おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会【第三回】



第3回カクヨムWeb小説コンテスト開催直前!

……ということで、過去のカクヨムWeb小説コンテスト応募作を対象に、カクヨム運営による作品講評を行うオンライン勉強会「おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会」をスタートします。
講評対象に選ばれた作品は、キャラクターやストーリーなど、作品を構成する5つの要素を5段階で評価して作品分析を行うとともに、長所や改善すべき点をコメントにまとめて指摘します。
この講評を参考に、作品の良い点や改善点についてを自分の作品にあてはまるポイントがないかを考えながら振り返ることで、今後執筆する際の指針として活かしてください。

反省会はカクヨムweb小説コンテスト開催までの四日間、全四回にわけて行われます。
後半戦となる第三回、今回の講評はこちらの5作品です。

『フラットリリーはきらめかない -オタクな二人と同人誌-』 作者 坂神慶蔵
『Re :Life -異世界転生したら嫁ができました-』 作者 兎神 入鹿
『東京歌姫 (トウキョウ ディーバ)』 作者 RAY
『さよならアリア』 作者 原田はとる
『極大魔法戦争マジックシューターズVR』 作者 告井凪


【エントリーNO11】
アイドルアニメにハマったら、オタクな女の子と同人誌作ることになった。
『フラットリリーはきらめかない -オタクな二人と同人誌-』 作者 坂神慶蔵
あらすじ:
笠霧南高等学校一年生の冴城侑也(さえき・ゆうや)は、大人気アイドルアニメ『ラブトゥインクル』のファンだ。番組放映終了後も、同人誌を買い続けるなどして、充実のオタク生活を送っていた。
ところがある日、冴城は下校時にクラスメイトである織枝静葉(おりえ・しずは)から呼び止められ、思いも寄らぬ提案を持ち掛けられる。
「冴城くん。私と一緒に、同人誌を作りましょう」
知らぬ間に冴城は、地元の同人ショップに出入りしているところを目撃され、織枝にオタク趣味を把握されていたのだ。
そして織枝は、冴城を見込んで、同人誌制作を手伝って欲しいという。
実は、彼女もまた熱心な『ラブトゥインクル』のファンで――
つまり、二人は互いに「同好の士」だったのである。
何でも織枝は、夏休みに地元で開催される小規模な同人誌即売会で、自分たちが作成した新刊を頒布したいらしい。
やがて冴城は、織枝の勧誘に引き込まれ、同人誌制作に協力を決意する。
とはいえ、まるで過去に創作経験がないせいで、初めての同人活動は何かと戸惑うことばかり……
果たして、二人は数多の困難を乗り越え、アイドルアニメに対する愛と情熱を、原稿用紙の上に結晶化させることができるのか!?

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
オタクな男子高校生が可愛い女の子と「美少女アイドルアニメ」の同人誌を作成するという近年の流行を捉えたテーマがよかった。
地味系女子が私服では清純派美少女に大変身するギャップが萌えます。
同人誌作りを通して、自分の好きなものに妥協しない意識の高いオタク二人の熱意が伝わってきました。
初挑戦が力不足に終わってしまった寂寥感と、ほんの少しの達成感、悲喜交交な結末が心を揺さぶりました。
文章も読みやすく、同人誌制作の過程もわかりやすく説明できていたと思います。

◆改善すると良くなりそうな点:
主要登場人物が少ないので、世界観が狭く感じます。また同人誌完成までが順調すぎて物足りなく感じます。
例えば、推しカプの異なるライバル同人作家や、創作活動に無理解な親など、二人にとっての壁や敵を設定することで展開も盛り上がりますし、読者の応援や共感を味方につけられます。
二人の意見を対立させてから、和解させ、より絆を深める「雨降って地固まる」演出を盛り込んでもいいでしょう。
物語にさらに起伏を作って恋愛イベントを積極的に起こすようにしてみてください。


【エントリーNO12】
10,000pv やっと突破!応援ありがとうございます!
『Re :Life -異世界転生したら嫁ができました-』 作者 兎神 入鹿
あらすじ:
駄女神の手違いで死んだ須藤 檸檬(ライム)は異世界で人も魔族も亜人種もみんな笑って暮らせる町を作るために奔走するハートフルファンタジーライフです!

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
ゴブリンやオーガ、スケルトンなど、一般的には嫌われがちなモンスターをあえてヒロインにおく着眼点がよかったと思います。
魔物だからと差別せず、人間と魔物の共存を目指す主人公の博愛精神に好感が持てました。
牧歌的なスローライフ風景がほのぼのとして、次々と新ヒロインが登場して賑やかになっていく村のハーレムぶりが微笑ましかったです。
文章テンポがよく、キャラクター同士の掛け合いも活き活きとして、ストレスなく読みやすかった。

◆改善すると良くなりそうな点:
モンスター娘は最近のトレンドではありますが、その種族にしかない魅力や萌え要素をもっとアピールするとよいでしょう。
現代知識を取り上げる場合は資料による裏付けを得るようにし、また土台となる異世界の時代観をさらに練るとよりリアリティが増すと思います。
プロット通りに進行させるためか、キャラの言動がやや性急で唐突に思える部分があります。焦らずに自然体になるように心掛けましょう。
顔文字や特殊文字の制限はありませんが、乱用するとクドくなりますので、ここぞというギャグシーンで効果的に用いましょう。


