なのに、出会いが公園という日常的かつ小さな場所なのがいい。
そこから二人は次第に惹かれ合い、共通点を見つけるたびに乃愛が「仲間だ」と喜ぶ。これがもう本当に楽しそうで、見ているこっちまでにやけてしまう。
二人が抱えている不登校という問題は、人類が抱えている終末という問題に重なっていく。
そして——。
もう一度言いますが、私はこれを読み終わったあと、「いい!!」しか出てきませんでした。が、レビューを書いて他の人にもこの良さを伝えなければいけないという使命感に駆られ、こうして言葉を選んで書かせていただきました。
しかしながら、最高にエモい瞬間がガッツリネタバレになってしまうため、結局伝えきれない! だからもう本当にこれは読んでもらうしかないと思います。
8000文字越えと短編としては少し長めではありますが、文章は平易で読みやすくまたストーリーがポンポンと進むため、最初から最後まですらすらと一気に読めてしまいます。なので心配なさらず、どうか読み始めていただきたいです。
よろしくお願いします。