「仲間だ」
- ★★★ Excellent!!!
いい!!
読後、この感想しか出て来なくて参りました。だってとにかく「いい!!」のだからもう仕方がないんです。カッコいいレビューとか書きたかったけれど、どれだけ取り繕って入念に言葉を選んでもこの良さは伝えきれない……。
だからまず第一声は「いい!!」で始めることにしました。
未来に思いを馳せることのできない主人公——陸斗。
陸斗と多くの共通点を持つ少女——乃愛。
もうすぐ隕石が当たって滅亡してしまう世界で、二人は公園で出会った。
これがまず、いい。壮大なスケールで世界は危機的状況なのに、出会いが公園という日常的かつ小さな場所なのがいい。
そこから二人は次第に惹かれ合い、共通点を見つけるたびに乃愛が「仲間だ」と喜ぶ。これがもう本当に楽しそうで、見ているこっちまでにやけてしまう。
二人が抱えている不登校という問題は、人類が抱えている終末という問題に重なっていく。
そして——。
もう一度言いますが、私はこれを読み終わったあと、「いい!!」しか出てきませんでした。が、レビューを書いて他の人にもこの良さを伝えなければいけないという使命感に駆られ、こうして言葉を選んで書かせていただきました。
しかしながら、最高にエモい瞬間がガッツリネタバレになってしまうため、結局伝えきれない! だからもう本当にこれは読んでもらうしかないと思います。
8000文字越えと短編としては少し長めではありますが、文章は平易で読みやすくまたストーリーがポンポンと進むため、最初から最後まですらすらと一気に読めてしまいます。なので心配なさらず、どうか読み始めていただきたいです。
よろしくお願いします。