【エントリーNO13】
東京の火消しと江戸の歌姫が出会うとき――物語は始まる
『東京歌姫 (トウキョウ ディーバ)』 作者 RAY
あらすじ:
人は時として出会うはずのない誰かと出会う。
その中には時空を超えた出会い――「奇跡」と呼ばれるものもある。
そんな出会いを「偶然」と言う人もいる。
しかし、それは偶然のような「必然」――出会った意味は必ずある。
「渡 清志郎」と「シオン」の出会いもそうだった。
江戸時代から続く火消しの家系・渡の末裔で消防業務に従事する清志郎は、江戸時代に端を発する「ある出来事」に遭遇する。
日常が非日常に変わった瞬間、数百年の時を隔てて開かれる、運命の扉。そして、そんな運命を変えようとする、江戸の歌姫シオン。
江戸と東京を舞台に繰り広げられる、火と水の戦い。
過酷な運命に翻弄されながら戦いに身を投じる、清志郎とシオン。
これは、いつも真っ直ぐな気持ちと熱い心を忘れない二人の時空を超えた物語。ぜひご覧ください。

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
時代を超えてひとつの事件が結び合うという設定に目を惹かれました。
発想はなにものにも勝る武器ですから、今後もどんどんネタを打ち出していただきたいと思います。
物語の軸を成す謎、そのキーマンとなるキャラの正体を追いかけていく構成もいいですね。
このように読者の目を物語の先へと引っぱることのできるしかけは、審査でも「構成がうまい」ということでプラス評価がつきやすいものです。

◆改善すると良くなりそうな点:
ダッシュ(――)や三点リーダ(……)の多用が目につきます。
著者にとっては余韻や間を表現する手段なわけですが、これらに頼り過ぎる文章はそれだけ非テクニカルで稚拙なものだと判断されます。これらに頼らず、明確に情報を伝える文章を心がけてください。
説明が長く、くどいことも気になりました。特にセリフで延々と語られてしまうと、読者は物語への興味を失い、冷めてしまいます。
説明は最低限に絞り、セリフと地の文で自然に伝わるよう配置しましょう。


【エントリーNO14】
さよなら、にせもの
『さよならアリア』 作者 原田はとる
あらすじ:
高校二年生の冬。学校に行かなくなって三日目、東雲まりあは突然自分の中に入り込んできた「ありあ」と名乗る人物に乗り移られてしまう。
ありあは既に死んだ人間であり、所々記憶をなくしながらも、まりあの通う高校に未練があると告げてくる。
それが何なのか確かめたいというありあの言葉と、度々自分の体を好き勝手に使うその態度にまりあは困惑を隠せず、その存在を迷惑に思う。
ありあを受け入れられないまま、まりあは友人であり、彼女にとって「重い存在」となっていて避けたい相手である少女・森久保来美と再び関わるようになり、その心に苦い思いを再び溜めていく羽目になる。
そして、それは最悪な形で爆発し、彼女の口から飛び出してしまうのだった。
他人や家族に都合のいい自分を見せて、本音を隠してきたまりあと、孤独故に人との繋がりを求め、一つの愛を追い求めようとしたありあの「本当」を探す物語。

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
情感のある冒頭部が実にいい「つかみ」になっていました。
冒頭部は作品の顔――第一印象を決める重要ポイントです。ここで読者の目をつかめるのは強いですから、少々あざといくらいにやってやろうと意識していただければ。
視点をブレさせず、主人公に固定できているのもいいですね。
小さなエピソードのひとつひとつにまで主人公の感情が行き渡っていて、それが読者の共感を呼ぶ効果を演出できていました。

◆改善すると良くなりそうな点:
性別の異なる相手が自分の中に入ってしまった!その異常事態に対する主人公の感情の動きが薄いため、ご都合的に見えてしまっています。
この「著者の都合」は、本来作品が受けられるはずだった評価をぐっと下げてしまいますので、まずはそのキャラの自然な感情とはどうあるべきなのか(驚くのか、とまどうのか、さくっと受け入れるならなぜそれができるのかの背景設定をどう説明するか)? を第一に考えてみてください。
また、主人公の動作や感想をていねいに書き込もうとしすぎる余り、かなりの冗長感があります。なにを書くべきか、はぶくべきかの取捨選択を。


【エントリーNO15】
ダイブじゃないVRゲームで、主人公がチームメンバー集めて頑張る青春物語
『極大魔法戦争マジックシューターズVR』 作者 告井凪
あらすじ:
「キミが負けたのはね、魔法の使い処が悪いのと、正面から敵に突っ込んじゃうからだと思うなっ! それから――」
ある日、少年がゲーセンで連敗して落ち込んでいると、可愛らしい女の子に声をかけられた!
慰めてくれる――わけではなく、少年の敗因を語り、ゲームについて熱く語り始めたのだった!
そんな羨ましい――もとい、変わった出会いをした、少年と少女。
沖坂晃人と早瀬理流那は、共に魔法使いの頂きを目指すようになる。
もちろん『極大魔法戦争マジックシューターズ』というゲームの中で。
この物語は、そんな彼らとその仲間たちが紡ぐ、青春の物語であり。
……何故か、VR空間が現実のように見え始める、主人公の物語だ。

◆点数評価:
・オリジナリティ
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
VRゲームという題材が現代の流行を捉えていて、プレイしてみたくなる魅力がありました。
ヒロインが多く、それぞれの可愛らしさが現れていて、シリアスなドラマや熱いバトルの最中でも華やかな雰囲気が楽しくなりました。
ゲーマー特有の精神性や文化がよく表現されていて、プレイ中の暴言や、すれ違いによるチーム分裂など、対戦ゲームのあるあるネタが共感できました。
キャラ同士の掛け合いのテンポがよく、ストレスを感じずに読みやすかったです。

◆改善すると良くなりそうな点:
個性的な女性陣に比べ、主人公のキャラが負けています。ゲームへの熱意やユニークな動機付けを与えるなどして「主人公らしさ」を作りましょう。
よりゲーム性や戦略性を高めましょう。
さらにファンタジーに寄せて、魔法の道具やモンスターを加えたり、個々の役割を魔法剣士や黒魔術師などの職業にしたりするとイメージが掴みやすくキャラも立ちます。
会話が弾んでいるぶん、地の文の薄さが気になりました。情景描写と人物描写に注意してディテールを詰めましょう。
敵味方の状況や位置関係は丁寧に説明しましょう。MOBA系ゲームのようにレーンで明記したり、将棋の棋譜のように座標で表記したり、俯瞰的に伝える工夫をしてみましょう。


今回作品が取り上げられた方も、そうでない方も、講評を通じて作品改善の手がかりを掴んでいただけたでしょうか。いま執筆中の作品に反映し、これから始まる第3回カクヨムWeb小説コンテストへの参加をお待ちしています。
第四回の講評は11月30日に公開します。

▼【12/1~1/31開催】第3回カクヨムWeb小説コンテスト
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▼おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会 kakuyomu.jp kakuyomu.jp kakuyomu.jp

おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会【第二回】



第3回カクヨムWeb小説コンテスト開催直前!

……ということで、過去のカクヨムWeb小説コンテスト応募作を対象に、カクヨム運営による作品講評を行うオンライン勉強会「おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会」をスタートします。
講評対象に選ばれた作品は、キャラクターやストーリーなど、作品を構成する5つの要素を5段階で評価して作品分析を行うとともに、長所や改善すべき点をコメントにまとめて指摘します。
この講評を参考に、作品の良い点や改善点についてを自分の作品にあてはまるポイントがないかを考えながら振り返ることで、今後執筆する際の指針として活かしてください。

反省会はカクヨムweb小説コンテスト開催までの四日間、全四回にわけて行われます。
第二回となる今回は、以下の5作品を講評いたします。

『帝都つくもがたり』 作者 佐々木匙
『ブルーウィング・ストライカーズ』 作者 柏沢蒼海
『ルナティック・ブレイン【-特殊殺人対策捜査班-】』 作者 橋依 直宏
『狼牙と王下冥喚術師』 作者 鶯ノエル
『異世界ゲート審査官の日常』 作者 ゴッドさん


【エントリーNO6】
百物語にどこか足りない、夕闇の中の恐怖譚
『帝都つくもがたり』 作者 佐々木匙
あらすじ:
昭和初期の帝都・東京。酒浸りで怖がりの文士・大久保と利に敏い記者・関の二人は怪談を集めるため、あちこちを奔走する。中には本物の怪異も紛れていて……。

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
レトロティックな世界観が物語の最初から最後まで、きちんと貫かれていたのは好評価。
応募作は世界観が途中でブレてしまうものも多いですので(主にストーリー的な辻褄合わせで)、ここがしっかり構築できているのは評価ポイントとなります。
そして文中で、妙にひねった難読語が使われていない点もいいですね。
誰にでも伝わる言葉を選ぶことはエンタメの基本ですので、ぜひその姿勢を貫いていただきたく。

◆改善すると良くなりそうな点:
セリフに頼り過ぎている印象を受けました。
セリフは心情や感情、情報を端的に見せられる便利なものですが、著者が表現したい作品の雰囲気――「におい」をかき消してしまうものでもあります。
セリフは大事なものに絞って、効果的に配置していきましょう。
そして地の文がほぼ説明、という点も気になります。
「におい」を感じさせる叙情表現や、文字を使ったビジュアル的演出(一行にひと文字だけ印象的なワードを置く等々)などを考えていただくと、完成度はさらに高まります。


【エントリーNO7】
僕らの夢と希望を懸けて、群青の空と紺碧の海を駆ける――
『ブルーウィング・ストライカーズ』 作者 柏沢蒼海
あらすじ:
大陸のほとんどが海に沈んだ世界。
多くの人々が残された大地にしがみつくように生きていた。
それでも人々は争うことは止めることが出来ずにいた。

世界では比較的平和な「ノースポイント諸島」で学校に通いながらも民間パイロットとして働く「レオ・ムラクモ」
各地で転戦している少年傭兵「シュウ・セラフィード」
2人は普通の女子学生の「シイナ・クロス」に巻き込まれる形で、小型戦闘機<シエラ>を用いたエアレースに挑むことになった……

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
まず航空機レースという作品のウリが明確で、格好良くて男性読者全般にウケがよさそうです。
青春を感じさせる青い空と海の島国を舞台に躍動する少年少女の姿が眩しい。傭兵として争いに明け暮れていたシュウが日常の尊さを知り、パイロットとして自分の殻を破って成長していくレオの、両者の変化が描かれていたのもよかったです。
空戦シーンでは臨場感と緊張感にあふれ、大空を自由に飛び回る開放感や爽快感が伝わってきました。

◆改善すると良くなりそうな点:
物語で発展しているのが戦闘機の技術だけなのがもったいない。サポートメカやドローンなど、もうひと捻りSF要素があっても楽しい。
バディものであればシュウとレオの意見の対立や、男同士の友情がもっと見てみたかった。例えば、シュウを冷徹な現実主義者とするなら、レオを熱血漢の理想主義者のようにもっと対比させるキャラに描くと互いの個性が引き立つと思います。
地の文が冗長化する傾向があります。会話文を交ぜてテンポを良くし、専門的な説明が淡々と続かないようにしてください。


【エントリーNO8】
あなたは本当に一度も、【人を殺したい】と思ったことないですか?
『ルナティック・ブレイン【-特殊殺人対策捜査班-】』 作者 橋依 直宏
あらすじ:
2042年、ある『政策』によって、世界一安全な国となった日本。
父の死をきっかけに刑事となった三輪蕗二は、念願の警視庁へ異動する。しかし、そこで待ち受けていたのは、蕗二最大の敵≪犯罪者予備軍・通称ブルーマーク≫だったー。

人は、なぜ人を殺すのか。
誰も口にしない禁忌と人間の狂気を≪ 視る ≫。
その答えを知ったとき、あなたは目を背けずにいられるか。

ここで描く事件、悲劇、未来……全て【あり得る】!

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
作品から匂い立つ雰囲気がありました。これからハードでタフな物語が始まる、ということが数行で伝わってきました。
このことがもたらす期待の高さは、審査でもかならずプラス要素となりますので、ご自身の武器として大事にしていただければと思います。
そしてウェットなテーマと、海外の刑事ドラマを思わせるドライな展開が両立しているのもおもしろい。著者の持つセンスがしっかりと感じられました。

◆改善すると良くなりそうな点:
表現のエッジを立てようとしすぎて、むしろ陳腐になってしまっている文章が多々目につきます。
基本的に読みやすくわかりやすい文章を心がけ、見せ場で一文、印象的な表現をする。
それだけで大きく評価が変わる点ですので、ぜひ心がけていただければと思います。
次にキャラクター。かっこよさを出そうとして上滑りしてしまっている感を受けました。
個性はセリフだけで表現せず、地の文による動作表現(しぐさ等々)や心情描写で補強してあげると際立ちます。


【エントリーNO9】
少女と奴隷武闘士の少年が出会うとき、壮大なる運命の歯車は回り出す――。
『狼牙と王下冥喚術師』 作者 鶯ノエル
あらすじ:
「――名はエリカ・S・ブラックバーン。こう見えて王下冥喚術師をやっている。よろしくな、レオ・バイマイスター」

奴隷武闘士だったレオは、ひょんなことから小便臭いガキ、エリカにその身を買われて、異邦の逆徒と戦う王下冥喚術師付きの狼牙となった。
母であるアンネリーゼの魂を収奪した異邦の逆徒の長、炎髪の戦駆天姫への復讐を誓っていたレオに、それは正に僥倖。
しかしレオは知らなかった。己の私怨が世界の趨勢に影響を与えるトリガーだったことを。
王道のヒロイックファンタジー、ここに胎動す――。

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
北欧神話をベースに独自のファンタジー世界を再構築しようする工夫が見られました。
駆け出しで世間知らずなエリカとそれを見守るレオの姿が仲の良い兄妹のようで和みましました。
エリカの力の秘密が明かされるにつれて話のスケールが広がって、先に待ち受けるルカとの戦いを盛り上げていく展開の流れがよかった。
最初はお堅いイメージの王道ものと思っていたのですが、キャラの掛け合いが弾むようで過酷さや困難を意識させない文章がよかったです。

◆改善すると良くなりそうな点:
世界観にもっと「異世界らしさ」があるとよかったと思います。
例えば、獣人や妖精のような異種族であったり、空飛ぶ島のような幻想的な土地であったり、その世界に訪れてみたくなるような魅力を考えてみましょう。
主人公とヒロインの関係に必然性があるとさらによいでしょう。
二人を衝突させてから和解させたり、あるいは絆が増すと戦闘力も増すとか、主人が死ぬと護衛役も死ぬなど、能力に制約を加えたりすると恋愛やバトルにも緊張感が出て読者の応援を引き出せます。


【エントリーNO10】
変人審査官 VS 迷惑異世界人! 勝つのはどちらだ!?
『異世界ゲート審査官の日常』 作者 ゴッドさん
あらすじ:
遠い未来の日本にて、異世界へ通じる門が発見されました。
その結果、いつでも異界から色んな人(?)がやって来るようになります。
しかし、その中でこの世界に危害を与えそうな人物は入界拒否をしなくちゃいけない訳で、人間の科学力を用いてそのチェックを行います。

あなたもこの職場で働きませんか?

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
何もかもがユニークで他に類をみない作品。
異世界と現代社会のギャップから巻き起こる事件や大騒動が笑ってはいけないのに思わず笑ってしまう独特な世界観が面白い。
主人公が無気力無感動にみえて思いやりや芯がある不思議なキャラクターであり、異世界人たちもキャラが濃くてツッコミが間に合わない。
ほとんど審査ゲートの場面しかないのに、門の向こうの異世界の情勢が変化していくのが読み取れてちゃんと世界観の広がり感じる。
ストーリーは笑いあり涙ありで起伏もあり、読者を翻弄させる怒涛の急展開が素晴らしい。

◆改善すると良くなりそうな点:
きわどい描写やバイオレンスな展開が多いため、やや読者を選びそうです。もう少しマイルドにすると読者層も広がると思います。
キャラクターの人物描写が簡素に思います。ヒロインのビジュアル面の可愛さや魅力をしっかり伝えましょう。
ロゼットと恋人になるまでが駆け足気味なので、文化の違いで気持ちがすれ違ったり、それまで気づかなかった相手の一面を発見したり、もっと恋愛イベントを盛り込みこんで、お互いに歩み寄っていく情景を厚く描きましょう。


今回作品が取り上げられた方も、そうでない方も、講評を通じて作品改善の手がかりを掴んでいただけたでしょうか。いま執筆中の作品に反映し、これから始まる第3回カクヨムWeb小説コンテストへの参加をお待ちしています。
第三回の講評は11月29日に公開します。

▼【12/1~1/31開催】第3回カクヨムWeb小説コンテスト
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おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会!【第一回】



第3回カクヨムWeb小説コンテスト開催直前!

……ということで、過去のカクヨムWeb小説コンテスト応募作を対象に、カクヨム運営による作品講評を行うオンライン勉強会「おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会」をスタートします。
講評対象に選ばれた作品は、キャラクターやストーリーなど、作品を構成する5つの要素を5段階で評価して作品分析を行うとともに、長所や改善すべき点をコメントにまとめて指摘します。
この講評を参考に、作品の良い点や改善点についてを自分の作品にあてはまるポイントがないかを考えながら振り返ることで、今後執筆する際の指針として活かしてください。

反省会はカクヨムweb小説コンテスト開催までの四日間、全四回にわけて行われます。
第一回となる今回は、以下の5作品を講評いたします。

『にごろあまた』 作者 二五六九
『人間兵器のグロワール』 作者 草詩
『花嫁日和は異世界にて』 作者 和本明子
『Qutie Crazy Doll ~僕は彼女の着せかえ人形~』 作者 神坂 理樹人
『右カウンター赤道より』 作者 梧桐 彰


【エントリーNO1】
「美しさ」や「正しさ」に惑わされるな!心の声に従え、抗うな!
『にごろあまた』 作者 二五六九
あらすじ:
全ての事象を最大限観測せよ!
「美しさ」や「正しさ」に惑わされるな!心の声に従え、抗うな!どんな過去であっても受け入れろ!今を生きてくれ!
2569開発ログより

◆点数評価:
作品のオリジナリティ:
キャラクター:
ストーリー:
世界観:
文章力:

◆良かった点:
キャッチーなネタを冒頭で正しく提示できているのはすばらしい。
応募作には「この後でおもしろくなる保証」がありませんから、冒頭でしっかりその保証を示しておくのは有効です。特に連作短編の場合は読む側の気持ちが一話ごとに切れてしまう部分がありますのでなおさらに。印象づけは非常に重要となります。
そして著者ならではの世界観。これをなんとなくではなく、各話で角度を変えながら見せられているのは好印象です。次作でもぜひこだわっていただければ。

◆改善すると良くなりそうな点:
時間という「場面」を使った構成ですが、これらの繋がりに含められたしかけがうまく起動できておらず、著者が目ざしたカタルシスをうまく演出できていない点は問題です。
各エピソードにパズルの1ピースのようなヒントを明示する、ミスリードできるようなしかけを作るなど、構成的にもうひとひねりできるとかなり印象が変わりますね。
読者は作者ではありませんから、いろいろ察してはくれません。
読者をエンディングまで引っぱることのできる構成を心がけてみてください。


【エントリーNO2】
ゴブリンと人間。 血塗れの種族間抗争が、そこにはあった――。
『人間兵器のグロワール』 作者 草詩
あらすじ:
辺境の地を襲ったゴブリンの侵略と、それに立ち向かう守備隊と巻き込まれた住民たちをめぐる物語。
人間たちの国、イスハルト帝国の東端に位置する、小さな街で事件が起こる。
祭りの日だというのに、港からは誰もやってこない。おかしいとは思いつつも、問題にはせず、のどかだが地域復興をかけた祭りが始まっていた。
そこに忍び寄るゴブリンたちの気配も知らずに。
街の青年オルフとヘンリーは、その日も守備隊長から訓練を受けていた。
彼らの頭は祭りのことでいっぱいで、守備隊長が港から荷が来ないという問題に駆り出されても、大して気にしてはいなかった。

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
戦場という舞台の臨場感がありましたね。物語の入りに一見地味な食の話題を持ってきたことで、それを塗り潰すように到来する戦いの物語が際立っていました。
日常と非日常のスイッチングが描写できることは、作品執筆において強い武器になります。
また、あれもこれもとネタを詰め込むことなく、ひとつの戦いを書き抜いたストーリーに視点ブレがなく、充分以上のドラマ性を感じられたことも評価させていただきたい点です。

◆改善すると良くなりそうな点:
セリフに頼り過ぎていて情報不足です。
作者は作品のすべての構造を知っていますが、読者はちがいます。まずはこのことを意識してください。
その上で地の文を活用し、状況説明や心情描写、セリフ同士の区切りとして活用してみてください。
そして文章ですが、一本調子且つ読点過多でテンポがかなり悪い印象を受けました。
メリハリをつけるためにも、文章ごとに長短や句読点の打ち方での変化を心がけていただければ。


【エントリーNO3】
異世界で食事を――美味しいのは料理だけとは限らない?
『花嫁日和は異世界にて』 作者 和本明子
あらすじ:
若林日和(ワカバヤシ ヒヨリ)は、料理が少し得意な普通の女子中学生(15歳)。
変わった…珍しい所があると したら、飛芽島という島民で、先祖が海賊だったというぐらい
買い物で訪れていた本土から、船で島に帰る途中で事件が!?
船が沈没して、何者かによって海底へと引きずり込まれてしまった。
命からがらに浮上して海面へと顔を出すと――船上で兵士と海賊たちが斬り合いをしている異様な光景が!
そして息つく暇もなく異形な生物が襲いかかってくる!
あきらかに現実世界(地球)とは違う世界――そう、ここは異世界(ミッドガルニア)。
危機の所を助けてくれたのが、若き海賊の頭目―ヴァイル―
元の世界に戻るための交換条件にと、料理をご馳走したのが切っ掛けで彼に気に入られて求婚を!?

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
異世界料理ものという流行り要素を取り入れている点がキャッチーで、イケメン海賊に惚れ込まれてプロポーズされるという展開が乙女の夢にあふれていました。
大胆で男気あふれるヴァイルと、女らしくも芯の強いヒヨリの組み合わせがお似合いで胸がときめきます。
妖精や海魔といった生き物や巨大樹の森なども異世界感が出ていました。大凧で帆船を牽くというアイデアも潮風や海賊らしい自由奔放さが現れていて爽快感がありました。
文章もバランスがよく安心感があります。

◆改善すると良くなりそうな点:
いろいろな個性の男性キャラを登場させて、好みのタイプの異なる読者も満足感を得られるようにしましょう。
料理以外にも掃除洗濯などの女子力を発揮するシーンがあってもいいと思います。例えば、衛生管理を徹底させることで病気を減らしたり、着こなしを洗練させることで王国民に一目置かれるようになったり、異世界の生活習慣や意識を一変させる活躍を考えてみましょう。
ヒヨリが異世界に召喚された理由をもう少し掘り下げましょう。
実は神さまの加護を持っていたとか、異世界から地球に渡った偉人の血を受け継いでいたとか、異世界との繋がりを作るとより深く関係性を感じられます。


【エントリーNO4】
お嬢様に誘拐されて、女装しながら彼女の振りってどういうことなの?
『Qutie Crazy Doll ~僕は彼女の着せかえ人形~』 作者 神坂 理樹人
あらすじ:
小山内直《おさないなお》には秘密があった。
それは幼馴染の大串遥華《おおくしはるか》にたびたび女装をさせられて町中を連れ回されていること。
いつ誰にバレてしまうかとビクビクしながらも、断りきれずにいた。
いつものように女装して出かけさせられていたある日、直は地元一番の地主の娘、中条玲《ちゅうじょうれい》に誘拐されてしまう。
彼女曰く、
「私のお人形にならない?」
窮屈な家を飛び出すために彼女の振りをしろというわがままな命令に仕方なく従っていた直は、玲の秘密を知り、その実現とお人形の地位から脱却するため奔走する。

◆点数評価:
・作品のオリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
なにより目を惹かれたのは展開の大きさでした。状況が動くことで、キャラクターに無理矢理なにかをさせずとも物語が動く。
読む側に冗長さを感じさせない物語運びを心がけられている点は、賞の選考でプラスポイントとして挙げられるプラス要素です。
これにつきましては、衣装ごとに章分けされた構成もそうですね。
読者にとっての読みやすさとはなにか? それを考えるだけでなく、実現できる力は大きな武器になります。

◆改善すると良くなりそうな点:
女装というネタをうまく転がせていないのが最大の問題点。
エピソードごとにプロットを整理し、大きな見せ場になるネタを用意してください。
そしてキャラにももっと極端な個性づけを心がけてください。
これだけの種々多様な作品が溢れるライトノベル界において、著者が思う「極端」は読者にとって「よくある平常」にしかなりません。
もっと大げさに、理不尽に、ぶっ飛ばしたネタとキャラで勝負を!
また、文章のテンポが一定でメリハリに欠けますので、長文と短文、読点の付け方で工夫を。


【エントリーNO5】
33才、弱気でぐうたら。どこにも勝てる要素がない
『右カウンター赤道より』 作者 梧桐 彰
あらすじ:
インドネシアの首都ジャカルタで開店休業中のボクシングジムを経営する老ボクサー、ロニーのところへ、日本で売り出し中のボクサー、薮田から試合の依頼が飛び込んでくる。
とある事情からやけっぱちになって日本を飛び出しジムに居候していたアキラはこんな試合は無理だろうと言うが、普段は弱気なロニーがなぜか出ると言ってきかない。
しょうがなく練習に付き合い始めると、予想しなかった出来事がいくつも起こり、さらにわずかながらロニーにチャンスがあることもわかってきた……
ボクシングという過酷なスポーツを通じて、不器用ながらも情熱にあふれる男たちを描く現代ドラマ。

◆点数評価:
・オリジナリティ:
・キャラクター:
・ストーリー:
・世界観:
・文章力:

◆良かった点:
ボクシングへの熱い意気込みが迫ってきました。
辛いことがあってもボクシングを諦められないロニーとアキラがチャンスを得て再び立ち上がる不屈の精神に胸を打たれました。
相手の出方を待ち構えて臨機応変に立ち向かうリング上の駆け引きが深く、移り変わる状況を克明に表したスピード感と躍動感のある描写が手に汗握ります。
あまりボクシングに興味のない自分も一気に読ませてしまうストーリー展開の勢いがすごかった。

◆改善すると良くなりそうな点:
さらにインドネシアの観光地や名物、お祭りなどを登場させて現地感を盛り上げましょう。
善意の協力者が向こうからやってくるのではなく、主人公が事件や騒動に巻き込まれ、そこから人望や人脈を獲得するようなイベントを起こしましょう。
さらに勝つための動機付けを積み上げて読者の応援を引き出しましょう。
負けたらジムが閉鎖されてしまう、対戦相手の支援者を悪役にする、交際相手の父親の許可を得るためなど、背負うリスクや勝ったときの見返りが大きいほど試合にも緊張感が生まれます。



今回作品が取り上げられた方も、そうでない方も、講評を通じて作品改善の手がかりを掴んでいただけたでしょうか。いま執筆中の作品に反映し、これから始まる第3回カクヨムWeb小説コンテストへの参加をお待ちしています。
第二回の講評は11月28日に公開します。

▼【12/1~1/31開催】第3回カクヨムWeb小説コンテスト
kakuyomu.jp
▼おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会 kakuyomu.jp kakuyomu.jp kakuyomu.jp

カクヨム放送局スペシャル 12月1日放送決定! 番組連動企画「勝手に受賞者コメント選手権」を開催します

カクヨム放送局スペシャル

カクヨムとWeb小説をたくさんの方々に知ってもらうための番組「カクヨム放送局」スペシャルの放送が決定しました!
パーソナリティは皆様おなじみ声優の羽多野渉さんと高橋李依さんで、12月1日(金)21時放送開始を予定しています。

live.nicovideo.jp

今回は、第3回カクヨムWeb小説コンテスト開催初日 & 第2回カクヨムWeb小説コンテスト受賞作発売...直前! を記念して、一時間に拡大して生放送でお届けするニコ生スペシャル

いつもはラジオだけど、今回はなんと映像付きの豪華版ですよ。楽しみですね。

ご都合の合わない方はタイムシフト予約で後からゆっくり見ることもできますので、とりあえずポチッとご活用ください。 皆様のニコ生ご来場を(そして番組をご視聴いただけることを)お待ちしております。

▼前回放送アーカイブ「カクヨム放送局 Vol.15」
www.sinkan.jp

番組連動企画「勝手に受賞者コメント選手権」

さて、カクヨム放送局スペシャルの放送日である12月1日より、第3回カクヨムWeb小説コンテストがついに開催いたします。

カクヨムとしては沢山の方々にご応募いただきたいところではありますが、本文10万字以上のオリジナル小説を1から創造して書き上げるのはなかなか手を伸ばしにくいこともまた事実。

でも、コンテストに応募して小説を書き上げ、そして自分の作品が受賞する喜びを大勢の人々に体験していただきたい。そして、そんな栄光を叶えることを目標に切磋琢磨して小説を書く方々がもっと増えてほしい...

どうしたらいいのだろう... 受賞の喜びをたくさんの人に体験していただくには...

みんながカジュアルに受賞者の気分を味わえる良い企画は...

ん? 待てよ?

もしかして、ユーザー一人ひとりがもう勝手に受賞者になりきってしまえばいいのでは……?

ということで! そしてせっかくのスペシャル番組に目玉企画がほしい...なんて思惑も一致したカクヨム放送局プレゼンツで、(またまた)ミニコンテストを立ち上げてみました!

その名も...

カクヨム放送局presents「勝手に受賞者コメント選手権」

”もしもあなたが小説コンテストの受賞者だったら”を想像し、受賞したときのコメントを「勝手に書いて」ください。

執筆中に苦労したことやそれでも支えてくれた周りの人への感謝の気持ち、今後の活躍に対する抱負といった受賞した"風の"コメントを最大200文字で募集します。
あくまで“勝手に!”なので、投稿される方はコンテスト参加者でもなくても勿論OKですし、今までカクヨムに作品投稿したことないよ~という方も大歓迎です。

優秀な作品は、12月1日放送のカクヨム放送局スペシャル内で紹介予定。見事大賞に輝いた方には、図書カード1万円分を贈呈いたします。(これで第2回カクヨムコンの受賞作買ってくれたらうれしいです)

以下、応募のルールです。

このコンテストについて:
小説コンテストの受賞者になった気分で、受賞者コメントを勝手に書いて、お題小説『勝手にコンテスト受賞作』へのレビューとして投稿して応募してください。

開催期間:
11/20(月)~11/26(日)23:59

大賞:
図書カード1万円分

結果発表:
2017年12月1日放送予定「カクヨム放送局スペシャル」内で発表

選考方法:
カクヨム放送局が審査員となって受賞作を決定

応募方法:
カクヨムに投稿されたお題小説「勝手にコンテスト受賞作」に、あなたが勝手に考えた受賞者コメントを本文200文字以内のレビューとして投稿してください。

対象作品:
kakuyomu.jp

注意事項:
・文字数は200字以内で投稿してください。
・お一人様1アカウントまで作成可能です。1つのアカウントでは、1作品に対して1つまでしかレビューを投稿できません。
・日本語で記述された作品のみ審査対象です。

みんなで受賞者気分を楽しんじゃいましょう。勝手に。
受賞時の万感の思いが文面からも伝わるような、そんな勝手に考えた名コメントをお待ちしております。


なお、再三の告知となりますが本当に小説を募集する本当のコンテスト「第3回カクヨムWeb小説コンテスト」は12月1日から開催です。こちらは本当に大賞に輝いたら賞金100万円が贈られ、受賞作は本当に書籍化されますので本当の受賞者コメントを出す機会もあると思います。こちらもあわせてぜひどうぞ。

kakuyomu.jp

おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会!【講評作品募集】




「自分に足りない技術を伸ばしたい! でも、今何をしたらいいんだろう……」
「作品をもっと良くしたいけれど、どこを直せばいいのかわからない……」


カクヨム上で活動されている作家の皆様より、このようなお悩みをよく聞くことがあります。

作品の創り手であれば、必ずどこかでぶつかることになるこの悩み。自分の作品に集中すればするほど、どこが良くて、どこが悪いのかわからなくなるのは仕方ないことかもしれません。

これから第3回カクヨムWeb小説コンテストを間近に控え、今まさに作品執筆に余念がない皆様の中には、過去にカクヨムで開催されたコンテストにご参加いただいた方々も多くいらっしゃることと思います。
そこで、新しいコンテストが開催される前に、惜しくも受賞にいたらなかった作品を改めて見直してみるのはいかがでしょうか。時間が経った今だからこそ気づく、新しい発見がきっと隠されていると思います。そして、そこで気づいたポイントは、いま執筆中の作品をより良くするきっかけにも繋がるのではないでしょうか。

カクヨムは投稿プラットフォームであり、あくまで裏方に過ぎない存在ではありますが、それでも皆様に素晴らしい作品をこの世に生み出していただくためには出来る限りのサポートをさせていただきます。
今回は、カクヨムWeb小説コンテストに参加予定の方々への応援企画として、カクヨム編集部主催でこんなイベントを行うことにしました!

題して……

おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会!

過去にカクヨムWeb小説コンテストに応募しながらも、残念ながら受賞に至らなかった作品を対象に、カクヨム運営による作品講評を行います
講評対象に選ばれた作品は、キャラクターやストーリーなど、作品を構成する5つの要素を5段階で評価して作品分析を行うとともに、長所や改善すべき点をコメントにまとめて指摘します。

今回の企画では、プロの目を通してしっかりと評価された講評が、カクヨムブログ上で公開されます。そのため、講評される作品は、だれでも閲覧して参考にすることができます

講評作品に選ばれた方は、プロが精読して判断したご自身の作品の良かった点や改善すべき点について知ることができ、今後執筆する際の指針として活かすことができます。
また、応募しなかった方や講評対象から漏れた方も、他の作品に向けられたアドバイスを読んで、自身の作品にあてはまるポイントを見つけることができます。


「カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会」エントリー条件
・応募者がカクヨムに会員登録しており、エントリー作品が公開状態にあること
・エントリー作品が過去の「カクヨムWeb小説コンテスト」に応募していること
・対象作品の本文数に関係なく、作品講評はカクヨムWeb小説コンテストの応募要項である10万字近辺までの内容で評価します
・当選作品の講評はカクヨムブログで一般に公開されます
・応募者多数の場合は、抽選を行います

スケジュール
・エントリー締切: 11/10(金)05:00
・講評公開: 11月末予定

講評作品
・作品数: 20作品程度を予定
・ジャンル: 第1~3回カクヨムWeb小説コンテストで募集したジャンル(異世界ファンタジー、現代ファンタジー、SF、恋愛、ラブコメ、現代ドラマ、ミステリー、ホラー)に投稿された作品が対象

以上の条件に同意された方は、下記の応募フォームよりご応募ください。

>>作品エントリーフォームはこちら<<

第3回カクヨムWeb小説コンテスト開催まで約一ヶ月を切りました。このイベントが、皆様の向上心をメラメラと燃やせるような熱い企画となることを期待してます。エントリー期間は少し短いですが、ご応募お待ちしております!

▼2017/12/1より開催
kakuyomu.jp
▼おしえて改善点! カクヨムWeb小説コンテスト応募作品反省会 kakuyomu.jp kakuyomu.jp kakuyomu.jp kakuyomu.jp